カテゴリ:日々の出来事( 78 )

<日々の出来事> 最後の週末

この週末にはアメリカを発つことになり、この前の土日がこちらで最後の週末となりました。ずっとご無沙汰していたホストファミリーのところに行くと約束していたので、かなり久しぶりにマサチューセッツ州北部にあるご夫婦のところへお邪魔になりました。ケネディースクールでは外国人学生に希望すればホストファミリーを紹介してもらえます(私がこのホストファミリーと知り合ったのはまた別ルートですが)。ホストファミリーといっても一緒に住むわけではないのですが折に触れて自宅に招いてもらうなどホストファミリーとの交流はアメリカ文化を知る良い機会でもあります。ファイナンシャルプランナーをやっているだんなさんとパーソナルトレーナーをやっている奥さんのこのご夫婦、ともに(たぶん)50代なのですが結婚してまだ3年くらいしか経っていません。奥さんはここに来る前シンガポールに20年ほど住んでいて、若い頃ボディービルダーとして各種コンテストで入賞し、フィットネスジムを経営していたそうです。対するだんなさんはマサチューセッツ州から出たことのない超ローカルな人。この二人がどうやって出会ったのか??何とインターネットなのだそうです。それも今から10年くらい前!ひえー。お互いやっていることも趣味も違うけど、ユーモアのセンスは共通している、だから一緒にいて楽しい、そんな感じの夫婦だと思います。毎回このご夫婦を訪ねるたび面白い経験をさせてもらいました。今まで家の庭にかかっているハンモックで昼寝したり、おばさんの持っている馬を見に行ったりとしましたが、今回はまた違う体験が待っていました。

土曜日の昼、ご自宅のある方向とは全然違う駅を指定されコミューターレール(郊外列車)で出向いたのですが、そこから連れて行かれたのはオートレース場!おじさんは多趣味な人で、その趣味の一つがモータースポーツです。趣味でモータースポーツを楽しむ老若男女がこのオートレース場で週末にその腕を競っているようです。マサチューセッツ中心部のAyer(エアーと発音するらしい)という町にあるこの場所は、昔飛行場だったのですが今は使われておらず、滑走路だった土地を現在はオートレース場として利用しているみたいです。様々にチューンアップされた車が並んでいる光景にはビックリ!よくもまあここまで本格的に趣味に没頭できるな、と驚くばかり。ちなみにおじさんは安全運転講習のインストラクターもされているそうです。おじさんはオートレース用ポルシェを持ち込み、レースに出場していました。私も写真撮影のためいろんな車に乗せてもらいました。

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a0079741_1391618.jpgその後おばさんがコンコードのルイザ・メイ・オルコットの家に連れて行ってくれました。若草物語という有名なお話を書いた人ですが、私は読んだことがありません。何でもお父さんが教育熱心な哲学家(何でも超越主義者 transcendentalist だったらしい…詳しくはよくわかりませんが)であったことが彼女に大きな影響を与えたと言われています。おばさんが「当時は親の考え方次第で---特に女性の場合は---どこまで教育が受けられるかがかなり決まっていたと思う」と言われていたのが印象的でした。



a0079741_1394297.jpgその次は「あなたに是非会わせたいおばあさんがいるの」ということで、おばさんの顧客であるドイツ人のおばあさんの家に行くことになりました。このおばあさんは現在84歳ですが、おばさんが教えているフィットネストレーニングのお陰で日々元気に過ごしているようです。20歳の時にドイツからアメリカに渡って以来数々の苦労を乗り越えられてきたのだと思います。普通に話をしていても深みが感じられるということは、初対面でもよくわかりました。なんでもこのおばあさんのファンクラブもあるのだとか。おばさんの家の庭が素晴らしかったことも手伝って、非常にすがすがしいひとときを過ごすことができました。


夜は自宅近くのシーフードレストランに連れて行ってもらいました。その後ご自宅に一泊して昼頃自分の部屋に戻り、引越しの準備を淡々と進めていました。確かに引越し準備がある中ちょっと大変ではありましたが、行っておいてよかったです。とはいえ引越し準備は家の中での作業だったり家にいなければならないことが多くて、逆にちょっと遠くに行ったのが良い気分転換になったのも事実です。

もっとも今は「うわー、もう本当に残り数日しかない!」と尻に火がついていますが。
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by coast_starlight | 2007-06-26 13:12 | 日々の出来事

