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<旅行> セルビア共和国/ベオグラードで飲んだくれる

到着時(1月20日)に書いたものをアップロードします。

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…というわけで、やってきましたベオグラード!パリからJATユーゴスラビア航空に乗ること約2時間。ベオグラードのニコラ・テスラ国際空港に降り立った私は、同級生がくれた実家のアドレスをたよりにベオグラードまで来てしまいました。機内には、昨年がテスラ生誕150周年ということで彼の功績をたたえる雑誌が置かれていたのが興味深かったです。テスラの法則を発見したニコラ・テスラはセルビア人です。昨年ベオグラード国際空港の名前がニコラ・テスラ国際空港に変わったし、お札にも肖像画が載っているし、テスラはセルビア人の誇りのようです。

「タクシーに乗る際、アドレスを見せれば運転手は場所がわかるはず。市内中心部で割と大きい家だよ。君が到着する頃僕のお母さんが家で待っているから。」

私の同級生のお母さんが一人で住んでいるというその住所に行ってみるとどうやらアパートらしい。でも何階かがよくわからなくてアパート内の階段を行ったり来たりしていると、どこかの家の犬がにおいをかぎつけてワンワン吠え出すので家の人が不審に思ってドアを開けました。その時持っている紙を見せ「この家はどこですか?」と聞いてやっと到着することができました。

<旅行> セルビア共和国/ベオグラードで飲んだくれる_a0079741_3244493.jpgそれはそうと、ベオグラードにいる間はいたいだけいてもいいとは言われたものの、ここでいう「いる」ってどういうこと?単に場所が与えられ「あとはどうぞご自由に」ということなのか、食事なども面倒を見てもらえるのか…?聞くに聞けないので成り行きに任せるしかない!聞いたところによると東欧の人は一般的にホスピタリティーあふれる人が多いらしいということで少し期待して行ったのですが、その期待はまあ当たっていたと思います。おばさんは何と私がずっと食べたいと思っていた「伝統的セルビア料理」をつくって待ってくれていたのです!食べたのはサルマという料理で、ロールキャベツに近いと思います。チョコレートケーキも出して下さいました。



ところでセルビア共和国に滞在する外国人は、到着12時間以内に警察署に行き登録をしなければなりません。また出国の際も再び警察署に出向かなければなりません。これは滞在者というよりも受け入れる人の義務なのですが、結構面倒。でもこればかりはどうしようもない。警察署は家の近くにあったので良かったもののおばさんに手を煩わせてしまいました。

<旅行> セルビア共和国/ベオグラードで飲んだくれる_a0079741_3262793.jpg同級生のお母さんはこれまた面白い人で、昼から酒を勧められ一緒に飲みながら話していました。居間にはウォッカやジン・ウイスキー・ブランデーなどスピリッツのたぐいがあれこれ置いてあるのにはビックリしました。同級生本人はお酒があまり飲めないのは対照的。おばさんの英語はまあまあだけど意思疎通は一応可能といった感じで、私の知らないいろいろな話をしてくれました。私のような平和ボケした日本人には想像がつかないことを淡々と語られていたのが印象的でした。夜は同級生の小さい頃からの親友という男性が私を案内してくれました。想像するにおばさんから見てもう一人の息子のような感じで、おばさんから頼まれたら断れないといった感じなのか…?彼にとって私が初めて会う日本人だそうで、いろいろな意味で興味津々だったと思います。私一人では行けない観光地やバーなどに案内してもらい、また酒を飲んでいろいろ話をしていました。

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今私がいる部屋には私の同級生の写真が多く飾ってあります。ケネディスクールに来る前はベオグラードでアメリカ関係の仕事をしていたからか、アメリカ大使と面談したときの写真やアメリカ大使館からの感謝状などがありました。他にもおばさんが「これが…英語で何ていうんだっけ…ガールフレンドの写真。」と言って、彼女の写真とある広告を見せてくれました。どうやら、彼女は広告のモデルをやっているらしい。確かに美人だし、それだけでなくて何か意志の強そうな目をしているというか、彼の性格からして好みが理解できるような気がする…。それはそうと、そういう相手がいたとは聞いたことないぞ!まあどうでもいいと言えばどうでもいいのだけど、男性の心理ってそういうものなのか!?

この部屋には大きな机があるのでパソコンを打つのに便利だわ、と思いつい先ほどまでいろいろ作業をしていたのですが、周りに並んでいる本などを見回して思いました。ちょっと待てよ、これって彼の部屋じゃない??貼ってあるポスターはどう考えてもお母さんの趣味じゃないものだし、ハーバードビジネススクール出版の本とか英語の本も結構ある。

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そんなわけで、私は複雑な気分で彼の部屋の机の前に座りこれを書いていました。
(つづく)
by coast_starlight | 2007-01-29 03:29 | 旅行


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