2006年 08月 31日 ( 1 )

<私のはなし> 二年目をどう過ごすか (その1)

a0079741_3272753.jpg始まったときは信じられないほど長いと感じた夏休みももうすぐ終わり、あと2週間ほどで新学期の授業が始まります。思えば日本を発ったのは今からちょうど1年前。8月26日まで仕事をしていて本当にギリギリの出発でした。ボストンに到着した時は右も左もわからず、時差ぼけも手伝ってオリエンテーションウィークも体調不良でイベントにも半分くらいしか参加できず、新居への引越しも重なって初っ端かなり出遅れ感を感じていました。

一年過ごしてやっとあらゆる物事の勝手がわかったと思える今、我が家の仲間達のうち今回はシロクマさんにご登場頂き、一年目の総括と二年目をどう過ごすかについて先日就寝前座談会を開きましたのでその様子をお知らせしたいと思います。


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シロクマ(以下S):ボストンに来てからちょうど1年が経つね。ダンボールの中で移動の間ずっとガマンしていたあの頃が懐かしいよ。どう?生活慣れた?僕は…何ともいえないな。とりあえずこのベッドが寝心地いいからまいっか、って感じだけど。

私(以下C):ダンボールだったっけ?スーツケースに入れていたと思ったけど…ゴメンネ。生活自体は可もなく不可もないかな…まずどこから話そうか。勉強についてのほうがいいかな。

S:思えばこの1年はいろいろあったね。でもCちゃんは1年目は不完全燃焼だ、もっとできたはずだったとばかり言って自己評価がものすごーく低いけどなんで?一応成績も平均点は取れてるしいいじゃん別に、って思うけど。

C:まあそう言われればそうなんだけど、せっかく留学しに来たのだからねぇ…。何年・何十年か経って「あの時は本当にがんばった」って思いたいじゃない。勉強の面では…わかっていたといえばそうなんだけど、日本の大学の授業と違って宿題が多いし、それだけでなく宿題やテストがちゃんと添削されて返ってくるのが驚きだったね。だって日本で学生だったときって、テストやレポートはほとんど返ってこないし、返ってきたとしてもA/B/Cの評価だけで何がよくて何がよくないのかがわからない。先生に聞こうと思えば聞けるけどオフィスアワーがあるわけでもなし、研究室に押しかけていた人もいたけど。自分ががんばったと思っても評価が散々だったり、逆に手を抜いたのに評価がよかったりで…あのときは学校の成績気にするのがバカバカしくなったもんね。それよりも自分自身が抱く達成感の度合いのほうだ大事だ、って感じだった。大きな総合大学だったから仕方なかったのかもしれないけど、フィードバックという点では全然ダメだったと思う。それに引き換え今の環境だと返ってきたものに対する評価やコメントに納得がいかなかったら先生やTAにちゃんと質問する!人によっては食い下がっていた人もいたけど。これが驚きだった。私はその辺の努力が全然足りなかったと思う。返ってきたものは一応目を通していたけどシリアスさが足りなかった。でもアメリカで高校に通っていたときは真面目だったんだよ。いつからこんな不真面目になったんだろう…振り返ると日本の大学時代の悪い癖が抜けていないんだと思った。今年はもっと真摯に取り組まないと自分の真価が問われる。

S:まあそう深刻にならないで…。

C:落ち込んでいるときは慰めてね。

S:でも学校って勉強ばっかりするところじゃないじゃん。人との付き合いだって大事だし。友達もいっぱいできたでしょ?

C:来たときは小学一年生みたいに「友達百人できるかな」って思っていたけどそのためには努力がいるということがわかったね。まず日本人に限って言えば「ハーバード日本人会」「ボストン研究者交流会」「JAGRASS」とかいうのがあって月に1回くらい何がしかのイベントがあるんだけど、片手で数えるくらいしか行ってないし。それに行けばいいってもんでもなくて、できるだけたくさんの人と会って話をしないとねぇ。人見知りを結構するほうで壁の花…いや壁のキノコかコケみたいにボーッとしているのが好きな私にとってはこれは大変な試練なのよ。でも今年はとりあえず「ボストン研究者交流会」で自分の専門分野である鉄道業界について発表することにしていてもう幹事の方にその旨伝えてあるから、がんばらなきゃ。
※時期が近づいたらまたご連絡いたします。ボストンにお住まいの方は是非お越し下さい!

S:日本人以外はどうなの?

C:ボストン周辺は日本人だけでも数多いから英語で話す友達は本当に作る努力しないとダメね。でもさー、アメリカ人の遊び方って何て言うんだろう、英語でhanging aroundっていう表現あるじゃない?パーティーとかでとりあえずいてブラブラして何人かで騒いで…っていう感じのイメージ。そういうことをする相手ならすぐ見つかるけど、それを繰り返していたら空しくならないのかなって思うの。そこから何となく波長の合う人が見つかってというか淘汰されてというか、お互い友達だって思える関係が自ずとできていくのかもしれないけど、そのためには何回hanging aroundを繰り返さなければいけないんだろうと思うと精神的に疲れて出不精になっていたのかもしれない…って考えすぎかな??だけど本当に話のできる友達をそこからもう一歩踏み込んでつくるには自分からアプローチしていかないとダメだということがわかった。まずメールアドレスか携帯の番号聞いて、数日経ったら連絡して、とりあえず食事かお茶でもして…っていうステップを踏んでゆっくり話す時間をとりたいな、と思う相手には私からアプローチしてたかな、そういえば。

S:確かにCちゃんの友達ってひょんな関係の人が多いよね。男女問わず。

C:私の場合、そういうアプローチを私がして、または相手がしてきて、一対一で会う友達が数人できたね。自分のものの考え方に本当の意味で影響する人たちって、授業でいい発言する人たちに加えてこういう人たちだと思う。中にはちょっとクラッと来た男友達もいたけどね…冗談冗談。そこをグッとがまんして冷静になって真面目な話で盛り上がって、「また会いたいな」って思える関係が今は一番楽しいかな。そうは言ってもまあ友達にするのなら好みのタイプがいいよ。ただの友達でも私を楽しませる努力をしてくれるし。

(つづく)
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by coast_starlight | 2006-08-31 03:35 | 私のはなし