<考え方> 目指せ!? ベスト・プロクラスティネーター

旅行から戻りました。旅行記を書く前に簡単な例題を一本。

<例題> 隗より始めよ、とは言うけれど…

明日締切のレポートやプレゼンがあったとしたら、まず何をしますか?

① すぐ取り掛かる  ② メールのチェック  ③ コーヒー/お茶を入れる  ④ 部屋の掃除を始める

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a0079741_12513737.jpgプロクラスティネート(procrastinate)とは英語で「ダラダラする、先延ばしにする」という意味です。プロクラスティネーターとはプロクラスティネートする人のこと。上記で①以外を選んだ人は素質十分。すぐ取り掛かる人はダメです。ちなみにケネディスクールにはプロクラスティネーションコーカスという課外活動クラブがあります。でも活動しないことが活動の目的なので会合はありません。全員幽霊部員です(でもHPは充実している)。

でもそうやってボーッとしている中で突然アイディアを思いつくことってありませんか?その瞬間から急に物事がはかどり出して結果としてよいものができた、そういう経験は私にもあります。レポートなど考えることを求められるものだと課題となっているトピックそのものについて考えることも重要ですが、それにこだわっていると思考のベクトルが固定してしまう恐れがあります。計算問題が多い経済学や統計学のような科目であれば手を動かすことが重要だと思いますが、ケネディの授業はいきおい課題に取り組む中でプロクラスティネートしてしまう科目が多いような気がします。従って、どこまで切羽詰っているかにもよりますが私の場合少しはプロクラスティネートする時間をとっておくことが多いです。あるいは課題にどう取り組むか方針だけ先に大まかに決めておき、最終的に書き上げる締切の数日前まで放っておくこともあります(場合によってはちょっと危険)。

とてつもなくムダに見える行為からとてつもなく革新的な、結果として世の中の役に立つものが生まれることもあります。例えば電車男現象は電車男を支えていた無数のプロクラスティネーターがいたからこそ実現したのだと思います。また、そこから本やテレビドラマ・映画が生まれそれを楽しい・面白いと感じることにより元気を得たり勇気付けられたりした人も多数いるはずです。加えて、目の付けどころのいい人が企画にすることを思いつく、という要素も必要です。この企画を思いついた方は思いつくまで相当なプロクラスティネーションをしたのではないかと想像します。他にも、商品のネーミングやキャッチコピーを考える人、作家など創作活動に携わる人にもプロクラスティネーターが多いかもしれません(というか、プロクラスティネートする時間がないとやってられないかも…)。そこから世の中に新しい価値が提供されることだってあります。だから何を持ってムダとか有用とかいうことは一概にはいえないと思います。結果として世の中にとってものすごく有用なものを生み出す、でも本人はプロクラスティネーションを満喫できたと思えるような人が、自分も周りも幸せにできるベスト・プロクラスティネーターだと思います。

しかし、プロクラスティネーションも度を超すと周りに迷惑をかけることもあるのでほどほどに…。

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私が考えるベスト・プロクラスティネーターの条件は以下の通りです:

① 自分がプロクラスティネートできる最適な環境(カフェ・図書館・公園・自宅など)を曜日別・時間帯別に把握している
② 締切までの時間と切羽詰った度合いに応じてプロクラスティネートしてよい時間を的確に見積もることができる
  (締切までに成果物ができていなければ本末転倒)
③ 「なぜ、今この瞬間自分はプロクラスティネートしているのか」その必要性および意味をしっかりと認識している
④ 一人でいることに慣れている(基本的にプロクラスティネーションは一人ですることなので)

ひょっとしたら、プロクラスティネーション≒己を知ること、なのかもしれません。

私は、少なくとも世の中にとって有用なものを生み出せるほどプロクラスティネーションを極めておらず、ベスト・プロクラスティネーターへの道のりはまだ程遠いです。でも、この写真を見ると、「いや、目指したくないかも」と思ったりしてちょっと複雑な気分…。
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by coast_starlight | 2006-08-11 13:00 | 考え方


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