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<旅行> セルビア共和国/ベオグラードで飲んだくれる

到着時(1月20日)に書いたものをアップロードします。

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…というわけで、やってきましたベオグラード!パリからJATユーゴスラビア航空に乗ること約2時間。ベオグラードのニコラ・テスラ国際空港に降り立った私は、同級生がくれた実家のアドレスをたよりにベオグラードまで来てしまいました。機内には、昨年がテスラ生誕150周年ということで彼の功績をたたえる雑誌が置かれていたのが興味深かったです。テスラの法則を発見したニコラ・テスラはセルビア人です。昨年ベオグラード国際空港の名前がニコラ・テスラ国際空港に変わったし、お札にも肖像画が載っているし、テスラはセルビア人の誇りのようです。

「タクシーに乗る際、アドレスを見せれば運転手は場所がわかるはず。市内中心部で割と大きい家だよ。君が到着する頃僕のお母さんが家で待っているから。」

私の同級生のお母さんが一人で住んでいるというその住所に行ってみるとどうやらアパートらしい。でも何階かがよくわからなくてアパート内の階段を行ったり来たりしていると、どこかの家の犬がにおいをかぎつけてワンワン吠え出すので家の人が不審に思ってドアを開けました。その時持っている紙を見せ「この家はどこですか?」と聞いてやっと到着することができました。

a0079741_3244493.jpgそれはそうと、ベオグラードにいる間はいたいだけいてもいいとは言われたものの、ここでいう「いる」ってどういうこと?単に場所が与えられ「あとはどうぞご自由に」ということなのか、食事なども面倒を見てもらえるのか…?聞くに聞けないので成り行きに任せるしかない!聞いたところによると東欧の人は一般的にホスピタリティーあふれる人が多いらしいということで少し期待して行ったのですが、その期待はまあ当たっていたと思います。おばさんは何と私がずっと食べたいと思っていた「伝統的セルビア料理」をつくって待ってくれていたのです!食べたのはサルマという料理で、ロールキャベツに近いと思います。チョコレートケーキも出して下さいました。



ところでセルビア共和国に滞在する外国人は、到着12時間以内に警察署に行き登録をしなければなりません。また出国の際も再び警察署に出向かなければなりません。これは滞在者というよりも受け入れる人の義務なのですが、結構面倒。でもこればかりはどうしようもない。警察署は家の近くにあったので良かったもののおばさんに手を煩わせてしまいました。

a0079741_3262793.jpg同級生のお母さんはこれまた面白い人で、昼から酒を勧められ一緒に飲みながら話していました。居間にはウォッカやジン・ウイスキー・ブランデーなどスピリッツのたぐいがあれこれ置いてあるのにはビックリしました。同級生本人はお酒があまり飲めないのは対照的。おばさんの英語はまあまあだけど意思疎通は一応可能といった感じで、私の知らないいろいろな話をしてくれました。私のような平和ボケした日本人には想像がつかないことを淡々と語られていたのが印象的でした。夜は同級生の小さい頃からの親友という男性が私を案内してくれました。想像するにおばさんから見てもう一人の息子のような感じで、おばさんから頼まれたら断れないといった感じなのか…?彼にとって私が初めて会う日本人だそうで、いろいろな意味で興味津々だったと思います。私一人では行けない観光地やバーなどに案内してもらい、また酒を飲んでいろいろ話をしていました。

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今私がいる部屋には私の同級生の写真が多く飾ってあります。ケネディスクールに来る前はベオグラードでアメリカ関係の仕事をしていたからか、アメリカ大使と面談したときの写真やアメリカ大使館からの感謝状などがありました。他にもおばさんが「これが…英語で何ていうんだっけ…ガールフレンドの写真。」と言って、彼女の写真とある広告を見せてくれました。どうやら、彼女は広告のモデルをやっているらしい。確かに美人だし、それだけでなくて何か意志の強そうな目をしているというか、彼の性格からして好みが理解できるような気がする…。それはそうと、そういう相手がいたとは聞いたことないぞ!まあどうでもいいと言えばどうでもいいのだけど、男性の心理ってそういうものなのか!?

この部屋には大きな机があるのでパソコンを打つのに便利だわ、と思いつい先ほどまでいろいろ作業をしていたのですが、周りに並んでいる本などを見回して思いました。ちょっと待てよ、これって彼の部屋じゃない??貼ってあるポスターはどう考えてもお母さんの趣味じゃないものだし、ハーバードビジネススクール出版の本とか英語の本も結構ある。

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そんなわけで、私は複雑な気分で彼の部屋の机の前に座りこれを書いていました。
(つづく)
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by coast_starlight | 2007-01-29 03:29 | 旅行

<旅行> セルビア共和国/ベオグラード

今私はベオグラードに来ています。同級生のお母さんが一人で住むアパートに居候させてもらっています。どういう経緯で私がここに来ることになったかはまた書きますが、東欧人のホスピタリティーのすごさを日々の出来事で感じさせられます。ここのおばさんとセルビアの料理とお酒をごちそうになりながらいろいろなことを教えてもらっています。

この家のパソコンでは日本語が直接打てないため、以前教えて頂いたAJAXIMEというものを使って日本語を打っています。このシステム、初めて使ってみましたが便利ですね。反応がちょっと遅いのが難点ですが(従ってたくさん書けない)。

ここで経験していることは、ネタになることばかりです。しかしここ2、3週間ほどあれこれ頭の中が混乱状態にあって考えをまとめるのに時間がかかっており、あまり記事が書けないでいます。そういう意味ではちょっとブログ書きのスランプ状態かもしれません。ベオグラードに来て、さらに混乱の度合いが増しているかもしれません。99年にNATOの空爆を受けたこの街には、まだその残骸のようなところが残っています。平和ボケしていた私の頭は、ここ最近殴られっぱなしです。

今週末ボストンに戻るのでその後詳しく書きたいと思いますが、取り急ぎ近況まで。
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by coast_starlight | 2007-01-23 02:19 | 旅行

<旅行> タイ/ソポンとの会話

新年あけましておめでとうございます。私の留学生活も残すところあと半年となりました。ということはこのブログもあと半年ということです。引き続きよろしくお願いします。自分への備忘録も兼ね、ソポンとどういうことを話したかを思い出しながら今年最初の日記を書くことにします。

