<授業のはなし> 来学期どの科目をとるか

a0079741_1055019.jpg夏休みも終わりに近づいてきたためか、同級生との会話でも「来学期とる科目決めた?」という話題がのぼるようになりました。学校のウェブサイトにも来学期の科目案内やシラバスが公開され始めましたし、徐々に「ああ学校が始まるんだな」という気分になりつつあります。

ケネディスクールの学生は大体1学期に4~5単位分の科目を履修します。私がいるMPA2年コースだと最低3単位・最高6単位分履修することになっていますが、多くの人は4~5単位の間で落ち着くようです。ちなみにMPA2年コースでは卒業に16単位必要です。基本的なパターンだと80分授業が週2回(月・水または火・木)1学期間あり、これで1単位となります。半学期・週2回授業で0.5単位、週1回3時間の授業で1単位といった変則的パターンの科目も中にはあります。また、本来の授業に加えて一部の授業で復習の授業が金曜日にあります。

授業自体が1回80分×週2回だったら楽勝じゃん!と思ったら大間違いです。この前後にかける予復習や宿題をやる時間を考えると結構時間がとられます。各回や宿題の有無にもよりますが、大体1つの授業に2~3時間くらいの準備が必要です。あとはその回の授業が特に興味ある内容だとさらに関連する調べ物をしたりそれを読んだりしていると時間がすぐに経ってしまいます。加えて授業によってはグループで作業をする必要があるので、その場合は相手と時間を合わせたりという手間もあります。私の場合、昨年秋学期はグループワークがある授業がゼロで少し孤独感を感じたためその次の学期はグループワークがある授業を多くとろうと思ったら、春学期はとった科目が全て何がしかのグループワークがある授業で逆に相手と時間を合わせるのに苦労しました。今度の学期はグループワークのある授業とない授業を半々の割合でとれればと思っています。

今考えているのは、以下のような授業です(当然、変更の可能性あり)。
Advanced Quantitative Methods I: Statistics
昨年統計学の授業を履修しなかったら他の科目で困ったので、やっぱりちゃんとやろうと決意。
On the Balcony of History? The European Union in the 21st Century
卒業後ヨーロッパに関係する仕事をする可能性が高いので。
Introduction to Negotiation Analysis
ケネディで有名な授業。なかなか交渉を勉強し練習する機会はないので。例年入札対象になっている。
Introduction to International Relations Theory and Practice
今年から開講されるJoseph Nye教授による国際関係論入門レベルの授業。でも競争率高そー。

「入札」(bidding)というのは、人気の高い授業(履修登録で履修希望者数>履修可能人数となった場合)の履修者を決めるためのプロセスです。各学生はプログラムおよび学年によりあらかじめ定められたポイントが与えられ、そのポイントの範囲内で入札対象となった授業に「賭け」ます。私が子どもの頃やっていたクイズダービーでよくあった、「篠沢教授に2000点」「はらたいらさんに全部」というようなノリを想像していただければいいです。ある授業の履修可能人数がX人だとすると、賭けたポイント数が高かった人から順に上位X人まで履修することができ、(全体の入札者の中でX番目に高いポイント数を賭けた人のポイント数-1)ポイントが自分の持ち点から引かれ春学期に繰り越されます。

どうしてもとりたい科目には持ち点を多くつぎ込めばよいわけですが、そういった科目が複数ある場合中途半端な賭け方をするとどれもとれずに終わってしまう恐れがあります。(昨年実際同級生でそういう人がいて、入札が終わった後教授に頼み込んで履修を認めてもらっていた人もいました。)従って過去のデータや授業紹介(shopping days)時の教室の混み具合や同級生の評判などを踏まえた上で戦略的に(?)自分の賭ける点数を決める必要があります。私は今年MPA2年プログラムの2年目なので持ち点は一番多い1000点。でも昨年人気の高かった授業では950点近くが必要だったものもあり、自分がとりたい授業がそのようにならないことを祈るばかりです。

-----
私の1年目は今から思えば失敗だらけでした。まず、最初のほうはだいたい簡単な内容から入っていくもののある瞬間から急に進度が速くなりそれについていけずに消化不良に終わったような気がします。特に「Introduction to ...」といった名前の科目は曲者です。Introductionと名乗っておきながら多くの場合結構高度な内容も扱っており進度が恐ろしく速かったりします。また、疑問点は早いうちに誰かに聞いて解消するという基本的な原則を守ることの重要性を感じました。質問の相手としては教授のほかにTF(ティーチングフェロー:主に博士課程の学生で、復習授業を受け持つことが多い)やCA(コースアシスタント:主に前の年にその授業を履修し良い成績をおさめた人で、履修者からの質問に答えてくれる)がいます。私はこの人たちの利用の仕方が下手でした。よく考えてみれば大して年の変わらない同じ学生ですから、まずは大した質問がなくても授業に関する漠然とした内容の話をしに行くべきだったと思っています。それに授業料だってかなり高いですし(ケネディスクールの授業料は年間約350万円)…。しかし変なところで人見知りしてしまう私は「う~んどうしよう、これ聞いてみようかなぁ…」とグダグダ悩んで(プロクラスティネート)しまうことが多く、この心理的な壁を乗り越えるのが未だもって自分自身の課題となっています。

自分から望んでわざわざここまで来て勉強しに来ているわけですし、私がケネディに来なかったとしても誰も困る人はいません。私自身だってもし行かなかったら後悔はしたかもしれませんが「困る」かどうかというとたぶん困らなかったと思います。「困る人がいる/自分に困ることがある」ことは人のモチベーションになりますが、これはあくまで外発的なものであり、それがない場合は自分の内側から起こるモチベーション(内発的動機)がなければがんばれません。従ってここまで来た/来られたのは曲がりなりにも相応の内発的動機に基づく積極性が私にあったということだと思いますが、昨年の留学開始以来周りの人たちの積極性に圧倒され続けてばかり。何で自分ってこんなにダメなんだろう…と落ち込んでいても何も始まらないので来年度はもっと行動的になろうと思います。
[PR]
by coast_starlight | 2006-08-24 10:09 | 授業のはなし


<< <旅行> アイスランド <日々の出来事> 韓国語学習 >>