<日々の出来事> ボイスメール

留守番電話のことを英語でボイスメール(voicemail)と言います。昔はanswering machineと言っていたようですが、最近ではほとんどの人がボイスメールと言います。留守番電話やanswering machineというと電話を受ける側の立場に立った表現であり受け身な感じがしますが、ボイスメールというと発信する側が音声を送るという能動的なイメージがします。

ここで生活するようになって一つカルチャーショックだったのが、アメリカ人は電話をかけて相手が出ない場合、ほぼ必ずボイスメールにメッセージを残すということです。用事がなくて単に「元気?」と聞くためだけに電話したとしても、その旨を残しています。私はこちらでは携帯電話しか持っていないのですが、携帯電話だと誰からいつかかってきたかが履歴として残りますから、メッセージがなく履歴だけが残っていた場合こちらからかけなおす必要があるかないかがわかりません。たいていの場合かけなおす必要はないことが多いのですが、律義な人はわざわざかけ直してくれたりしてこちらが恐縮してしまうこともあります。

私がここに来る前に働いていた職場では一人一台PHSが与えられており、本人が出ない場合はボイスメールが応答するようになっていました。でもメッセージを残さない人が多くて上記の問題が起きていたような気がします。発信された相手・時間帯・回数などを着信履歴から見て電話の緊急度を推測してかけ直したりかけ直さなかったりしていたような気がします。そういう意味では単なる「元気?」というメッセージを残し「必ずしもかけ直す必要はない」という旨を伝えるほうが、そのことにより相手に対してかけ直すかどうかのオプションを与えることになる訳ですから、そのほうが親切なような気がします。

ボイスメールにメッセージを残すために自己完結的に(しかも英語で)しゃべるのはあまり得意ではありませんでしたが、場数を踏むにつれだいぶムダのない吹き込みができるようになってきたような気がします。少なくとも「ピー」という音が鳴って緊張することはなくなりました。同級生に電話をすると、授業中・図書館にいる・単に集中したい・消音になっていたなどさまざまな理由で電話に出られない/でないことが多いため、ボイスメールにメッセージを残す術を否応なしに身につけたようです。

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実は、近い経験を私は既に日本でしていました。ケネディスクールに出願する際に必要なテストでTSE(Test of Spoken English)というのが(私が出願した年は)あったのですが、これがボイスメールそのもの!試験会場に行くと教室の中には一台の電話があり、試験監督者がある番号に電話をかけた後受話器を渡され、テストが始まります。テスト中は、電話口から聞こえる問題に対する解答をひたすら吹き込んでいきます。例えばこんな問題もありました。

「あなたはカスタマーサービスのオペレーターです。ある顧客が次のようなクレームの電話をかけてきました(この後、顧客がボイスメールに残したクレームの内容が流れる)。この顧客に折り返し電話した際に応答したボイスメールに、60秒以内でメッセージを残しなさい。」

この問題に対し、確か私は次のように回答したと記憶しています。

・まず謝る
・顧客が残していたクレームの内容について、なぜそのようなことが起こったのか、いつ・どこで・誰が対処するかを伝える
 (当然この答えは適当に何か作り上げる必要があります)
・在宅の時に直接お話するためまた電話すると伝える
・最後にもう一度お詫びする

正直言って、こういうことをその場で瞬時に思いついて60秒以内に話すのは至難の技だと思いました。英語を話す力以前の想像力の問題です。日頃から(日本語でも)ボイスメールへの吹き込みに慣れることが、テストのスコアを上げる近道なのかもしれません。
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by coast_starlight | 2006-09-27 14:21 | 日々の出来事


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