<友人・知人紹介> ソポン

「元気にしてる?君からの電話ずっと待っていたんだけど。」

「ゴメン、今日は泰緬鉄道に乗ってきて部屋に戻ったのが遅かったから疲れちゃった。今日夜一緒に飲みに行きたかったんだけど…予定通り明日会うのじゃダメかな?」

今回タイに来た真の目的は泰緬鉄道に乗ることではなく(これはタイに行くことになってから決まった)、ソポンに会いに行くことでした。ソポンは昨年学校で知り合った私の大事な友人です…というか勝手に片想いしていました。しかし彼は既婚であるため私が彼を好きである気持ちは自分の中の妄想にとどめ、親しい友人として付き合ってきました。これはこれからも変わらないと思います。特に留学して学んだことの一つが、自分の気持ちを抑えて異性と親しい友人として付き合うことです。気になる相手がavailable(であることを確認済み)な場合は成り行きに任せても良いのかもしれませんが、そうでない場合はお互いの気持ちの境界線を越えないことが非常に大事だと思います。ここをぐっとガマンして親しい友人としての付き合いに高めることによって得られる、普通の相手とは経験できない楽しい会話や自分の生き方の幅を広げる考え方に出会うことに私は喜びを覚えます。過去の経験から言うと、人間として相手を好きであるというシグナルを発しつつその境界線をきちんと守るスタンスを見せていれば、相手もそれに応えて親しい友人として接してくれると思います。それがあるから、一人でいても平気なのだと思います。とりあえず、今のところは…。

6月に卒業してタイに戻った彼は、半年をアジア各地の旅行や修行(タイでは一般人向けに1ヶ月ほど僧になる体験的修行制度があるらしい)に費やし、来年からコンサルティングファームで働くことになっています。彼が働き出して忙しくなる前にバンコクに行っておこうと思い、行くことにしました。午前9時半頃ホテルのロビーに現れた彼は、私に会うや否や「クリスマスプレゼントだよ」と言って大きな箱にはいったモノをくれました。本当のことを言うと一瞬だけ「げっ、荷物まとめた後なのに…こんなでかいもの渡されたら、手荷物でずっと持ち続けなきゃいけないじゃない!」と思ったのですが、それよりも彼の気持ちがうれしくて、また今年はこれが私にとって唯一のクリスマスプレゼントだったこともあり、バンコクからの道中喜んで手荷物として運んでいました。しかしそれは中身を開けてからその直感が正解だったとわかる訳ですが。中身は包装とは裏腹にかなり地味なもので(ヒミツですがとにかく超ビミョーなもの)「まいったなぁ。正直言って私の家のインテリアには合わないよ、どうしよう!?」というのが感想かもしれません。少なくとも日本でこういうものを女友達に贈る人はいない(「クリスマス」プレゼントにこれはないだろう…プレゼントというよりオミヤゲといったほうが正しいかも)、だけど彼のことをわかっていればなぜこういうものを贈られるのかが理解できる、そう思うようなものでした。今回に限りませんが、たまに彼のテイストは理解できん…と思うことがあります。それはさておき…

彼は自家用車で来たのですが、何とBMW!彼は300平米のマンションに家族(奥さんと子供2人)+メイドと住んでいるらしいし、加えて投資用物件も何件か持っていると聞いたことがあります。同い年なのに、何だこの違いは…。大学卒業後ケネディスクールに留学するまでの間投資銀行などで働いてかなり成功したとは知っていたものの、ケンブリッジで会うときにも増してやはり彼のホームであるバンコクで会うと本当にカッコイイ!もともと家が裕福なわけではなく、子供の頃父親が事業に失敗したりしてかなり貧乏だった時期もあったらしく、家には大学に行くお金がなかったそうです。しかし彼は自力でチュラロンコーン大学の隣にあるタイ随一の名門公立高校に入り、タイ国王の奨学金を得てアメリカで大学に行き、その後シンガポールやタイで働きかなり稼いだようです。なんでも、3年間(ケネディに加えMITスローンにも行っていた)の学費+家族の分も含めた生活費を留学前に稼いできたそうですから…。相当努力して今の暮らしを得たのだと思います。それにしても以前にも増して輝いて見えるわ!!タイ語能力ゼロの私にとって道中非常に頼りになる相手ということもあり、改めて惚れ直してしまいました。

午前中は、現在ケネディスクールに学生として通うある方をソポンに紹介したかったのでその方とお会いし、その後二人で昼食を食べに行きました。昼食場所はチャオプラヤ川を見渡せる素敵なレストランで、シーフードを堪能しました。彼の家族の話や修行の話、そこから転じて仏教の話や人生の価値観、幸せとは何かという内容など、本当に気の合う相手でないとなかなか話せない会話(少なくとも私はそう思う)ができて幸せで、それに大好きなソポンと時間を共有しているのだと思うとなおさら至福の喜びを感じていました。

その後ワットポーというお寺へ行き、敷地の奥にあるマッサージ屋に直行。ワットポーのマッサージはタイ式マッサージの総本山らしく、割と安い値段でツボにはまるマッサージを体験することができます。別の友人からワットポーのマッサージは格別だと聞いていたので、彼にリクエストし連れて行ってもらいました。1時間1000円もしないのですが、それでもソポンによると外国人料金らしい。タイ人は約半額だそうです。彼もマッサージは大好きなもののワットポーでのマッサージは初めてだったらしく、お互い貴重な経験(?)をすることができました。

夕方バンコクを発つことになっていたので、空港まで送ってくれました。空港では日本風に(?)「じゃぁ、またね」という感じであっさりと別れたのですが、出国手続きのところで一人になった後こみ上げるものを抑えるのに苦労しました(抑えましたけど)。やっぱり、彼のこと好きだったんだ…。でもこの「好き」という感情は、大ファンというのに近いかも。将来もし私に特別な相手ができたら絶対彼に紹介したいと思うでしょう。

飛行機に乗る前ソポンにお礼の電話をしたのですが、その時「君のブログに僕の事を書いてくれるなんて光栄だよ」とのOKをもらったので書くことにしました。
[PR]
by coast_starlight | 2006-12-28 17:09 | 友人・知人紹介


<< <話のネタ> タイ人と黄色 <旅行> タイ/泰緬鉄道 >>