カテゴリ:交通のはなし( 2 )

<交通のはなし> 鉄道の日

そういえば今日(10月14日)は鉄道の日だった…というわけで少しは鉄道の日らしいイベントを、と思い勉強の息抜きに一人DVD鑑賞会を行いました。1872年のこの日に、新橋~横浜(現・桜木町駅)間に日本初の鉄道が開通しました。それから130年以上が経ち、開業当時時速三十数キロで走っていた鉄道が今は360キロ(JR東日本が開発中のFASTECH360)を目指すまでになりました。その差、約12倍!車両のスピードだけでなく乗り心地の良さ(居住性・騒音・振動)や鉄道の走行を支える地上インフラシステムの進歩にも目覚しいものがありました。この間の鉄道技術の進歩、およびその技術開発に携わってきた人たちの努力を思うと目頭が熱くなります。鉄道業界に身を置く者として、今いる環境で学んでいることが卒業後日本の鉄道技術を海外に売り込むのに少しでも役立てば…と気持ちを新たにしました。

a0079741_1361851.jpg今回見たDVDは「草軽電気鉄道」。草軽電気鉄道は、大正4年7月22日に新軽井沢~小瀬温泉間の蒸気運転にに始まり、最終的には電化し草津温泉まで延伸しました。場所柄高原の避暑地および温泉に観光客を運ぶだけでなく、戦時下は戦地へ向かう兵士を運ぶ役割も担っていたそうです。しかし終戦直後に国鉄長野原線(現在の吾妻線)が上越線渋川~長野原(現在の長野原草津口)間の旅客営業を始めたことに伴い乗客は減り始め、これに自然災害(台風)が追い討ちをかけました。昭和35年には草軽鉄道の乗客は全盛期の約8分の1の5万6千人に激減し、昭和37年、惜しまれながら廃線となりました。現在も草津温泉に行こうと思うと鉄道はなく、長野原草津口駅からバスに45分くらい乗らなければなりません。

ところでこのDVDの映像は廃線直前の昭和33年~37年の間に撮られたものです。8ミリ映像の質が時の流れを表していると思いました。ここで働く車掌さんや乗客は一体何を考えていたのでしょうか…まさか40年以上経ってからここアメリカで自分たちの姿が見られているなんて思いもしなかったでしょう。

a0079741_1365981.jpgこのDVDは(日本の)大学院時代の同級生が送ってくれたものです。研究室が交通関係だったので、同級生には鉄道やバス好きが多く(というかほとんど全員)、よく鉄道関係のネタで盛り上がることがよくありました。最近はあまりそういうこともなく懐かしい思いになりました。このDVDには他にも九十九里鉄道・松本電気鉄道浅間線・越後交通栃尾線の映像も入っているので少しづつヒマをみて一人鑑賞会を開く予定です。

ほかにも、こちらに持ってきていたグッズを眺めながら日本の鉄道に思いを馳せていました(ちょっと路線は違うかもしれませんが)。写真は、今はなき蒲原鉄道・新潟交通・(これは今でもある)西鉄宮地岳線の切符および廃車になった200系新幹線の銘版です。入手ルートは秘密です。なお、これらはプレゼントコーナーの品物にはなりませんのであしからず。
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by coast_starlight | 2006-10-15 13:12 | 交通のはなし

<交通のはなし> 東京~京阪神間高速バス

私の好きなJRバス関東のホームページを眺めていたら、京阪神行きバスラインアップのページがありました。驚いたのはそのバリエーション!今は東京~大阪間を一番安くて2100円で移動できるのです。青春18きっぷを使うより安い…。

超得割青春号というバスは、普通の座席(4列シート)が4200円で、満席の場合は補助席に2100円で乗れます、という価格設定。普通の座席が満席の場合にしか補助席用チケットは販売されないそうですが、あえてこちらを狙う人も絶対いると思います。 他のバスとの決定的な違いは車内にトイレがないこと。途中4箇所で各15分休憩するそうですが、補助席だと夜4回起こされるのはちょっとたまらないかも。その分安いのだと思います。

それ以外に安いのは…
・青春メガドリーム号前日購入
 (閑散期3500円・繁忙期4000円・当日4300円)
 ※ドイツ・ネオプラン社製の全長15メートルのバス
・青春ドリーム号
 (片道5000円・往復9500円・早割21だと片道4250円)

ちなみに普通のドリーム号(3列シート)は東京~大阪間8910円、プレミアムドリーム号のプレミアムシートは9910円です。同じくプレミアムドリーム号のスーパーシートはドリーム号と同じ8910円ですが、21日前に購入すると35%引の5790円!

私が学生の頃は普通のドリーム号しかなかったのですが、本当に選択肢が増えた…隔世の感です。卒業して日本に戻ってからいろいろ乗ってみたいなーと思いました。新幹線のほうが当然楽だし新幹線に乗るお金がないわけではないけど、これだけ安いとそれはそれで魅力。それに今はチケットがネットで簡単に購入できるし、毎回みどりの窓口や旅行社に買いに行っていた学生の頃と比べて手続きが格段に便利になっているのもポイントでしょう。

これだけJRバス関東ががんばっているのは、近鉄バス(ツインクルライナー・カジュアルツインクル号)や観光バス会社(クリスタル観光バスなど)の期間限定激安便に対抗するためです。加えてこの格安料金が実現可能になったのは各種規制緩和も関係していると思います。例えば全長15メートルのメガドリーム号は一般のバスの大きさ(全長12メートル)を超えるため今までは走れなかったのですが、ルートを限定して免許を取得しています。バスが3メートル伸びるだけで定員が42人→84人と倍増します。ガソリン使用量・CO2排出量も少ないとメリットは大きいです。メガライナーはまず東京~つくば間で昨年から運行し、その結果が良好だったので満を持して(?)東京~大阪線に投入されました。

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ちなみにこちらでバスの需要が多いのはボストン~ニューヨーク間の移動です。中国系のバス会社がボストンとニューヨークのチャイナタウンを片道15ドルで結ぶ便を運行しており大人気です。もともと中国人の労働者を運ぶ目的で運行が開始したのだとか。以前は10ドルだったのですが事故を起こしたこともあって15ドルに値上げして質を上げた(たぶん運転士のシフトに余裕を持たせた)そうです。他にもグレイハウンドというバス会社が25~35ドルくらいで運行しています。

ちなみにボストン~ニューヨーク間の距離はだいたい東京~名古屋間と同じくらいです。バスだと4時間前後で上記の値段、電車だと3時間半で100ドルくらい、飛行機だと1時間で100ドル~150ドル(でも空港~ダウンタウン間の移動に時間がかかって実際は2時間半くらい)です。早朝便の利用や早期割引などによってもう少し安くなる可能性はあります。

東京~名古屋間を1時間45分(のぞみ)で移動できる日本ってすごい国ですね。もっとも、N700系(現在JR東海が開発中の新型車両)が導入されるとさらに5分ほど短縮になるみたいです。

こっちにいると、日本人の時間感覚ってすごいな、と思うようになります。
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by coast_starlight | 2006-08-22 22:11 | 交通のはなし