カテゴリ:話のネタ( 23 )

<話のネタ> ケネディスクール恋愛事情

ケネディスクール内でカップルがどれくらい成立するのか…私の感覚では、かなり低いと思います。(厳密に言うと、カップル成立までに至るのは少ないがその前段階では結構ドロドロしているという感じ。)あと、プログラムにもよります。私の独断と偏見では、多い順に

MPP→MPA/ID→MPA/MC→MPA2

となるのではないかと思います。私のいるMPA2はたぶんカップル成立率は一番低いと思います(私の知る限り一組)。というのも、以下のような理由があるからです。

1.必修科目がない、ゆえに皆スケジュールがバラバラ(他の学校の授業をとっている人も多く、学校であまり見かけない)
2.既に相手がいる人が多い(既婚者・長い付き合いの彼氏/彼女がいる、など)

それに引き換えMPPは1年目は必修だらけだし、年齢的も若く(20代中盤~後半が一番多い)available な人が多いので、必然的に他のプログラムの人たちよりもそういう機会が多いのではないかと想像します。これは、私がMPA2に入って後悔したことの一つ(?)かもしれません。私のいるMPA2は、いろんな意味でMPPの人たちよりも「まったり」というイメージがあります。MPA/IDもMPPと同様必修科目が多いのですが、年齢層や国籍が多岐にわたるためMPPほどの一般化は難しいと思います。

それではMPA/MC(ミッドキャリア向けの1年プログラム)の人たちはどうなのでしょうか?若くても30代前半で、30代後半~40代が多数を占めるこのプログラムの人たちのほうがMPA2よりも落ち着いているというイメージがあるかもしれませんが、私はそうは思いません。というのも、離婚を期にケネディスクールに入ったという「第二ラウンド組」も結構いるため、available な人の割合はMPA2よりも高いのではないかと想像するのです。また1年という期間限定なので我々のような2年プログラムにいる人たちよりも短期勝負に出るというか、いろいろな意味でエネルギーレベルが高いような気がします。昨年は、学校内の個室トイレであるミッドキャリアのカップルが関係を持っていたとか、そのカップルに子供ができたとかいう噂を聞きました。確かにこの時期になるとおなかが目立ってくる女子学生は増えてきます。夏に生まれるよう計算して妊娠した既婚女性がほとんどなのですが、全員がそうとは限りません。

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この前同級生何人かとこのような話題の話をしていたのですが、意見として多かったのが「将来のことを考えるとケネディスクール内の人とは恋愛関係になりたくない」というものです。さすが政治を志す人が多い学校ならではの考え方かもしれません。ややこしいことになると後々面倒というのは、私も思います。多いのは、同じ学校の別の大学院の人がいいというもの。わかるような気がします。そうはいっても、噂にのぼらないだけで水面下では何があるかは知りませんが…。

ちなみに先週ハーバードの大学院生全体を対象に企画されたパーティー(英語で speed dating といいます)は、チケット発売開始からわずか数十分で売り切れたとのこと。需要の多さを如実に示していると思います。
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by coast_starlight | 2007-04-15 01:16 | 話のネタ

<話のネタ> フォーラム会場の設営

さて、頻繁に登場するこのフォーラムという場所はどういうところなのでしょうか?写真で見てみましょう。何もなければ、このようにテーブルと椅子が置いてある状態です。食事やグループ学習のスペースとして使われています。アメリカ国旗は常に掲げられています。

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しかし何かイベントがあるとなると、例えばイベント開始が午後6時なら午後3時くらいから会場の設営作業が始まり、テーブルと椅子が取り払われ、椅子が並べなおされます。場合によっては普段使われている木製の椅子よりも良い椅子が登場します。どういうイベントでこの特別な椅子が登場するのか、その基準はよくわかりません。

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この設営作業は専門のスタッフがいて、毎回黙々と作業をしているのには感心させられます。他にも照明やビデオ係などもいます。
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by coast_starlight | 2007-03-24 11:25 | 話のネタ

