<日々の出来事> ボストンで歯医者に行く (その1)

a0079741_6484142.jpg以前治療した歯が痛むので歯医者に行くことにしました。まずすべき作業はどの歯医者に行くかを選ぶことです。ここではどこの歯医者に行ってもいいわけではありません。自分の加入している医療保険が使える歯医者を探さなければいけません。幸い私の持っている医療保険はどこの歯医者でも使えることが判明したのですが、一旦自分で全ての費用を立て替えて後日保険会社に書類を送って請求するという面倒な手続きがあることがわかりました。加えて腕のいい歯医者に行くことが重要です。何だかんだで結局ボストンのダウンタウンにある日本人の歯医者に行くことにしました。

久しぶりの歯医者に行って驚いたのは、新しくて高そうな医療器具が並んでいること!「まず歯の状態を見るためにレントゲンを撮ります」と言われて、気になる前歯と全体写真(パノラミックビューという…本当にパノラマ写真みたいに長かった)を撮られました。このレントゲンを撮る機械も見た目がすごくシンプルで操作性が良さそうで、レントゲンを撮られているという感じがしません。しかもこの写真は私が今までよく見たフィルムではなく電子データ形式で扱われ、診察室にある液晶画面でそれを見ながら説明を受けました。写真データが電子化されているので電子カルテに保存したり、他の歯医者へ紹介するとき紹介先にメールで送ったりできるみたいです。時代遅れの私は「すげー」と感心するばかり。

私は8年前に上前歯4本が虫歯になり差し歯になる危機に陥ったのですが、「この年で差し歯は勘弁してほしい」と当時の歯医者に頼んで歯根管治療+詰め物でその危機を乗り越えました。でも詰め物が古くなってきて取り替えなければならず、そのことはわかっていたもののダラダラと放置し現在に至りました。結局その4本のうち3本が軽度の虫歯で、うち1本が根っこのところで感染を起こしていることがわかり(これが痛みの原因)、これらを再度治療することとなりました。

そのときの歯医者さんとの会話を再現してみました:

「日本人の割にはわりとキレイな歯をしていますね。」
「え?虫歯治療済みの歯が11本もあるのに、ですか?」
「でもそれ以外の歯はキレイじゃない。日本人って大人だと虫歯だらけの人が多いでしょ。こっちの人は年2回歯の点検のため歯医者に行くし(∵保険でカバーされるから)歯科矯正も日本以上にやる人多いでしょ。日本の健康保険は治療しなければならなくなってからお金を出す仕組みだから、予防にはお金を出さないんですね。……歯に対する意識が違うんですよ。水道水にフッ素が添加されているのも大きな違いだし。」
「へぇ~。ところで親知らずが4本生えていて、昨年日本を発つ前に歯医者に見てもらった際、抜いても抜かなくてもいいと言われたんですけど…」
「抜いたほうがいいです(キッパリ)。特に下の歯は少し横に生えているから、このまま放置すると下の歯並びが悪くなります。」
「え~っ(しばし絶句)…親知らず抜くのって痛いからイヤなんですけど(わりと単刀直入)…」
「腕のいい先生に紹介状書いてあげるからそこに行くといいよ。」
「ところで親知らず抜くのって高いんですか?」
「高いです。」

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「今回の治療は、①1本の歯について歯根管治療をやり直す、②3本の虫歯を治療し詰め物をつめ直す、ことになります。根っこの治療については専門の先生がいるのでそこを紹介します。その治療が終わったらまた戻ってきてください。親知らずも専門の先生を紹介します。じゃあ帰るときに紹介状渡すね。」
「親知らずを抜くのはその後にしたいと思うんですけど…」
「どうせやるなら一緒にやってしまえば?」
「…(う~ん、どうしよう)」

親知らずを抜くのをためらっているのは、「痛いから」だけでなく実は別の理由があるのです。私の医療保険は歯科治療については年間の上限額が決まっており、前歯の治療+親知らずを4本抜くとなるとその限度額を超える可能性があります。超えた分は100%自己負担なので親知らずを抜くのは来年に回そうか、と考え中です。しかし親知らずを抜いた友人知人から聞いた痛みの話や恐怖体験を聞くと、これはお金がかかっても時間のある夏休み中にやっておくべきか…と悩むの事実。まだ決めていません。

診察が終わり受付に戻りお金を払おうとすると、その額に改めて驚き…何でそんなに高いんだ!これって先生やスタッフの人件費もあるだろうけど高い医療器具にお金払っているんじゃないかと思うほど。クレジットカードで払えることも驚きでした。詳しい明細書ももらったし、日本の開業医だと白いペラペラのレシートを出して終わりのところもあるけどそれとは大きな違い。説明責任という意味ではこちらのシステムのほうがいいかもしれません。

というわけでまずは前歯の根管治療のため別の歯医者に行くことになりました。次の日、ここの歯医者で再度レントゲン写真を撮ったところ、痛みの原因と思われる、一瞬アメリカじゃ訴訟起こす人がいるかもと思うような驚愕の事実が発覚したのです…ジャジャジャジャーン(次回に続く)
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by coast_starlight | 2006-07-20 07:36 | 日々の出来事


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