<授業のはなし> ネゴシエーション難民

a0079741_459684.jpg毎週火・水曜日の午後、学校のあちらこちらでカラフルな色の紙を手に歩き回っている人たちがいたら、彼らは間違いなくネゴシエーション難民です。この時間帯ネゴシエーション(交渉術)の演習が行われるのですが、授業をとっている人が2人・4人・6人などのグループに分かれ交渉する(毎週演習の設定が違うためグループの人数も違う)ためです。交渉する場所はこれといって決まっていないため、決まった時間帯にチェックイン(指定場所(写真)に顔を出し出席のチェックをする)して一旦グループのメンバーが揃ったら交渉を行うのに適当な場所を学校中探し回らなければなりません。カラフルな色の紙というのはそれぞれの役割で指示された内容を書いた紙で、間違った紙を受け取らないように役割別に色が分けてあります。

なぜ「難民」と書いたかというと、授業をとっている人の数が多いからです。総勢約170人が3つの時間帯に分かれて演習を行うのですが、例えば60人が3人のグループに分かれたとすると20箇所のスペースが必要なわけで、この20組が同じ時間帯に適当な場所を探すとなると結構大変だからです。あまり近いと他の人たちが話しているのが聞こえてしまうため、ある程度離れていないといけないという条件も場所探しが難しくなる原因の一つです。加えてこれ以外の授業のためにグループで集まっている人もいるため、複数人で話ができる場所を探すのはときに困難を極めます。

では、どういうところで交渉を行うのでしょうか?廊下のそこら中に置かれている椅子やテーブル・空き教室・窓際のくぼんだ場所…などなどが即席交渉スペースとなります。ふかふかのソファーなど居心地の良い場所はすぐ取られてしまうため、遅刻者が出て全員が揃うのが遅くなると交渉しやすい場所を探すのがなおさら難しくなります。本当はもっとましな場所が欲しいと毎回思うのですが、人が多いから仕方ないなーと半ば諦めています。

私は火曜日の4:15~のグループにいるのですが、一昨日の演習は非常に疲れました。6人のメンバー全員が揃い交渉が始まったのが4時半頃で終わったのが6時前(しかし交渉自体は決裂)、終了後のディスカッションがその後延々と続き結局学校を出たのは7時半頃でした…。交渉が決裂する事態は珍しいので、その次の授業(木曜日)で決裂したグループは大抵当てられます。今日は150人近くがいる大教室で(授業に来ない人もいるのでこれくらい)なぜ交渉が決裂したかを延々と話す羽目になりました…。私の印象ではある一人が準備不足で指示書をあまり読んでおらず(しかも15分遅刻!)、他のメンバーと比べて言っていることが合理的でないため全体の議論がうまく運ばず次第に感情的になって腹を立てるメンバーも出てきて全体の雰囲気がかなり険悪になり交渉決裂…という流れだったような気がします。彼がちゃんと準備をしてさえいれば決裂しないで済んだのに…。準備不足と思われるメンバーは交渉後のディスカッションでも自分の非を認めようとしないし、私および他のメンバーは全体授業で各々の立場や決裂した理由を説明していたのですが彼は授業を欠席し私を含め他のメンバーはさらに不信感を募らせていました。あるメンバーはとにかく怒り心頭で「教授に対して彼が準備していなかったことを報告する」とまで言う始末。たかだか授業での演習での出来事でしょ、と思うかもしれませんが侮れません。結構神経使います。このように演習も回を重ねると各々の「評判」が出来上がってくるのです。最近は、毎回誰と交渉をすることになるかが知らされる紙が配られる際は結構ドキドキするようになりました。

ところで、この演習の詳しい内容って知りたいですか…?結構ネタになるので面白いですが同じ授業(ケネディに限らず他の学校でもおそらく共通した教材を使っているところは多いと想像します)をとる人に対しては種明かしになってしまうため、ちょっと書くのをためらっています。「知りたい、教えて!」というリクエストが何件があれば検討しますが…その場合は私に連絡ください。
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by coast_starlight | 2007-03-23 05:01 | 授業のはなし


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