<話のネタ> 質問することの意味

授業中のディスカッションや講演会の時など質問の機会はたくさんあるのですが、この質問の仕方に文化の違いを感じます。質問するには、我々の感覚だと
1.質問すべき内容を頭の中で思いつく
2.その場の雰囲気や内容に応じた発言であるかを検討する
3.手を挙げる
という流れをとるかと思うのですが、結構3→2→1という思考パターンをたどっている人が多いのではないかと感じるときがあります。とりあえず先に手を上げ自分の発言機会を確保し、議論の内容について自分の思うところを述べ、その上で「I guess my question is …」(こう言われると、「質問内容を先に考えていないのかよ!」と突っ込みたくなります)といった言い方で相手とコミュニケートする、といった流れをたどる人が結構多いのです。従って何かを質問するというよりも質問をするのはあくまで一つの手段であって、自分の頭の中にあるモヤモヤしたものをなくす過程に質問相手および聴衆を構わず巻き込んでいる、という印象を受けます(もちろん普通に単純な質問をする人も多くいます)。あまり頻繁にやるとさすがにひんしゅくを買いますが、ある程度の図太さも必要なのかな、と思います。この図太さはいい意味で見習いたいものですがまだ私はそこには至らないようです。

質問することの効用は、
1.質問に対する回答を得られる
2.周りに自分の存在をアピールできる
だと思います。1は当たり前ですが、授業では2番目の効用が意外と大きいような気がします。一時の講演会とは異なり同じメンバーで何度も集まる授業の場では、発言が多い人ほどその授業で知り合いになれるクラスメートの数が多いような気がします。結構「あの時の君の発言についてだけど…」という流れで授業終了後や空き時間誰かと会った時に会話が始まることは多く、意外と(?)周りの人は自分の話を聞いているんだなーと思わされます。

昨年はなかなか発言できず、他の人の発言を聞いて「あれだったら自分でも言えたのに…」と後悔することが多かったのですが、少しづつ良くなってきているような気がします。結局のところ事前の準備が肝心というのが今までの経験から言えることで、ちゃんとその日の授業で読むべき課題を読んで気になるところをメモしておいたり、予習の不要な(というかできない)講演会などの場合は相手の話をちゃんと聞いてその場で気づいた内容をメモしておくなどすれば、大抵の場合何か一つは実のある発言できるのではないかと思うようになりました。中身のない発言ばかりしているとそれはそれで自分の評価が下がるので難しいところですが、卒業までの残り数ヶ月間このことを念頭においてがんばりたいと思います。
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by coast_starlight | 2007-02-25 23:28 | 話のネタ

<話のネタ> うっかり基金

昨日帰り道に同級生と冬休みの話をしていたところ、冬休みの旅行中にパスポートや航空券・財布などが入ったカバンをとられてしまったという話を聞きました。その時の「結局はお金で解決できるんだよねー」という同級生の一言でふと思ったのですが、例えば「うっかり基金」とかいう名目で年間いくらかお金をプールしておけばよいのではないかと思いました。

上記の例でいくらかかったかを例えば書いてみると(金額は適当)…
・パスポート再発行 100ドル
・航空券再発行 50ドル
・現金 100ドル
・その他私物(カバンも含め)の価値 100ドル
・足止めを食らった分の滞在費 300ドル
合計 650ドル

この650ドルが、カバンを無くしたという「うっかり」による損失ということになります。もっとも、仕事だったら「同僚/上司からの怒り」「恥ずかしさ」「相手に対する迷惑」といった目に見えないものも入ってくるわけですが、ここでは考慮していません。それ以降の働きで取り戻すしかありません。

人間誰しも間違いはあります。うっかりモノを無くしたり忘れたりしてしまっても、その後のフォローができればそれでよいと思います。先にそういうときのためにお金をプールしておけば万一の時はそこから出せばよいので、「あ、余計な出費が…」という罪悪感も軽減されると思います。要するに自分の「うっかり度」を予算化してしまうのです。また、これは単年度予算にすることがポイントです。年末にお金が残っていれば自分へのご褒美に何か買うなり旅行するなりして使ってしまうのです。そのためにお金を使おうと思えば日々の生活で注意力を払うインセンティブになります。それと並行して、自分の「うっかり度」を下げる(プールする額を減らす)ことも大事かもしれませんが、それは本人のヤル気次第!?

私が基金にプールするとすればいくらプールすればいいのだろう?とりあえず3万円くらい??
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by coast_starlight | 2007-02-16 13:52 | 話のネタ

<話のネタ> 暗証番号/パスワードいくつ覚えていますか?