「卒業してバンコクに戻ってから毎日何してるの?」

「今まで結構旅行をしたかな。カンボジアやラオス、中国にも行ったし。他はテレビゲームとか(彼はドラゴンクエストなどのRPGが大好きである)。先月は修行(前述…タイでは一般人向けに1ヶ月ほど僧になる体験的修行制度があるらしい)してきたこともあって、特に幸せとは何かといったことについてよく考えるんだ。修行の間、考えることをやめるというか、本当に無の境地に達することができて、そのせいか欲がなくなったような気がする。ねぇ、ちょっとやせたと思わない?修行中は一日一食だから体重が4キロ減ったし、おなかがへっこんでうれしい。不思議とその間は食欲がわかないというか、別にそれでも平気だったんだ。」

「あはは。そう言われるとそうかもしれない。確かに年を経るにつれて体重を維持するのが難しくなってくるよねー。私は『食べるために生きる』人だからそれはたぶんつらいと思う。」

「年齢を経ると基礎代謝量が減っていくから、食べる量を減らすしかないんだけどね。」

「でも日頃から運動して筋肉つけたら基礎代謝は上がるんじゃないかな。」

「それと修行の前後にあるマッサージに通ったんだけど、そのマッサージが結構効いて、気持ちいいだけでなく体が柔らかくなったんだ。手が地面につくようになったし。」

「私は30センチいくよ。」

「バレエとか何かやってたの?」

「いや、何もやっていない。生まれつき体が柔らかいみたい。」
※注:ワットポーのマッサージで体の筋を伸ばすストレッチ体操みたいなものがあったのですが、マッサージ師のお姉さんに驚かれてしまいました。

「そうそう、学校に行っていた頃はよく不眠で悩んでいたのだけど、頭が勝手に考え事を始めていたことがよくあって…。修行に行ったらそれを抑えることができるようになって最近はよく眠れるようになった。」

「頭が勝手に考え事を始めるというのは何かわかるような気がする。私の場合はどうも違う景色を見るといろいろ頭に考え事がわくようなの。この夏グリーンランドに旅行したとき、氷河や広大な自然を目の前にしてあれこれいろんなことを思いついてしんどかったよ。日が沈まないこともあったと思うけど。かっこよく言えばインスピレーションなんだろうけどそんなもんじゃなくて、本当に頭が痛かった。コントロールがきかないのもつらいところよね。」

「修行をしていたときに、ある瞬間突然無の境地に達することができたというか、本当にあらゆる考えから自由になるってこういうことなんだということがわかったんだ。それに欲望って何だろうって思ったりして…以前はこうなりたい、こういうことがしたい、というのがいろいろあったんだけど、今は別に貧乏で終わってもそれでいいかなと思ったりするんだ。でも今は修行が終わってあまり経っていないからこんなこと言っているだけであって、来年になったらまた違うこと考えているかもしれないけど。」

「そうねぇ、でもあまりに欲望がないとそれはそれで進歩がないということもあるだろうし、自分以外の人に対する責任を果たすという意味で自分がそうしたいと思っていなくても何かをしなければならないということだってあるだろうし…。ところでご家族はお元気?子供さんは学校にもう行ってるんでしょ?」

「奥さんは2ヶ月前から銀行で働き始めた。息子は小学校に入って、娘は幼稚園に行ってる。どちらもインターナショナルスクールに通わせているんだけど、娘のいる幼稚園は日本人の子供ばかりだよ。学校行事の時は日本人の親がたくさん来ていてビデオカメラ回してる。」

「タイには日本人そんなにたくさんいるんだ。」

「自動車メーカーの工場があったりして日本人が多く駐在しているんだ。工場はバンコクから離れているんだけどなぜか皆バンコクに住みたがるみたいだね。通勤に片道2時間かかっても、運転手つきの車で連れて行ってくれるし、満員電車に揺られるよりはいいんじゃないの?それにバンコクには日本のスーパーやお店もあって、日本人コミュニティができていて住みやすいんだと思うけど、それじゃ本当のタイがわからないような気がする。」

「皆が皆好きでタイに引っ越すわけではなく業務命令でタイに来ている訳だから、日本をそのまま持ち込んでいる感じね…う~ん、日本人としてちょっと複雑な気分かも。今私は留学という立場で海外で生活しているから周りを日本人に囲まれた生活をしているわけではないし、そういう意味では駐在なんかで海外に行くよりも現地に順応しやすい環境かもしれない。今その重要性を感じる。見えてくるものが全然違うもん。1年くらい経った頃からやっと生活に慣れてきた感じがするし、やっと物事を日本と比較するのをやめてそのまま受け入れることができつつあるような気がする。子供さんをインターナショナルスクールに通わせるのは、やっぱり英語をできるようにさせたいから?」

「僕はこの国に生まれてこの国に死にたいと思っているし、子供にもこの国で死んで欲しいとは思うけど、それより大事なのは何がしかの所属意識(sense of belonging)を持ってもらうことだと思う。タイ人としてタイ語はできてほしいけど、英語のほうがうまくなったとしてもそれでもいい。」

たぶんここで彼の言う所属意識とは、アイデンティティーに近いものだと思いました。タイ人であるということは自分の一部ではあるけれど、そういうことより自分が何者かということのほうが重要、自分に与えられた条件や環境に拘泥されてほしくない、ということだと解釈しました。


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ソポンとタイで久々に会ってから、もう一週間が経ちました。お互いを取り巻く環境はかなり異なりますが、たぶん人生の何に喜びを感じるか、という根本的な部分では考え方が似ているような気がします。だから抽象的な話をしても通じるのだと思います。自分はタイ人であるという意識はとても強いですが、それでいてアングロサクソン的な自己主張方法も心得ているし、自分の思いの強い分野(彼の専門分野だった規制緩和や民営化といった話)になると急に熱く語りだします。和魂洋才ならぬ、タイ魂洋才といったところでしょうか。

昼食代約1500バーツ(これはかなり高価!)は彼が払ってくれたのですが、彼曰く「タイは日本と比べて物価が安いから、僕のほうがアドバンテージがある」のだそうです。ようするに、彼が日本に来て私が案内する役に回った場合は私が払うということです。まあその時までにせいぜいあなたみたいに高給取りになっておきたいところだけど、たぶんムリだな。期待しないで待っていてね…心の中でそうつぶやきました。
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by coast_starlight | 2007-01-02 19:53 | 旅行

<旅行> タイ/泰緬鉄道

今年のクリスマスは、タイで「鉄分補給」していました。同じく国外在住の交通関係に携わる友人がおり、彼が提案する泰緬鉄道ツアーを決行していたからです。先月の彼からのメールには、こうありました。

