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<日々の出来事> ロンドンで医者に行く

ロンドンに来てから1ヶ月が過ぎました。実は2週間ほど前から帰宅後に喘息のような症状が出て息苦しいことがあり、症状が続くので医者に行くことにしました。本当はもっと早く行きたかったのですが、会社に保険申請の手続きなどを確認してもらったりしていて時間がかかってしまいました。幸い保険で全額カバーされるということがわかり、手続きの簡単さなどから海外旅行保険を扱っている日系の診療所に行くことにしました。そのときの診察の際の会話を少し再現してみますと…

「2週間くらい前から少し息がしづらいというか、ゼーゼーする感じがするんです。もともとアレルギー持ちですし、小さい頃喘息もありましたが、大人になってからは全然出ておらず、こういう症状が出るようになったのはロンドンに来てからです。」

「生活の中では何か気づいたことがありますか。」

「私の予想ですが、地下鉄車内の汚い空気が原因だと思います。ビクトリア線(Victoria Line)とピカデリー線(Piccadilly Line)に乗ると特に調子が悪くなるんです。他の線と比べてこの線の車両は狭いし(都営大江戸線より狭いかも)古いしで、おまけに空調設備がついていなくて汚い空気を送風機能でかき回しているだけなんです。例えば1973年に作られた車両が今でも走っているんです。」

おっといけない、急に話が違う方向に行ってしまった…。先生も「何でそんなこと知っているんだ」という表情をしている…。ビクトリア線とピカデリー線では、Metro Cammellという昔あった英国バーミンガムの車両工場でつくられたとっても古い車両が使われています。この会社はのちに GEC Alsthom (現Alstom)に買収され、ここの会社がつくった車両も多く走っています。しかしこの工場は2005年に閉鎖されてしまいました。

「新しい車両には空気をきれいにする機能ってついているんですか?」

「そうですね、車両の空調にはフィルターがついています。まあエアコンのフィルターみたいな感じです。なので少なくとも汚い空気をそのままかき回すようなことはないです。ロンドン地下鉄のトンネル内を走る車両の空調フィルターは相当汚いと思いますけど。それがついている車両だったら、例えばノーザン線(Northern Line)だったら同じ狭いタイプの車両でも調子が悪くなりませんし。」

診察に来たのに私は一体何を話しているんだ…と思いつつも、「ビクトリア線とピカデリー線に乗るのをやめて迂回通勤するようになったら症状はだいぶ楽になったので…」と自分自身をフォローしていました。実際ここ最近はサークル線(Circle Line)という、車両が大きめ+地上を走ることが多い路線を使って少し大回りして通勤しています。それまで使っていたビクトリア線を使うルートと比べて15分くらい余計にかかるのですが仕方ありません。

結局ハウスダストか何かに反応している可能性が高いもののほかの可能性も排除できないということで一通り検査をすることになりました。幸い胸部X線を見たところ特に問題はなく病気の可能性は低いということで安心しました。来週採血の結果がでるので、それで何に反応したのかがわかるかもしれません。それまでの間は今日処方された吸入薬で様子を見ることになりました。
by coast_starlight | 2008-03-27 07:41 | 日々の出来事


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