昔と比べてインターネット上であれこれ用事を済ませられるようになったのは便利で良いことだとは思うものの、それも暗証番号/パスワードがきちんと管理できていれば、という前提の話。ネットショッピング・旅行予約・銀行・ポイントカード…それぞれに長ったらしい番号と暗証番号/パスワードがついて回るので、あまりたくさん使っているとどれがどれだかわからなくなってきます。だからといって暗証番号を同じにしておくのも危険だし、同じ暗証番号を長く使っていると「暗証番号を変更してください」というアラートが出たりしてこれまたうっとうしい。暗証番号って紙に書いて持って歩くわけにもいかないし(それじゃ暗証番号の意味がない)、結局は頭で覚えるしかない!昔観た映画「マルコムX」で、主人公が若い頃ギャングだったときに、ギャング仲間から「本当に大事なことは書いちゃダメだ。頭で覚えておくんだ。」とか何とか言われていたシーンがなぜか鮮明に焼きついており、そのせいもあって私は暗証番号のたぐいは一切紙に書いていません。

私が暗記しているのは、パスワードのほかに…
・主に使うクレジットカードの番号(2種類/カード番号・有効期限・カード裏の3桁のコード)
・日本で口座を持っている銀行の番号(3行/口座番号・暗証番号・パスワード)
・マイレージ/ポイントカードなどの会員番号(5種類くらい/会員番号とパスワード)
ちなみに、これらはほぼ全て違う暗証番号・パスワードです。こういう話を友人知人としたことがないのでなんともいえないのですが、普通どれくらい覚えているものなのでしょうか??

これだけ覚えておくと、用事を済ませるときにいちいちカードを財布や引き出しの中から探さなくて済むので大変便利ですよ。特に出先でそのありがたみを感じます。昔は人の家の住所や電話番号も覚えていたのですが、最近はあまり覚えていません。年賀状を3年くらい同じ相手に書き続けるとたいてい住所は覚えてしまうようです。加えて加入電話しかなかった頃は住所と関連して電話番号を覚えると結局のところは市外局番を含めた10桁のうち5~6桁だけを覚えればいいので、住所と一緒に覚えていました。でも今はメールアドレスと携帯番号が主流だから、自分の頭を使うよりもほかの機器に覚えさせることが多くなりました。でも高校生の時の友達の家の電話番号や、今まで住んでいた家での歴代電話番号は今でも覚えていると思います。

これらを覚えるコツは?強いて言えば、語呂合わせを使わないことかもしれません。語呂合わせを使うと余計な意味づけができてしまいます。そうではなくて全体のイメージで覚えるのです。例えばクレジットカード番号だったら、カード番号だけでなくカードの周りの模様や色合いも一緒に覚えてしまうのです。でも、ネットショッピングやホテル予約などで何度も同じ番号を打ち込んでいたら勝手に覚える、と言ったほうが正しいかもしれません。一桁一桁覚えるのではなくひとかたまりで覚えることになれると一桁でも違うと何か気持ちが悪くなるので、まとめて一気に覚えるようにしたほうがいいと思います。

その一方で、以前巣鴨信用金庫(だったと思う)が暗証番号の代わりに窓口で合言葉を言うことによってお金を引き出すというサービスを希望者に提供しているというのを読んだことがありますが、こうも覚えるものが増えていくとそういうサービスにも意味があるような気がします。
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by coast_starlight | 2007-01-10 06:15 | 話のネタ

<話のネタ> タイ人と黄色

タイを旅行していて驚いたのが、どこへ行っても黄色の装飾が多いということです。黄色はタイ王国のシンボルカラー。街中至るところにある国王の写真では、国王は黄色の服装をしています。写真周りの装飾も黄色がベース。従って黄色の装飾の多さはタイ国民がいかに国王を敬愛しているかということを示していると言えます。王室のことを公共の場で批判することが法律で禁じられているとはいえ、本当に好きでなければここまでやらないだろうな…と驚いたのが、黄色のシャツを着ている人の多さ!泰緬鉄道に乗った日は特に多くてビックリ。なんでも国王が誕生した日が月曜日だったそうで、そのため毎週月曜日は国王への敬意を表すため黄色の服を着る人が多いのだそうです。前述のソポンに言わせると「何を着ればいいか困ったときはとりあえず黄色を着ておけばいいから楽だと思うよ」とのことですが、そういう問題かぁ…!?また、議会などの場ではネクタイなどを黄色とするのが儀礼なのだそうで、タイ人の政治家などは公式の場では皆黄色をどこかに取り入れた服装をしています。