「(彼の予定では)シンガポールから一路マレー半島を北上し、バンコクを目指します。列車では、どんなに急いでも、25日のバンコク着は8時以降となり、バンコク(トンブリ)7時45分発ナムトク行には乗れません。ただ、この列車はナコンパトムを経由し、8時49分に発車します。そこからであれば、南方からの夜行列車の4本が間に合います。ともかく当日、このナムトク行に乗っておいて下さい。」

従って、私は早朝のナムトク行き列車に乗り、途中のナコンパトム駅で彼が乗ってくるのを待つことになりました。実はこのツアー、「決行」と書いただけあってかなりハードだったのです…。

a0079741_9523096.jpga0079741_1001487.jpgまずバンコクのトンブリ駅というところでナムトク行きの電車に乗ったのですが、この駅はホアランポーン駅(新駅)ではなく、旧駅なので私の滞在先(スクムビット地区)から遠く、公共交通で行く手段もありません。そのためタクシーに乗るしかなかったのですが、前日タイ人の知り合いに「7時45分トンブリ駅発の列車に乗るには何時にホテルを出ればよいか」と聞いたところ「バンコクの交通渋滞はひどいから時間は全然読めない。大事をみて2時間前には出たほうがいい」と言われ、当日はやむなく5時起きでした。幸い渋滞はしていなかったものの、何と運転手が道に迷ってしまい案の定(?)時間がかかってしまいました。それでも1時間前には駅に着いたので「もう少し寝ていたかったかも…」と少し思いました。地図を見たところ直線距離は5~6キロであるものの確かに道路はややこしく、おまけにチャオプラヤ川を渡らなければならないのでとれるルートは限られ、これは運転手も大変だ…と思いました。でも途中で車を止めて通行人に道を聞いたりしているし、本当に私はトンブリ駅に着けるのか…と半ば心配でしたが無事着くことができました。運転手のお兄さんはかなり若くて、ひょっとしたらまだ10代?と思えるくらい童顔で、まだ運転手になってそんなに経っていなかったのかもしれません。彼自身道に迷ったことを申し訳なく思ったのかメーターの料金よりも数十バーツ割り引いてくれたので、こっちが申し訳なく思うくらいでした。ふっかけられることはあっても値引いてくれることは珍しいと思います。そんな訳でトンブリ駅で1時間ほど待った後列車に乗り、9時前にはナコンパトム駅で無事友人と合流することができました。列車はその約1時間後にカンチャナブリ駅に到着し、そこから泰緬鉄道ルートの旅が始まりました。

a0079741_9533847.jpg泰緬鉄道とは、第二次世界大戦中にタイとビルマ(ミャンマー)を結んでいた鉄道の名称です。日本軍がビルマまでの物資輸送ルート確保のため建設・運行したものです(地図をクリックして拡大してご覧下さい)。英語名称は Thai-Burma Railway ですが、英語圏ではその建設作業の過酷さからむしろ Death Railway (死の鉄道)の名で知られているそうです。現存のルートは、カンチャナブリ~ナムトクの区間のみで、バンコク~ナムトク間は1日2本のローカル列車が運行するほか、土日は観光用列車が運行されています。1942年に建設が始まったのですが、当時の戦況から建設は迅速さを要求され、マレー人やビルマ人、連合軍捕虜(イギリス人・オーストラリア人・アメリカ人など)、在日朝鮮人などが短工期での建設を実現するため過酷な労働を強いられました。建設現場は劣悪で特に工事の後半は雨季にも拘らずさらなる迅速さが要求され、食料不足からくる栄養失調とコレラやマラリアにかかって死者数が莫大な数に上ったそうです。(詳細については、泰緬鉄道で検索すれば多くのサイトで説明されているはずです。)




今回私達も帰りにカンチャナブリで途中下車して博物館に行ったのですが、学校の授業ではさらっと触れられただけの内容が生々しく説明・展示されており、ただただ黙って見学するしかありませんでした。今でこそ観光ルートとなっているこの区間ですが、建設に携わった人たちのことを思うと単に「キャー、キレイ!」と言っている訳にもいかないと思いました(キレイでしたけど)。就職前に乗ったシベリア鉄道も同様です。海外の鉄道路線では、その建設の歴史には重いものがあるところが多いと思います。鉄道業界に携わるものとしてはこういったことも肌で感じておく必要性を感じているので、今回は良い経験をしたと思います。

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…そうはいっても、ほとんど列車に乗っているだけのこのスケジュールって何よ!と同行者に愚痴りたくなっていました。過去の経験から彼の組む列車乗車ツアーが本当に「乗るだけ」になるのはわかっているのですが…。まあ毎回頑張って予定組んでくれるし、私はそれをわかっているので黙ってついて行くしかないと思っているのですが…。というか、たぶん私までゴチャゴチャ言い出すとケンカになると思います。ちなみに今回はバンコク・トンブリ駅を7時45分に出発し、ナムトクに着いたのが12時45分、折り返し列車がナムトクを出たのは1時だったのでナムトク滞在時間はわずか15分!駅では帰りの切符を買って写真を撮って終わりでした。鉄分補給どころか、鉄分の過剰摂取で体調悪くなるってば(ウソ)。実際木製の硬い座席に7~8時間座りっぱなしは結構きつく、お尻が痛くなっていました。加えてお昼ゴハンを買う時間もないし、途中車内販売(というか、地元の人が勝手に列車に乗って売っている)で買ったドーナツやジュースでその場をしのぐしかありませんでした。これに乗らなければ帰れないので仕方なかったとはいえ、これじゃあんまりだ…ということで帰りはカンチャナブリで降りて博物館へ行き、バスでバンコクまで戻ることにしました。

a0079741_10115362.jpg結局バンコク市内に戻ったのは午後8時頃で、その後久々に日本食レストランへ行き夕食を食べ、同行者と別れホテルに戻りました。部屋に戻った後は、速攻シャワーに入り(外がホコリっぽかったのか、髪の毛がベタベタして気持ち悪かった)、ベッドに倒れこんで寝てしまいました。
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by coast_starlight | 2006-12-26 10:05 | 旅行

<旅行> ザイオン国立公園

旅行3日目の朝、ラスベガスのホテルをチェックアウト後ザイオン国立公園に向かいました。ザイオン国立公園は日本人の中ではあまり有名でないそうですが、アメリカ人が最も多く訪れる国立公園の一つだそうです。前日セスナ機でのグランドキャニオン一日ツアーに行ったものの、あまり苦労せず広大な景色を見てしまったのでちょっと感動も半減だったのですが、今回は自分達で車を運転して行ったので少しは達成感がありました。

