2006年 11月 02日 ( 1 )

<授業のはなし> リーディングとは何か

a0079741_14221995.jpgこちらの授業で大変なのは、リーディングの量が非常に多いことです。どういうわけか感覚的に「読む」というより「リーディングをする」といったほうがしっくりきます。英語でも"Oh, I have to do the reading."と言ったりします。たぶんただ読めばいいというものではなく、書かれている内容や論点を踏まえた上で授業がどう展開するかを考えながら能動的に読む必要があるからだと思います。

ちなみに写真は先週終わった国際関係入門の授業で指定されたリーディング教材です。左の本は国際関係論入門の教科書、右の本はナイ教授の著書です。The Globalization of World Politicsは一部の章だけが指定されていましたが、それ以外の章も盛りだくさんで非常に面白いです。Understanding International Conflictsは全部読みました。それに加えてバインダーに入っている教材(course materials)の量が膨大で、厚さにして5センチくらいあります。わずか1ヵ月半・7回の授業なのにこれだけ読まなければならないのかと思うと本当に泣きそうでした。毎回授業前に全部読めていたかというと必ずしもそうではなかったのですが、今日提出の課題を書くのに結局大事な部分は読まなければならず、最終的には8割は読んだと思います。他の授業のリーディング教材もこれほど多くはないものの基本的には似たようなもので、そうすると毎日どれだけのリーディング量があるかが自ずと想像がつくかと思います。

ちなみにこのcourse materialsとは何かというと、論文や雑誌記事・教科書の章などをコピーしたものです。著作権料を部分的に支払って合法的にコピーしたもので、学校で売っています。モノによっては結構高くて(特にハーバードビジネススクールのケース教材!!)一つの授業で数万円かかったりするので、図書館で借りて済ませる人もいます。ただ図書館で借りると3時間くらいで返さなければならないので、面倒臭がりの私は基本的に全部買っています。最近読むペースが割と速くなってきたなと実感しています。昨年の今頃よりは確実に進歩しています。苦しみながらも続けていると段々慣れてくるようです。バックグラウンドのない分野のものでもそこそこのペースで読めるようになってきました。もっとも、問題は読んだ内容をどこまで覚えているかであって、そこはまだかなり改善の余地があるのですが…。

ナイ先生の著書には、"The cure to misunderstanding history is to read more, not less." 「歴史の誤解から逃れたければ、歴史を多く読むしかない。少しではだめである。」(Understanding International Conflicts, p.19;訳は日本語版の同箇所を参照)と書かれています。経済学・統計学などの計算問題中心の科目やスピーチなど実技系の科目を除くほとんどの科目では、とにかくたくさん読んでそれらを消化して既存の考え方の流儀(school of thought)を知り、それらを踏まえた上で自分の独自の論を展開するという作業の繰り返しです。それを比較的短期間に行うことを繰り返すことにより、新たな考え方を学ぶのと同時に自分の生産性が上がっていくのかな、と思いながら日々勉強しています。でも今日は疲れたのでもう寝ます。それではオヤスミナサイ。
a0079741_1452751.jpg

[PR]
by coast_starlight | 2006-11-02 14:29 | 授業のはなし