a0079741_21521714.jpgそうは言っても、黄色ってうまく着こなすのが相当難しい色だと思います。タイで見かけた黄色のシャツは本当に原色の黄色。カラーコーディネーターにパーソナルカラー診断を依頼したらこの色が選ばれる可能性は相当低いと思います。そんな色であるにもかかわらず老若男女どこを見ても皆黄色、黄色、黄色…!タイ王国の紋章(?)が入った、一見制服のような黄色のシャツを着ている人が多いものの、普通の服で黄色のものを着ている人も多く見かけました。中には水商売のようなお姉さんが黄色のボディコンスーツ(死語)を着ていたりしてこれまたビックリ。ここまでくると服装のセンス云々を超えた世界だと言えると思います。それだけ国王が国民に愛されているということと解釈しました。

ちなみに、空港の免税店はその名もキングパワー!ここまでくると「ひぇ~」と言いたくもなりますが、いやはや、王様ってすごいのね、とひれ伏す私でした。ところで、ソポンはタイ国王から大学に行く奨学金を得たこともあり、国王に謁見したことがあるそうです。タイ語の敬語表現は日本語のそれより複雑だそうで、国王に対しては特別な敬語があるそうです。とにかく自分を下げて下げて下げまくるのだそうですが、そのため例えば「私」という表現がとても長くなったりと覚えるのが大変みたい。従ってそのために敬語の特訓をしたそうです。
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by coast_starlight | 2006-12-30 22:01 | 話のネタ

<話のネタ> 昆布茶ワンダードリンク

a0079741_9555897.jpg今朝まで私はサンフランシスコの友人宅に滞在していたのですが、昨日近くのお店に買い物に行ったときにこんなドリンクを見つけました。ちなみに、昆布茶というのは英語で kombucha というつづりになるようです。サンフランシスコによくあるニューエイジ系のお店には必ずといっていいほど置いてある昆布茶ドリンクですが、昆布茶そのものとは遠くかけ離れた味です。う~ん、何がどうワンダーなのか…。写真のドリンクは昆布茶とジャスミンティーのブレンドドリンクで、グレープ風味なのだそうです。ちょっと炭酸も入ってるし…。どうやったらこんな組み合わせを思いつくのか、不思議でたまりません。飲んでみたところ、黒酢ドリンクに近い味のような気がしました。




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日本語がそのまま使われている食べ物・飲み物は他にもたくさんありますが、結構驚いたのが神戸牛(Kobe beef)かもしれません。以前友人と食事に行ったとき「この前食べたコービービーフがおいしかった」とか言うから何のことかと思ったら神戸牛のことだと後でわかりました。確かにつづりの通り発音するとそうなるけど…。でも値段からして本物の神戸牛であるはずはなく、おそらく遺伝子が神戸牛に近いのだと思いますが、「これで、いいのか?」(だいたひかる風…ところで彼女は今は活躍しているのでしょうか?ご存知の方、教えてください)という気分。他にもレストランのメニューで「和牛(Wagyu)」「黒豚(Kurobuta)」を見たことがあります。ところで、最近のニュースで農林水産省が「和牛」および「黒豚」の表示に関するガイドラインを策定中ということを知りました。これは日本国内向けの指針だそうですが、海外でもこれだけ頻繁に「Wagyu」「Kurobuta」が出てきていると、ちょっと複雑な気分かもしれません。でも、昆布茶については騒ぎになることはないだろうな、たぶん。
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by coast_starlight | 2006-12-20 09:57 | 話のネタ

<話のネタ> ファンドレイジング

こちらに来て思うのは、価値をお金に変える手段が多様だということです。また、その価値を提供する側からすると大した手間でもないのに他から見れば結構な値段がつく、そのことも驚きだったりします。