今回の旅行を象徴するキーワードは次の2つです。


<アーティストにインスピレーションを、凡人に感動を与えてくれる>

同行者が持っていたガイドブック(地球の歩き方・アメリカの国立公園編)にあった一言。神秘的な風景写真の隣に書いてあったこのフレーズに私は釘付けになってしまい、「本当にテキトーなこと書いてるよね~」と道中何度も同行者と思い出すたびに爆笑していました。

しかし同時に、ある意味これは名言だとも思いました。なぜならこの短いフレーズの中に私は次の2つの前提条件を見出したからです。

① 世の中の人間はどうやらアーティストと凡人に分かれるらしい
② 凡人には感動をインスピレーションに高める能力がないらしい

同行者と一緒に「インスピレーションと感動の違いって何だろうね?」などと考えながらドライブの道中を過ごしました。そこでたどり着いた結論は、インスピレーションは何かを創作したいという意欲ではないかということです。インスピレーションという言葉を辞書で調べると「直感的なひらめきや瞬間的に思い浮かんだ着想、霊感」とありました。でもそれだけでは感動との区別がつきにくいです。感動というとどうも自分が受ける印象で終わってしまう静的なイメージがあり、そこから何かを生み出すという感じではないような気がします。それに比べてインスピレーションというとそこを出発点に何かを始める、自分の体が勝手に動き出す、という感じがします。ちなみに動詞のインスパイア(inspire)という単語はrespireと同様「呼吸する」という意味の語源を持っています。従ってアーティストは美しい風景を見てそれを自分の中に取り入れてそれを基に自分が動かされる、という解釈はあながち間違いでもないかもしれません。(ちなみにこの言葉の語源を調べる(印欧語族)を調べるという考え方はリーダーシップの授業で教えられたものだったりします。)私もアーティストとして何か創作意欲が湧けばいいのですが、このブログを書いているくらいじゃまだ凡人の域ですね…。



<カールスジュニア>

a0079741_14401338.jpgカールスジュニア(Carl's Jr.)はアメリカ西海岸を本拠地とするハンバーガーチェーン店です。私はここのウェスタンベーコンチーズバーガーというハンバーガーが大好きなのですが、東海岸に住んでいる今は旅行の時ぐらいしかお目にかかることができません。私が高校生の頃実は大阪・京橋にもあったのですが、今は日本市場から撤退してしまったようです。ラスベガスからザイオンへ向かう途中、ユタ州のセントジョージ(St. George)という町でこのお店を発見し、同行者と「帰りはここでお昼を食べよう」と話していました。しかし次の日ザイオンでのんびりしてしまったためここに立ち寄っていると帰りの飛行機に間に合わないくらいギリギリになってしまい、帰りに寄るべきかどうかセントジョージに差しかかる直前まで悩んでいました。結局、①ドライブスルーを利用し途中で運転を交代・交互に食事を済ませる、②レンタカーの返却とチェックインを分担する、という時間短縮策で無事お目当ての品を食べることができました。

ここで②はどういうことかを説明します。まず私が同行者+2人分の荷物を空港のターミナルで降ろし、私が一人でレンタカー返却場所まで向かいます。その間同行者は2人分のチェックインと荷物を預ける作業を済ませます。レンタカー返却後私はレンタカー会社のバスでターミナルまで向かい(それだけレンタカー返却場所と空港のターミナルが離れているということ)、同行者と合流し搭乗券を受け取る…という流れです。なぜこのようなことが可能かというと、最近の国内線チェックインは自分で端末を操作して行う形式になっており、搭乗者本人がいなければならないのは荷物を預けるときとセキュリティチェックを通るときだけだからです。私の荷物も同行者の名前で預かってもらえれば、私はチェックインカウンターに行く必要がありません。1人2点まで荷物を預けることが可能なので助かりました。飛行機は午後4時発だったのですが空港に着いたのは3時15分、チェックインは出発30分前で締め切られてしまう場合が多いので大変焦りましたが、幸いこの方法を思いついたので無事飛行機に乗ることができました。

ザイオンを出てからずっと「カールスジュニアに行きたいよー、でも間に合わないかも、どうしよう…」と私が何度も言っていたからでしょう、同行者も「そこまで言っているのなら行かないと後悔するよ」と私の気持ちを後押ししてくれ「まず行くと決めて、そのためにはどうすればよいかを考える」という方法をとった結果思いついた策でした。ようするに、それだけここのハンバーガーが好きだということです。西海岸で発見したら是非寄ってみてください。ウェスタンベーコンチーズバーガーは私が小学校6年生の時にデビューしたハンバーガーでそれ以来ずっと好きなのですが、20年近く経った今も定番商品として健在なようでうれしかったです。バーベキューソースとオニオンリングの絶妙なハーモニーは今思い出しただけでも食べたくなります。


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もちろんザイオン国立公園の景色も素敵でした。

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今回の旅行は私にとって久しぶりの同行者つきの旅行でした。一人とは違って費用面・ロジスティックス面で何かと都合が良かったのですが、一番私にとって良かったのは一人で旅行する時に起こる考え事の連鎖を止めてくれる人がいたことです。私があれこれ景色を見ていて思いついたことを話すのを聞いてくれる非常に寛大な心を持つ人だったので(もちろん彼女の話もたくさん聞きましたよ)、自分の考え事の方向が発散して収拾がつかなくなり頭が痛くなるということがなかったからです。夏休みにグリーンランドに旅行したときは、広大な氷河を目の当たりした自分の頭があれこれ考え事を勝手に始めてそれを夜になっても止められず、夜暗くならないということも手伝って毎晩不眠症に悩まされていました。しかし今回は毎晩ベッドに入ったら5分以内に眠りについていたような気がします。お陰で日中は元気に過ごすことができました。たまには誰かと一緒に旅行に行くのもいいものだな、と思いました。
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by coast_starlight | 2006-11-30 14:49 | 旅行

<旅行> ラスベガス

先週はサンクスギビング休暇で木・金と学校が休みでした。水曜日まで学校の授業はあるものの先生が休講にしてしまうところも多く(私が受けている授業はありました)学校も何か閑散としていたような気がします。アメリカ人にとってサンクスギビングは帰省し家族と一緒に過ごすイベントのようです。実際は旅行に行く人も多いですが…。帰省するには遠すぎる私は同級生と一緒にラスベガスに行くことにしました。

a0079741_1122674.jpg同行者が言うには出発日のボストン・ローガン空港の混雑は全米で4番目にひどいという予想だから早く行こうということで2時間前についたのですが…この通りガラガラ。出発便が夜8時だったこともあると思うのですが普段より全然すいているじゃない!!でもお陰でリーガルシーフードでのんびりと夕食を食べる時間があったからまいっか、と自分自身を納得させていました。

