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<日々の出来事> Viennese Ball

ドイツ人・オーストリア人の学生グループが毎年主催するViennese Ballというイベントが例年この時期に行われます。これはボストンにあるハーバードクラブという大学が所有する施設で行われるフォーマルなダンスパーティーで、毎回好評なためチケットがすぐに売り切れます。実際イベントの数日前から「いらないチケットありませんか」という書き込みが学校のイントラネットに多く掲載されていました。中には「チケットの発売日を間違えて記憶して買い損ねてしまいました。新婚なのですがチケットを手に入れないと僕のラブリーな妻の機嫌が悪くなってしまいます…」といった一瞬殴りたくなるような書き込みもありました(当然無視)。昨年はかなり出不精で面倒臭がりだったため行く気すら起こらなかったのですが、今年は最後のチャンスということと自分が今まであまり興味を持たなかった分野のイベントに行くことにより開ける世界に興味があったのとで(かなり大げさ)、チケット発売開始直後に買いに行きました。45ドルでハーバードクラブでのビュッフェディナーとドリンクが込みというのはかなりお得、という貧乏根性が働いたのも事実かもしれません。

<日々の出来事> Viennese Ball_a0079741_17105227.jpgこのイベントで特筆すべき点は、前日にダンスのレッスンが行われることです。社交ダンスのできる学生男女各1名が講師となり、基本的なステップを何種類か練習した後参加者同士で適当に男女のペアを組み練習する…という流れで3時間ほど行われました。この「適当に男女のペアを組み練習する」というのがポイントで、レッスン参加者は男性のほうが女性より多かったせいか、毎回数名の男性が「あふれて」しまいます。彼らはその辺で他の人が練習するのを見ていましたがやっぱり男同士じゃ練習できないよな…と思ってしまいました。

私も何人かのクラスメートとペアを組ませていただき(なぜか謙譲語になる)練習したのですが、やっぱり結構恥ずかしいんですね、これが。レッスンがあった場所の人口密度が高かったせいもありますが、手に汗をかいてしまいました。相手も慣れている人とそうでない人がいて、相手との間隔のとり方が難しい。「講師」はある程度くっつかないとうまくステップを踏めないからもっとくっつけと言うけど、そうは言ってねぇ…。また、基本的に男性がリードすることになっていて女性はそのリードに従って動いていればよく、間違って相手の足を踏んでしまってもそれは男性のリードが悪いということで男性側の問題、と言われたことも印象的でした。パーソナルスペースを他の人種と比べて比較的多くとる日本人の感覚に慣れている自分としては単なるダンスとはいえかなりの試練。でもこういうことを経験できる機会もめったにないし、将来の仕事でこういう社交の場に出ることがあったとき(あるのか!?)役に立つかも…と思い練習していました。でも、いざやってみるとそんな真面目なことはあまり考えなくてもよく、楽しかったということを付け加えておきます。


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<日々の出来事> Viennese Ball_a0079741_17113528.jpgで、本番はというと…ダンスそのものよりも、相手を探すのが問題!よくよく周囲を観察しているとその場の流れにうまく乗って、というか自然な感じで相手を見つけている!基本的にただのダンスの相手(つまり夫婦や恋人同士でないということ)なら曲が変われば相手も変わるのですが、この曲の変わり目で相手が見つからないとダンスホールから「あふれて」しまいます。あとは、結構女の子同士で踊っている人たちもよく見かけました。私は何人か元々知っている男性にお相手していただいたり(またまた謙譲語になる)女の子と踊っていたりしたのですが、途切れることなく誰かから誘われている女の子達はやっぱりセクシーというか、同性から見ても「誘いたくなるよなー」と思いました。あとは割と強引に男性をダンスに引っ張り出している女の子もいましたが、これもかわいいから許されるんだろうな、と妙に一人で納得していました。

こういうパーティー系の場にいていつも思うのですが、少なくとも今いる環境では女はちょっと自信過剰なくらいのほうがモテると思います。日本人の感覚でいうと「媚を売る」ように見えるのかもしれませんが、控えめではにかむような感じではダメです。「何やねんこいつ」という感じで見られるだけで相手にしてもらえません。これは私がこちらに来てからカルチャーショックを受けたことの一つです。

ところで着席ビュッフェ形式のテーブルで座った席がたまたまフランス語を話す人たちの席だったので、フランス語で会話をする羽目になりました。フランス人、カナダ人、オランダ人にスペイン人(でもフランス語も堪能)がフランス語でしゃべっており、そこに入るには自分もフランス語でしゃべらないと、と思いがんばってしゃべっていました。いつもフランス語を練習する場を求めているので勉強になりました。この冬の特訓の成果が少しづつ出始めているのかもしれません。「おっ、結構わかっているじゃない」とちょっと自信が出ました。ケネディスクールにいると外国語の会話練習の相手探しに困ることはありません。


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つい先ほど帰宅したのですが、今回はとーっても疲れました。気疲れしたというかコンプレックスも正直言って感じたからかもしれません。多くの人がいるところから急に一人になったことのギャップと、周りの人の動きなどを観察していてちょっとブルーな気分になっています。来ている人の人種構成を見て「何だかんだ言ってやっぱり白人のパーティーなんだな」という気分になったのは事実。日本人は私のほかに同級生とその奥さんの計3人だけでした。他のアジア人も、いわゆるアジア系アメリカ人は何人か来ていましたが、そのほかはゼロ!!こういう場に慣れていないからかもしれないけど、私としてはただいるだけでもいいから行って存在をアピールすることが大事じゃないか、と思いました。そうは言ってもやっぱり背が高くて金髪か茶髪で顔の輪郭がはっきりしていて鼻が高くて二重まぶたで英語がうまくてスマイルがすぐにできてノリがいいほうがいいよなぁ…。でもないものはないんだからしょうがない!英語とスマイルとノリは努力次第で何とかなるだろうけど、他は持っているもので何とかしないといけないので、それはちょっと考えます…考えてどうにかなる問題ではないような気もしますが。

今晩はもうそろそろ寝ることにします。
by coast_starlight | 2007-03-04 17:15 | 日々の出来事


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