ケネディスクールでは政府機関やNGOなどでインターンをする学生が多く、またこれらの機関でのインターンは無給の場合が多いため、学校として一部費用を補助する制度があります。この資金を集めるため、10日ほど前学校で Student Internship Fund Auction というイベントが行われました。

a0079741_21564068.jpgオークションには silent auction と live auction の2種類があります。前者は限られた時間帯(2時間くらい)に商品が展示され、その商品の隣に置かれた紙に自分の入札価格を書いておくというものです。例えば先生のサイン入り著書だったら(先生にもよりますが)50ドルくらいから始まって20ドル刻みくらいで値段と番号を書く欄があり、希望入札価格の横に自分の番号(事前に住所などを登録すると番号がもらえる)を書いておきます。制限時間がきたときに一番高い値段の欄に番号を書いた人が落札するという仕組みです。後者は骨董品や絵画のオークションと同じで、auctioneerという人がステージの前に立ち「さあ、500ドル500ドル、500ドルほかにいませんか」という感じで値を上げていくというものです。値段の高いものや目玉商品は live auction にかけられます。オークションは落札をしてもしなくても、余興で学長が変装して踊っていたりと一種のエンターテイメントとして楽しめると思います。雰囲気を盛り上げて高い値で落札させるという意図を感じなくもなかったですが…。

ところでこのオークションで提供されるものがケネディスクールらしいというか、なかなかの希少価値を生み出しているものが多くありました。安いものから順に、学生が提供する語学レッスン(を受ける権利)や工芸品、先生のサイン入り著書、地元のお店が提供するギフト券やホテルの使用権、誰かの学生(の実家)が持つ別荘の滞在権といったものがあります。希少価値の高いものといえば、ある人(国会議員など)に一日ついて回る(shadowing)権利とか一緒に食事をする権利というものがあります。他には先生の自宅へ訪問し手料理のもてなしを受けるという権利、ギリシャの別荘、フォーラム(ケネディスクールで数日に1回行われる、世界各国の著名人を招いての講演会)最前列席1年分など、普通では手に入らないものが多いです。

今回私が少し気になっていたのが、ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長と朝食を食べる+午前中ついて回る+ブルームバーグ社(経済・金融情報サービス会社)訪問の権利(2人分)というものだったのですが、値段が一気に吊り上がり全然手が出ませんでした。最終入札価格は1900ドル!確かに一人あたり1000ドルくらい払ってもおそらくそれ以上の価値があるであろう経験とはいえ、やっぱり高いよなーというのが正直な感想。入札者が学生に限定されてもこの値段だもん、そりゃ無理だよ…と思いました。ブルームバーグ市長がこのためにするべき仕事といえば秘書に(学生が訪問してくることに対して)事前のアレンジをさせることくらいで、大した労力ではないはず。一瞬にして20万円以上のお金がケネディスクールに入ってくることになります。もっとも、元々大金持ちのブルームバーグ市長からすれば個人的に寄付しても大したことないんでしょうけど…。

ちなみにこのオークションは、専門のオークション代行業者によって行われます。この業者は登録手続きや落札品の支払い手続き(現金・小切手・クレジットカードでの支払いが可能)、auctioneerをはじめとする人材の派遣などを一手に引き受けているようです。こういう業者があるということはそれだけ需要があるということなのでしょうが、専門の業者がいるということに驚きました。それだけこういう形式でのファンドレイジングがアメリカでは頻繁に行われているということだと思います。


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オークションに限らず、「(提供者が)自分の懐をあまり痛めずに相手にそれ以上の価値を提供する」形での寄付は多くの場で行われています。例えば現在学校では Toiletary Item Drive というものが行われているのですが、これはシャンプー・リンスや石鹸といったバスルーム用品を持ち寄るというものです。集められたバスルーム用品は近くのホームレスシェルターなどに寄付されます。自分用に買ったけどやっぱり使わなかったというものでもいいですし、ホテルに泊まったときについているアメニティグッズを寄付してもよいです。ホテルによく泊まる人であれば、行く度にアメニティグッズを持ち帰り、自分の手持ちの分を使うようにすればそれで価値を生み出せるようになります。そういうものをあげるのって失礼じゃないのかなー?と日本人的感覚で思ってしまったりもするのですが、このようなイベントは結構多くのところで行われるということを考えると、それなりに需要があるということだと思います。アメリカにいると、さすがに市場主義経済が進んだ国だなーというか、何でも需要と供給の関係で成り立っているなーと思わされます。
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by coast_starlight | 2006-12-17 21:57 | 話のネタ

<話のネタ> ケネディスクール食堂経営事情

ケネディスクールにある食堂は、大手給食業者であるソデッソ(Sodexho)という会社によって運営されています。ここはフランス資本のグローバル企業で、以前日本にも進出していたことがあったそうです。学校や寮だけでなく、社員食堂や病院、軍の施設にある食堂の運営に幅広く携わっているそうです。何でもコソボやアフガニスタンに駐留する兵士達にも食事を提供しているらしい…。