今回の3泊4日の旅行は、ラスベガスの人工的装飾とグランドキャニオンへのお気楽飛行機ツアー、ザイオン国立公園へのドライブツアーといった対照的な要素を組み合わせた旅行だったので、メリハリがあってよかったです。ラスベガスでは2泊し、2日目の朝はグランドキャニオンへの飛行機ツアー(約8~9時間)に参加し夜はCirque du Soleil(カナダ・モントリオールを本拠地とする世界的に有名なサーカス楽団)のショーを観て過ごしました。

ラスベガスに行ったらカジノをやるかなー、と思ったら意外とやる気が起きず、スロットマシーンで2ドルほど使っただけでした。私はどうやらカジノに限らず賭け事一般にほとんど興味がないようなのですが、自分で思いつく限り2つ理由があります。

1.熱中すると泥沼にはまるような気がして自分をおさえている
2.高校生の頃商店街の抽選会(いわゆるガラガラ)で受付のバイトをしたことがあり、その時大多数のスカ玉の中に紛れるほんの少しの当たり玉の存在を目の当たりにし(確率を視覚的に体験してしまった)「こりゃ当たらんわ」と納得してしまったこと

とはいえホテル内のカジノは24時間同じ照明だから時間感覚だけでなく普段の冷静な判断能力も麻痺してきそうだし、仕切られた別室にあるバカラやポーカー会場でわりときちんとした格好の人たちが賭け事に興じている姿を見ると「ひゃーすごい」と思って、ひょっとしたら自分もああいう気分に浸ってみたいかも…という幻想に陥ることが全くなかったわけではありません。

a0079741_11271289.jpgそういう幻想に浸るために私がトライしたのは1セントから賭けられるスロットマシーン!でもこれが全然安くない!なぜかというと9通りの組み合わせ(右図を参照ください)に対して賭けることができ、各ラインに対して最大10倍まで賭けられるので、1回に最大9×10=90セント賭けることができるからです。実際にやっている人を見ていても毎回1セントしか賭けない人はおらず、ほとんどの人が90セントか45セント(9通り×5倍)賭けていました。冷静に考えてみると恐ろしい。小心者の私は1回10~15セントだけ賭け、数分雰囲気を楽しんだだけで退散しました。



a0079741_11283295.jpgラスベガスは夜になるとさらに活気が出てきます。ストリップ(Las Vegas Blvd.のことをこう呼ぶ…商業地という意味で、ストリップショーとは関係ない)沿いには総室数3000室を超える超大型ホテルがひしめき合っており、各ホテルには客室・カジノ以外にもレストランやショッピングモール・劇場などあらゆる施設が揃っています。イメージとしては品川プリンスホテルのような超大型ホテル+大規模施設が何軒も並んでいる感じかもしれません。カジノで一儲けした後もお金を使う場所に困ることはありません。夜、夕食を食べたレストランのあるホテルから劇場のある別のホテルまで移動する際タクシーに乗ったのですが、運転手のおじさんに「こんなに人で賑わっているのは今日が祝日だからですか?」と聞いてみたところ「いや、これが普通。土日になるともっとすごいよ。」という答えが淡々とした表情と共に返ってきたのが印象的でした。こんな環境で働いていると、かえって冷静になるというか儚さを感じてしまうのかも、と思いました。

(つづく)
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by coast_starlight | 2006-11-27 11:31 | 旅行

<旅行> グリーンランド/イルリサット

9月に買い換える前に使っていた、古いパソコン中のデータを整理していたら、夏休みに行ったグリーンランド旅行について書いたものがありました。前回からだいぶ時間が経っていますが、是非お読みください。

<旅行日程> 7月26日(水)~8月10日(木)
7月26日(水) 夜、ボストン出発
7月27日(木)~7月29日(土) アイスランド
7月29日(土)~8月2日(水) デンマーク
8月2日(水)~8月4日(金) グリーンランド/カンガルーサック
8月4日(金)~8月8日(火) グリーンランド/イルリサット(今回)(家庭訪問含む)
8月8日(火)~8月10日(木) スウェーデン/マルメ

a0079741_90612.jpg旅行記として順序は前後しますが、グリーランドに来てカンガルーサックに滞在したあとイルリサットへ移動しました。ここは北緯67度、思いっきり北極圏です。カンガルーサック空港からプロペラ機で約45分で到着します。首都ヌークに次ぐ第二の都市で―といっても人口5000人くらいなのですが―主な産業は水産業と観光のようです。グリーンランドで氷河を見るにはこの町に行くのが現実的な選択肢らしく、氷河見物が目的の観光客が他にも何人かいました。「現実的」というのは、他の町や集落に行っても大して何もないのと交通費がかかりすぎるのとで割に合わないという意味です。観光できる場所の最北端は北緯80度近くにあるカーナーク(Qaanaaq)という集落なのですが、ここにいるのはほとんどが基地(デンマーク軍と米軍の共同基地がある)関係者で、あと現地の人が300人位住んでいるだけだそうです。「カーナークに観光に行く人はいるのか?」とガイドの人に聞いたところ「週に10人くらいかな」という答えが返ってきました。やっぱり、いるんだ…。



a0079741_923223.jpga0079741_9222326.jpg イルリサットは氷河見物で有名な町で、ここでは陸(ハイキングツアー)・海(クルーズ)・空(ヘリコプターツアー)から氷河を楽しむことができます。今回私はハイキングツアーとクルーズに参加しました。ヘリコプターは値段が高いのと、将来誰かと来たいなーという願望のもと「次」にとっておきたかったのでパスしました。気温は真夏でも5~10度くらいで、真冬の装備が必要でした。特に船は風を切って進むので外で氷河を眺めようと思うと寒いのをこらえなければなりません。カメラを持つ手はかじかむし、風が顔にまともに当たって冷たいしで、氷河見物の環境は結構厳しかったです。でもこの寒さに耐えることの引き換えにキレイな氷河が楽しめるのだと思ってガマンしました。いざ氷河を目にするともう言葉が出ません。すべてはこのためにお金と時間をはたいて来たのだと実感しました。

a0079741_917597.jpg滞在2日目、ここの町から船で1時間くらいのところにあるイルマナックという集落へ行くツアーに参加しました。ツアーのポイントは集落のあるアルナさんという方のお宅を訪問し、アザラシの肉でつくった昼食を頂きながらいろいろ話が聞けることです。アルナさんはもともと漁師だったそうですが、今はこの集落にある学校の先生をされているそうです。英語は独学で勉強されたそうですが、非常に上手でビックリしました。このような家庭訪問(観光ツアーの一環ですが)の場数を踏むことが英語学習の場になっているのだそうです。ところでこの集落は本当に小さくて、車道すらありません。そこでもいろいろ質問してみたのでQ&Aを再現してみたいと思います。

Q:グリーンランドの氷って解けていると思いますか?

