2007年 06月 25日 ( 1 )

<日々の出来事> 家探しと保証人制度のはなし

今月30日にボストンを発つことになり、7月から住む家を探しています。まずはホテルかウィークリーマンションに家が見つかるまでの1~2週間の間住む予定です。そこでぶち当たるのが保証人の壁。家を借りる際は今まで何も考えずに父親に頼んでいたのですが、昨年父も定年退職したので、たまに条件として求められる「フルタイムの正社員として勤務している人」に当てはまる親族となると弟に頼まなければならない状況になってしまいました。家だけでなくウィークリーマンションでも連帯保証人を求めるところがありビックリ!保証人自体は立てられないこともないけどいちいち頼まなければならないのが面倒。相手に精神的負担をかけるということもありますし。それに私の場合は幸いなってくれそうな親族がいるけど、いない人だってたくさんいるはず。それは本人にはどうにもならないことが多いと思います。この日本独特の制度、何とかならないのでしょうか…。アメリカに延べ6年住んで嫌なところもかなり見ましたが、お金に関しては「人による保証を求められないで本人のみが見られる」ことは好きな側面の一つでもあります。アメリカでは不動産を借りる際に日本の連帯保証人にあたる人を求められることはまずありません。この話をアメリカ人の知り合いにしたら「たぶん違法ではないか」と言っていました(州によるかもしれませんが)。その代わりに見られるのが本人のクレジットヒストリーです。クレジットカードや公共料金の支払いを滞りなく行っているか、その支払い状況が点数で表され、これがお金や家を借りたりするときについて回ります。自分の点数をお金を払って調べ、良い点数を維持する努力をするということはアメリカ人であれば普通にやることらしいです。以前同級生と住宅ローン政策に関する課題を行っていたとき彼女がそんなことを言っていました。この点数が低いと、例えば住宅ローンを組む際普通の銀行でお金を借りることができずサブプライムという金利の高いところでないとお金を借りることができなくなります。日本でだってクレジットヒストリーは重要だし、住宅ローンに加入したりクレジットカードを作るときはクレジットヒストリーを調べられるのに(たぶん家を借りるときも)、何で保証人をとるの??と毎回思います。

ちなみに家を借りるのはアメリカのほうが初期費用が少なくてすみます。大体デポジット(敷金に近いもの)を1か月分くらい払って終わりです。不動産屋に支払う手数料も1か月分とられることもありますが、場合によっては家主が全額支払います。ただし契約は1年のことが多く、家賃は毎年インフレ分は上がることが多いようです。問題は例えば1年契約をして半年で出なければならなくなった場合です。ペナルティとして1か月分の家賃を支払ったり、次に入る人を自分で探さなければならないということもあります。あるいは自分の契約が切れるまで借りてくれる人に又貸し(サブレット)するということもよくあります。特にこの夏の時期、8月末まで契約してしまった人が自分の部屋を又貸ししたいという広告がネットの掲示板に多く掲載されています。

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日本で大学院に行ったとき育英会でお金を借りたのですが、卒業時に提出する借用証書で保証人を2名記入する必要があり「え??」と思いました。原則として親族なのだそうですが、私の場合は父と伯父(父方の兄)になってもらいました。住所や銀行口座を変えても連絡せず取りっぱぐれるケースが多かったのだそうですが、自分達の取立てのノウハウのなさを連帯保証人を2人も求めるという方法で解決しようとしていることには正直「フェアじゃない」と思いました。育英会の奨学金を踏み倒すとクレジットヒストリーにどこまでマイナス記録として残るのでしょうか??このインパクトが大きければちゃんと返す人も増えると思いますが…。ちなみにそれでは足りなかったので大学の奨学融資制度を利用して銀行からもお金を借りたのですが、そこでは保証人は求められませんでした(大学が保証)。また私が会社に入る際は身元保証人は不要でしたが、銀行など当時とっていた(今は知りませんが)業界もかなりあったと思います。

昨年、弟の家に男の子が生まれました。私たちは二人きょうだいで弟の結婚相手には兄弟姉妹がいません。従って私が唯一のおばであり、私が子供を産まないと彼にはいとこが存在しないことになります。小さい間は問題ないかもしれませんが、大人になってから何かで保証人を立てる必要がある場合、父親以外の親族で立てなければならないとしたら私以外に誰がいるの?と思いました。他に考えられるのは私が結婚した場合の将来の夫??少子化の本質を見たような気がしました。(だからといってそれだけの理由で子供を産もうとまでは思いませんが。)こういう状況の人は多く出てくるでしょうから、その頃には保証人制度がなくなっていることを切に願います。
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by coast_starlight | 2007-06-25 07:25 | 日々の出来事