KSG Citizen(校内新聞)によると、校内食堂の運営権に対する入札が来年6月に行われる予定で、その結果いかんによっては運営会社が変わる可能性があります。しかし今以上に良いサービスを安い値段で提供できる会社は他にないだろうからおそらくソデッソが再び落札するのではないかという予想です。これは必ずしもソデッソのサービスが良くて安いというわけではなく、他に変わっても悪くなるだけということともとれます。ケネディスクール内ではソデッソがカフェテリアの運営に加えてケータリングの独占権を得ており、学内で行われる全てのイベントの飲食物はソデッソに注文しなければならないという決まりがあります。これは学生数がロースクール・ビジネススクールなどハーバード内の別の大学院よりも比較的少なく寮も持たないため、一定量の受注をソデッソに対して保障するためです。他にも安全衛生面の問題に対する責任の所在を明確にさせるという目的もあるそうです(こういう考え方がケネディスクールらしいかも)。しかし外に頼む(市場価格?)よりも価格は数割増しになることが多く、特に学生団体からの評判はあまり良くありません。

一方で、ケネディスクールはソデッソに施設・メンテナンス関連費用として年間26万ドルの補助金を出しています。従って、規模の経済性をかなり追求しているこの会社でさえあまり儲かっていない状態で、他の会社が果たして応札に関心を示すのかどうかはかなり懐疑的と言えます。とはいえ会社の側からみるとハーバード大学が取引先に入っているという事実自体にも魅力があり、採算を度外視してまずは参入を目指す業者による応札がないとは言いきれません。

ところで、ハーバード大学の一部業務を請け負うに当たり、会社側からみてネックになるのが人件費だと思います。人件費を削減したくてもかなり制約があるからです。ソデッソに限らず、ハーバード大学構内で業務を請け負う業者の従業員に対しては、ハーバード大学が直接雇う従業員と同等あるいはそれ以上の待遇を保障しなければならないという決まりがあります。従って食堂の従業員には州の最低賃金よりも比較的高めの給与が支払われています。加えて食堂で働く人はヒスパニック系が多く、英語が上手くない人も多いです。実際従業員同士の会話はスペイン語がほとんどです。何と学校側は彼らに対する英会話レッスン費用(学費・テキスト代)を負担しており、レッスン受講中は勤務時間扱いとなりその間の給与も保障しているそうです。ソデッソ自身もラテン系雑誌で「ラテン人に優しい企業ベスト50社」に4年連続で選ばれているそうですが、ここまで待遇の良いところも珍しいかもしれません。また、仮に来年からの食堂経営権をソデッソ以外の業者が落札した場合、現在働いている人たちはその会社に雇われることになります。なぜなら新しい会社は今いる従業員に対して同じ待遇で職を提供しなければならないことになっているからです。

私も学校の食堂をほぼ毎日利用していますが、あまり食堂の経営に関しては考えたことがありませんでした。しかし今回ちょっと調べてみるといろいろ興味深いことがわかり、勉強になりました。
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by coast_starlight | 2006-12-09 13:48 | 話のネタ

<話のネタ> 故・ナンシー関さんを想う

前述のハーバード松下村塾(ボーゲル塾)で格差問題担当となり、次回ミーティングでプレゼンをすることになりました。その準備のため関連する本をあれこれ読み始めたのですが…つかみどころがなくて問題設定がなかなか難しい。

私が個人的に興味があるのはニート・フリーター・ひきこもり問題なので、これらに関する本をまずは新書から読み始めました。その途中で私の頭にふと浮かんだのは故・ナンシー関さんの存在でした。消しゴム版画家として週刊朝日・週刊文春・クレアなどの雑誌に連載ページを持ち、また有名人に忌憚ない辛辣なコメントを浴びせることで有名だった彼女のことを覚えているでしょうか??(ナンシー関さんについては、こちらの動画をご覧下さい)