A:そうだねぇ、昔は真冬海が凍って氷も十分厚かったから車で町まで出ることができたんだけど、今はそこまで厚くないからヘリコプターを利用しなければならない。だけどあまり凍らない分漁に出ることができるからそれはそれでいいかもしれない。

Q:お子さんが4人いらっしゃるそうですが、ここの集落には病院はありません。どこで出産されたのですか?

A:出産の際はヘリコプターと飛行機で首都のヌークまで行っていた。出産予定日の4週間前に移動し、病院で過ごした。費用は全て政府から出る。

Q:それじゃあ4回もヌークまで移動して1ヶ月以上出産のために滞在されたのですか?大変じゃなかったですか?

A:でも子どもは年が離れているし(確か11歳・8歳・4歳・6ヶ月)そんなに大変じゃなかったよ。

アルナさんご家族も、ある程度の文明的な暮らしを享受しながら厳しい気候に耐え、この小さな集落で不便ながらも幸せに暮らしていらっしゃるなと思いました。アルナさんご家族に限りませんが、私が思ったのは、グリーンランド人は良くも悪くも純真(ナイーブ)だということです。イルリサットからコペンハーゲンへ戻る飛行機の中でデンマーク人の通信関係の技術者の方と隣の席になったのですが、デンマーク人の感覚からするとやはりグリーンランドを「支えてやってる」という感じみたいです。家庭訪問の回でも書きましたが、グリーンランド人が仮に独立したとしても、リーダーシップをとって国をつくっていける人がいないと言われていたのが印象的でした。グリーンランドには大学が1校しかありませんし、これも教養学部に近い大学だそうで、医学や法学といった専門分野を持とうとするとデンマークに行き勉強するしかないそうです。国民を教育する場がない状態から国を作っていく力が今のグリーンランドにあるのかというと…たぶんないと思います。

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イルリサットに来ている間は、正直言ってヒマでした。旅行代金に朝晩の食事が含まれているのでホテルのレストランで食事をし、オプショナルツアーに数回参加し、それ以外はホテルを出て町をブラブラ歩く…といった過ごし方をしていました。町も2時間もあれば全部歩けてしまいますし…。これだけ時間があるとプロクラスティネーションし放題。本当にいろんなことを考えました。おまけに、夜寝る前などは暗くならないことと、頭の中が勝手に考え事を始めてしまうのとで不眠状態でした。何を考えていたかは、いろいろノートにまとめてあるのでそれを整理して少しづつ書いていきたいと思っているものの…すいません、なかなかできなくて。


※氷河ツアーや町の様子などの動画をYouTubeにアップロードしてありますので是非ご覧下さい。(http://www.youtube.comにアクセスし、cstarlightで検索してください)
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by coast_starlight | 2006-10-23 09:41 | 旅行

<旅行> カナダ/モントリオール・ケベック

先週からこちらに来ている両親に「週末に何か旅行を企画しろ」と言われ、カナダに行くことにしました。1日目はボストンからモントリオールへ飛行機で行き、2日目に鉄道でモントリオールからケベックへ移動、3日目にケベックから飛行機でボストンに帰るという2泊3日の旅行でした。

a0079741_14303864.jpgモントリオールにお昼頃到着し、まず向かったのはコッシャーデリ(ユダヤ教の教義で定められた方法で屠殺されお祓いされた肉で調理された惣菜の一般的名称)のお店です。スモークミートで有名なシュワルツというこのお店は朝9時の開店から常に人で賑わっており、お店の定番商品のスモークミーとサンドイッチを食べる人や持ち帰り用のスモークミートを買い求めるお客さんがごった返しています。私達が訪れたときもお店はほぼ満員でした。






a0079741_14311399.jpgここのスモークミートサンドイッチはハムとコンビーフの中間のような味で、この風味は言葉では表現できません。パンではサンドしきれないほどのお肉あふれるサンドイッチをほおばる瞬間に至福の喜びを覚えることができることを保証いたします。もしモントリオールを旅行されるなら、よほどの肉嫌いでない限り是非行かれることをお勧めいたします。その後モントリオールの繁華街や旧市街を散歩して過ごしました。




a0079741_14323170.jpga0079741_14404866.jpg実はモントリオールに来るのは2回目でした。1回目は昨年10月にモントリオール出身の同級生がアレンジした学生旅行で行きました。このときは一緒にいたドイツ人の同級生があれこれ調べて精力的に動いていたので私はただひたすら彼女についていくだけだったのですが、今回は私が両親を案内して回らなければならず少し大変だったのですが楽しんでもらえたようで安心しています。


a0079741_1433269.jpga0079741_14395169.jpg2日目は鉄道でモントリオールからケベック市に移動しました。カナダの鉄道(VIAレール)に乗るのはこれが初めてでどきどきしました。ケベック市に着いて駅からホテルにタクシーで向かったのですが、その坂の多さと街並みのキレイさには驚きました。着いたのが土曜日だったこともあったのか、旧市街の通りはどこも人が多かったです。



a0079741_14351729.jpga0079741_14421955.jpg3日目はシタデル(要塞・城壁という意味)と呼ばれるところに行きました。ここは函館の五稜郭みたいな感じで、上から見ると星型をした城壁および建物群が広がっています。ここはガイドつきツアーでのみ入場が可能です。2泊3日でモントリオールとケベック市を回るというのは非常に駆け足だと思いますが、ケベック市に関してはとりあえずここに行っておけば観光したと言えるのかな!?と思いました。


a0079741_1437846.jpg…こんなことを書いていたらさぞかし旅行ばかりでヒマそうでいいな、と思われるかもしれませんがそんなことはありません。今学期とった統計学の授業の演習問題に頭を抱えている合間に気分転換にこれを書いているのです(投稿時間をご参照ください)。確かに旅行がなければ週末から問題に取り組むことができてこんな余裕のない月曜の夜を過ごすことはなかったことは当然わかっていたのですが…楽しい時間とのトレードオフです。今学期は頭の痛い、寝られない夜が増えそうです。
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by coast_starlight | 2006-09-19 14:44 | 旅行

<旅行> カリフォルニア

少し前の話になりますが、9月8日に京都からやってくる両親とロサンゼルスで会うことになっていたので、早め(9月4日)にボストンを発ちカリフォルニアを旅行しました。まずボストンからサンフランシスコに入り友人の家に2泊し、その後バスと電車でサンタバーバラへ移動して2日過ごしたあと、再び電車でサンタバーバラからロサンゼルスへ向かうという予定を組みました。

a0079741_6365859.jpgお昼過ぎにサンフランシスコ空港に到着し、迎えに来てくれた友人とそのまま向かった先がカリストーガです。カリストーガはワインで有名なナパバレーよりも少し北にあります。ここもワイナリーがたくさんありますが、それ以外にも泥風呂やスパ・マッサージを受けられるところがたくさんあります。そこで海草エキス風呂(?)に入りリラックスしたひとときを過ごしました。本当はマッサージも頼みたかったのですがこちらはマッサージが非常に高いので今回は断念。種類にもよりますがスパだと1時間80ドルくらいが相場だと思います。だいたいチップを20%くらい払いますから、結局100ドル近くになります。


サンフランシスコには高校生の頃2年ほど住んでいたことがあります。日本に戻った後も3~4年に1回ほど旅行で訪れていますが、年を追うごとに公共交通が充実しているような気がしてうれしいです。今回特に驚いたのはフェリーターミナルの変貌ぶりです。サンフランシスコから北の地域へ行く橋はゴールデンゲートブリッジ以外になく、朝夕の通勤時には非常に混雑します。また橋の通行料も1往復5ドル(サンフランシスコに入るとき5ドル徴収され、サンフランシスコを出る際はタダ)と年々値上がりしています。そのためフェリーに乗って通勤する人も多くいます。

a0079741_6381390.jpg2年ほど前にフェリーターミナル内に飲食店や雑貨のお店ができ、だだっ広いターミナル内が賑わっていたのには驚きました。日本の駅ビルにアイディアを得たのかもしれません。それらのお店の中でも驚いたのはRF-1デリという店。これは日本のデパ地下にある同じお店がこちらに進出したようで、アメリカにいながらにして日本のお惣菜が食べられることにビックリしました。写真はそのとき食べたお弁当ですが、スシがアメリカでよくある裏巻きになっているのを除いては日本の味そのものでした。ひじきや酢の物はわりと薄味で味の濃い食べ物の多いアメリカでは非常に珍しいと思いました。



a0079741_639520.jpg次に訪れたサンタバーバラは日本人にはあまり観光地として知られていないかもしれません。アメリカに住んでいると国内旅行として行くにはわりと有名だと思いますが、日本からわざわざサンタバーバラにピンポイントで行くという人はあまり聞いたことがありません。青色発光ダイオードの実用化に成功した元日亜科学の中村教授がいるところ(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)といえばイメージがわくでしょうか…。風光明媚で気候も良く、非常にすごしやすいところだと思います。




a0079741_6394865.jpgサンタバーバラはロサンゼルスから車で2~3時間のところにあります。海岸線がキレイで、ビーチに座ってボーッとする(プロクラスティネーション)に最適です。サンタバーバラでは動物園と美術館に行きました。動物園に行ったのは久しぶりでした。ペンギンやゾウ・キリン・ライオンといったメジャーな動物を見た後売店でぬいぐるみを買っていました。ペンギンのぬいぐるみがかわいかったので3匹購入したのですが、最近同じぬいぐるみを複数個買う楽しみを知ってしまったようでお金がかさんで困っています(ウソ)。




サンタバーバラで2泊した後ロサンゼルスに鉄道で移動しました。今はロサンゼルスのユニオンステーションからロサンゼルス空港までシャトルバスが出ており、わずか3ドルで空港まで行けます。やはりこちらでは空港アクセスを良くすることが鉄道の利用客を増やすのに不可欠なのだなと改めて実感しました。ちなみにサンタバーバラからもロサンゼルス空港までバスが出ているのですが、これは46ドルとかなり高いのでパスし、鉄道(17ドル)+バス(3ドル)で移動することにしました。

空港で両親と会い、以前住んでいた家の大家さんおよび隣の家の夫婦に会い、次の日の夜ボストンに戻りました。大家さんは日系人の元歯医者さんで、長い間ご無沙汰していたので正直言ってお元気かどうかもわからなかったのですが、91歳になられた今もお元気にされているということを知り大変うれしかったです。奥様は8年ほど前に亡くなられたのですが、息子さんと2人でお会いすることができました。隣の家のご夫婦も80歳近いそうですが20年前に住んでいた頃とあまり変わらずお元気にされているようで本当にうれしかったです。
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by coast_starlight | 2006-09-18 06:35 | 旅行

<旅行> アイスランド

a0079741_12333922.jpgグリーンランドに行く前に(というよりそれ以前にコペンハーゲンに行く前に)アイスランドに2泊しました。ボストンからはアイスランド航空のノンストップ便が出ており、4時間ほどでアイスランドに行くことができます。アイスランド航空はアイスランドに行くだけでなく、ヨーロッパ各都市に行くのに便利です。コペンハーゲンまではレイキャビクから2時間弱でした。ボストンのようなニューヨークやワシントンDCほど大きくない都市からヨーロッパに行くにはヨーロッパ各都市へのノンストップ便はあまり飛んでいなくて、あったとしてもノンストップ便であるが故にチケットがあまり安くならないという難点もあります。アイスランド航空の便はこれらの大都市のみならずボストンやミネアポリスからも出ていて、アイスランドに用事はないけれどヨーロッパに行きたいという人たちの需要をうまく取り込んでいると思います。

アイスランド航空でレイキャビク経由で行けば、
・アイスランドの位置的にヨーロッパ各都市への飛行距離が短くて済む
・空港が小さいが故に乗り換えが楽(ヒースローやドゴールと比べればその差は歴然)
・チケットもわりと安い
といったメリットを享受することができます。ただしアイスランド航空はどのアライアンスにも加盟しておらず独自のマイレージプログラムを運営しているため、マイルをためるという観点からはあまりメリットはありません(でもマイレージプログラムすら存在しないエアーグリーンランドよりはるかにまし)。アイスランドは人口30万人足らずの小さな国です。この小国が先進国としての水準を維持するためには収入源の確保が大事です。アイスランドに直接用事がない人を上手く取り込んで自分達の国の収入につなげていると思います。加えてちょっとストップオーバーして立ち寄ってくれる観光客がいたらもっとうれしいな、ということでしょう。私はまんまとその思惑にはまってしまいました。