青森県出身のナンシー関さんは大学受験のため上京後、法政大学第二文学部に入学するのですが、彼女のホームページによるとあまり学校には通わずフリーター生活だったようです。その過程で消しゴム版画という独自の分野を確立し、有名人を消しゴム版画で彫ってそれにコメントをつけるというスタイルで雑誌に連載ページを持つようになり、彼女が有名になってからは自分の消しゴム版画を彫ってもらいたいという有名人が後を絶たなかったそうです。しかし彼女は2002年6月12日、虚血性心不全のため39歳の若さで帰らぬ人となりました。この日のショックは今でも覚えています。彼女の早すぎる死は大きな社会的損失だったと思います。テレビの世界に喝を入れる存在がなくなり、その後のテレビがつまらなくなったといったらそれはもう…。

ところでなぜニート・フリーター問題を考える途中でナンシー関さんのことが思い浮かんだのか?彼女が消しゴム版画家になった経緯にヒントがあります。彼女のホームページによると、

『一年間の予備校生活を経て、法政大学第二文学部日本文学科に入学。学校へはあまり行かず、1ヵ月ほどバイトをしては2ヶ月間暇をむさぼるというローテーションで自堕落な生活を満喫。二十歳を迎え、世はまさに80年代初頭のコピーライターブーム。友人に教えられて「広告学校」というコピー学校に通う。しかし、通ったからといってどうなるというような学校ではなく、3ヶ月ほどの受講期間が終わるとまた元の生活に戻る。そのうち暇のむさぼりかたにもバリエーションが見られるようになり、数々の暇つぶしのひとつとして消しゴムではんこを作ってみる。(中略)それがえのきどいちろう氏の目に触れ、当時氏の所属していた編集プロダクション「シュワッチ」に誘われプロの消しゴム版画家となる。しかし、当時22歳の(学校には行ってないながらも)学生、その上消しゴムを彫ることが生業になるなどとは誰も考えなかったため、みんなふざけ半分であった。本人もアルバイトぐらいにしか思っていなかったが。』
ナンシー関FACTORY・ボン研究所HPより)

とあります。私がこれを読んだとき「もし彼女の才能が誰にも見出されなかったら、日本にいるその他大勢のフリーター、ひょっとしたらニートで終わっていた可能性が高いのでは?」と思いました。えのきどいちろう氏に才能を見出され消しゴム版画家としてデビューした後、次第にプロフェッショナルとしての誇りを持ち、その地位を築き上げていったのだと思います。自宅にはテレビ4台・ビデオ6台があり、ほぼ全ての番組をチェックしていたそうです。テレビ放映には休みはありませんから、毎日続けようとすると相当な努力が必要だったと想像します。必ずしも有名人である必要はないと思いますが、自分にある可能性を肯定し、励まし、機会を与えてくれる人の存在がその人の人生をいかに変貌させるかということを感じました。私も幸いそのような人が何人かいたから、とりあえず今のところ何とかやってこられたのだと思います。このような人との出会いの有無が格差を生むのではないかなーという気が何となくします。また同様に大事なのが、自分にある可能性を否定し、失望させ、機会を与えない人と出会わないことかもしれません。そういう人が自分の身近にいればいるほど、余計に乗り越えなければならない壁が存在し、そこで神経をすり減らすうちに本来自分にある可能性を伸ばせたはずの時間と労力を浪費してしまうかもしれません。そうなってしまっては元も子もありません。考えようによってはそれも一種の経験かもしれませんが、そうは言っても限度があります。

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もし今彼女が生きていたら、どんな批評をしていたのでしょう…。彼女の死から4年経った現在、テレビを取巻く環境は大きな変貌を遂げました。私が直感的に思うのは、以前ほどテレビを観る人がいなくなっているのではないだろうかということ。ブロードバンド環境の整備が進みテレビを観る代わりにインターネットで動画を見たりする人が増えてしまうと、テレビだけをチェックしてコメントしていてもあまり社会の共感を得られなくなってしまうのではないかと思います。聡明なナンシーさんのことですから、また別の方法を編み出していたことでしょう。でも、まさかYouTubeにある動画をつぶさにチェックするわけにもいかないだろうし…。

あと、ニート・ひきこもりとの絡みで、私が大学生の時に週刊モーニングに連載されていた「薫の秘話」(松田洋子著)という超マイナーなマンガを思い出してしまいました。このマンガについては、ツボにはまるとものすごく面白いのですが(ギャグを理解するのがある意味ちょっと難しい)、あまり書きたくないなぁ…。興味ある人はネットで調べてみるかマンガ喫茶に行ってみてください。
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by coast_starlight | 2006-11-04 08:20 | 話のネタ