a0079741_12364539.jpga0079741_12344644.jpgアイスランドは一にも二にも物価が高い!この一言に尽きます。ここ15年ほどでアイスランドの国の経済水準は相当良くなり、それにつれて物価も上がったのだそうです。写真は空港で食べたハムチーズサンドとオレンジジュースですが、値段がそれぞれ約1000円と500円ですよ!信じられなーい!当座の食料を持ち込みたい気持ちになることを保証いたします。もう1つの写真は、港の近くの食堂で食べた昼食です。白身魚のメインディッシュにサラダ・パン・スープ・コーヒーがついて1700円くらい。これが現地ではかなりお得な値段だということが想像して頂けるかと思います。ここの食堂は大衆食堂みたいなところで、漁師など水産業に携わるおじちゃんやお兄ちゃんの社交の場となっていました。そこに一人紛れ込んだ私は少し居場所に困ってしまいましたが、おなかが空いていたのでお構いなく入って食べていました。

a0079741_1238129.jpgレイキャビクでいろいろな店に入って思ったのですが、全体的に物価が高い中で特に高いのが本(アイスランド語の本)の値段だと思いました。アイスランドの人口は約30万人ですから、仮に1万部売ろうとすると人口の3%ちょっとの人たちにお買い上げ頂く必要があります(1人1冊として)。たぶんそれだけでベストセラーでしょう。普通の本なら日本だと専門書レベルの数千冊しか刷らないとなると自ずと1冊あたりの値段は高くなると思います。例えばダビンチコードのアイスランド語訳は1冊5000円くらいでした。写真集や図鑑みたいな大きな本は平気で2~3万円します。またいずれの本屋にも英語の本が普通に置いてありました。アイスランド語訳するコストに見合う本はあまりないと思います。アイスランド人は学校でアイスランド語の他に10歳前後からデンマーク語(1944年までアイスランドはデンマーク領でした)と英語を勉強しますしレイキャビクだと外国人観光客も人口に比べれば多いですから、たいていの人は3ヶ国語ができます。なので英語に日常的に触れる機会が多いため英語の本や雑誌を読むのも大して苦にならないのかもしれません。ちなみにアイスランドの作家は自分が書いた作品を(適当な訳者が見つからないからという理由から)自分で英語訳することもよくあり、映画も英語版がそのまま上映されるのだそうです。こういう環境で生活していればイヤでも英語がうまくなると思います。


a0079741_12401255.jpgアイスランドの観光資源はその広大な自然です。イメージとしてはだだっ広くてゴツゴツしているといった感じだと思います。背の高い木が存在せず夏でも牧草や芝生のような植物くらいしか生えていません。また岩肌がそのまま露出したような場所が多く、植物が生えにくいというのも理由としてあるかと思います。アイスランドの各種観光スポットへはレイキャビクからあらゆるツアーが出ていますので、それに参加すれば個人でも楽に回ることができます。というよりそれ以外にあまり方法がないといったほうが正しいかもしれません。私はハイキングツアーと夜の間欠泉・滝めぐりのツアーに参加しました。夜のツアーといっても真夏は日が沈みませんから多少薄暗い程度です。かえってその薄暗さが独特の雰囲気をつくっていて昼のツアーとは違った趣でよかったと思います。

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a0079741_1241080.jpgところで、ホテルがあまりに高すぎるのでアイスランドではやむなくユースホステルに宿泊しました。そこで撮ったのがこの写真。一見普通のお菓子の自動販売機なのですが、左下のオレンジ色の箱は何だかわかりますか?何とこれ、コンドームです。コンドーム大手のグローバル企業であるDurex社のオレンジフレーバーコンドームだそうですが、これを見た私は思わず固まってしまいました。(全くの余談ですが、Durex社のウェブサイトにあるTVCMの動画を見てさらに絶句…今日本ではこんなコマーシャルがやっているんですか…。)

「ちょっと待ってよ。ユースホステルって『健全な青少年の育成』が目的じゃないの??」

男女別相部屋が原則で、旅行を通じ自然や文化に親しむ青少年を格安の宿を提供することによりサポートする場所がユースホステルの存在目的だと思っていた私にはそういうこととは縁遠いイメージ(?)があったのですがこれにはビックリ。ちなみにレイキャビクに限らず多くの海外のユースホステルでは男女混合相部屋のところがあります。私は幸いベルギーから来たおばさんのグループと同じ部屋でわりと静かでしたけど…。ボストンに戻ってから同級生の女の子に写真を見せてこの話をしたら「素晴らしいことじゃない。とってもプラクティカルで意味のあることだわ。」と大絶賛していました。現にそういうことがあるから売っているのだろうし、確かにパブリックヘルスの観点から言うと良いことなのかもしれないけど…そんなに大絶賛しないでよ。ユースホステル内でそんなことが起こっていたら私が同じ部屋の人間ならたとえ寝ていて気づかなかったとしても想像するだけでイヤだってば。だいたいユースホステルなんかに泊まるなよ…と言いたくなります。現実に起こっている現象に対してどう対処すべきか、と冷静に考えられた末の結論としては納得いくのですが、「何かなぁ~」という気持ちになってしまうのは私が日本人だからでしょうか?


a0079741_12415272.jpgアイスランドに観光で訪れた人がほぼ必ず行くのがここブルーラグーンだと思います。ここは空港から近く、レイキャビクで乗り換え待ちの時間つぶしに行こうと思えば行けます。ちなみに空港はレイキャビク市内からは50キロくらいあり、東京都内~成田空港間並みに遠いです。ブルーラグーンは地熱を利用した温泉で、白濁した青緑色の温泉が際限なく広がっています。でも現在大規模な拡張工事が行われているため見栄えは今ひとつでした。実は、私がここに来たのは2回目。1回目は学生最後の春休みに大西洋横断の途中に立ち寄りました。そのとき初めて見た神秘的な色の温泉が終わりなく続く光景にただただ感動したものの、一人で来た私はその気持ちを共有する相手が誰もおらず「次に来るときはこの気持ちを共有できる人と一緒に来たい!」と心に誓ったのでした。

なのに、6年半経った今、また一人で来てしまった…。

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日本からアイスランドというととっても遠い国というイメージがあると思います。確かに近くはないですけど極端に遠いわけではありません。例えばスペインに行くのと比べて飛行時間は同じか短いくらいだと思います。アイスランド航空は東京にも事務所を開設しておりますし、最近アイスランド大使館が日本にもできました。ヨーロッパ方面にご旅行を検討されている方は、是非アイスランド滞在も選択肢に入れられることをお勧めいたします。
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by coast_starlight | 2006-08-27 12:52 | 旅行