<日々の出来事> 家探しと保証人制度のはなし

今月30日にボストンを発つことになり、7月から住む家を探しています。まずはホテルかウィークリーマンションに家が見つかるまでの1~2週間の間住む予定です。そこでぶち当たるのが保証人の壁。家を借りる際は今まで何も考えずに父親に頼んでいたのですが、昨年父も定年退職したので、たまに条件として求められる「フルタイムの正社員として勤務している人」に当てはまる親族となると弟に頼まなければならない状況になってしまいました。家だけでなくウィークリーマンションでも連帯保証人を求めるところがありビックリ!保証人自体は立てられないこともないけどいちいち頼まなければならないのが面倒。相手に精神的負担をかけるということもありますし。それに私の場合は幸いなってくれそうな親族がいるけど、いない人だってたくさんいるはず。それは本人にはどうにもならないことが多いと思います。この日本独特の制度、何とかならないのでしょうか…。アメリカに延べ6年住んで嫌なところもかなり見ましたが、お金に関しては「人による保証を求められないで本人のみが見られる」ことは好きな側面の一つでもあります。アメリカでは不動産を借りる際に日本の連帯保証人にあたる人を求められることはまずありません。この話をアメリカ人の知り合いにしたら「たぶん違法ではないか」と言っていました(州によるかもしれませんが)。その代わりに見られるのが本人のクレジットヒストリーです。クレジットカードや公共料金の支払いを滞りなく行っているか、その支払い状況が点数で表され、これがお金や家を借りたりするときについて回ります。自分の点数をお金を払って調べ、良い点数を維持する努力をするということはアメリカ人であれば普通にやることらしいです。以前同級生と住宅ローン政策に関する課題を行っていたとき彼女がそんなことを言っていました。この点数が低いと、例えば住宅ローンを組む際普通の銀行でお金を借りることができずサブプライムという金利の高いところでないとお金を借りることができなくなります。日本でだってクレジットヒストリーは重要だし、住宅ローンに加入したりクレジットカードを作るときはクレジットヒストリーを調べられるのに(たぶん家を借りるときも)、何で保証人をとるの??と毎回思います。

ちなみに家を借りるのはアメリカのほうが初期費用が少なくてすみます。大体デポジット(敷金に近いもの)を1か月分くらい払って終わりです。不動産屋に支払う手数料も1か月分とられることもありますが、場合によっては家主が全額支払います。ただし契約は1年のことが多く、家賃は毎年インフレ分は上がることが多いようです。問題は例えば1年契約をして半年で出なければならなくなった場合です。ペナルティとして1か月分の家賃を支払ったり、次に入る人を自分で探さなければならないということもあります。あるいは自分の契約が切れるまで借りてくれる人に又貸し(サブレット)するということもよくあります。特にこの夏の時期、8月末まで契約してしまった人が自分の部屋を又貸ししたいという広告がネットの掲示板に多く掲載されています。

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日本で大学院に行ったとき育英会でお金を借りたのですが、卒業時に提出する借用証書で保証人を2名記入する必要があり「え??」と思いました。原則として親族なのだそうですが、私の場合は父と伯父(父方の兄)になってもらいました。住所や銀行口座を変えても連絡せず取りっぱぐれるケースが多かったのだそうですが、自分達の取立てのノウハウのなさを連帯保証人を2人も求めるという方法で解決しようとしていることには正直「フェアじゃない」と思いました。育英会の奨学金を踏み倒すとクレジットヒストリーにどこまでマイナス記録として残るのでしょうか??このインパクトが大きければちゃんと返す人も増えると思いますが…。ちなみにそれでは足りなかったので大学の奨学融資制度を利用して銀行からもお金を借りたのですが、そこでは保証人は求められませんでした(大学が保証)。また私が会社に入る際は身元保証人は不要でしたが、銀行など当時とっていた(今は知りませんが)業界もかなりあったと思います。

昨年、弟の家に男の子が生まれました。私たちは二人きょうだいで弟の結婚相手には兄弟姉妹がいません。従って私が唯一のおばであり、私が子供を産まないと彼にはいとこが存在しないことになります。小さい間は問題ないかもしれませんが、大人になってから何かで保証人を立てる必要がある場合、父親以外の親族で立てなければならないとしたら私以外に誰がいるの?と思いました。他に考えられるのは私が結婚した場合の将来の夫??少子化の本質を見たような気がしました。(だからといってそれだけの理由で子供を産もうとまでは思いませんが。)こういう状況の人は多く出てくるでしょうから、その頃には保証人制度がなくなっていることを切に願います。
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by coast_starlight | 2007-06-25 07:25 | 日々の出来事

<日々の出来事> ハッピーアワー第二弾

a0079741_1054376.jpg日曜の朝両親が日本に戻って急に一人になったことと、天候がまあ良かったのでまた家でパーティーをやってみようと思いつき、その日の夜行うことにしました。とりあえず今年卒業する人たち全員に案内メールを出したら何人来るかなーと半ば実験の意味もこめてやってみました。既にケンブリッジを離れた人たちも多いだろうから、来たとしてもそんなには多くならないはず、せいぜい15~20人くらいと見積もりました。

「私は17階の部屋に住んでいて、バルコニーからはボストンとケンブリッジが一望できます。私のことを知らなくても構わないから興味があったら来て!」果たしてこんな案内で、しかも超ギリギリの連絡で人は来るのでしょうか?半信半疑でやってみたのですが、見積もり通りの人数が来てびっくりしました。しかもほとんどが顔を知っている程度/全然知らなかった人!興味深かったのは、来てくれた人の多くが私と違うプログラム(MPPやミッドキャリア)で、本当に全く接点がなかった人たちだということ。2年近く学校に通っていても全然知らないもんなんだねー、なんてお互い話していました。でも前回よりもアルコールの消費量は格段に多かったです。これは単に来た人が良く飲む人たちだったということですが、これは読めませんでした…。

今回2回パーティーをやってみてわかったのですが、このような超インフォーマルなパーティーを開く際、日本人としては以下の点に留意したほうがよいと思いました。

1.家の周りのものは勝手に触られると思っておく
どうやら人々は「呼ばれた=そうしてよい」と解釈するみたいです。本棚の本とか結構詮索する人はいます。冷蔵庫もしかり。皆冷蔵庫を勝手に開けて水とかジュースとか取っていきます。入られたくない空間がある場合、ドアを閉めておけばそこは基本的に入ってはいけないということなのでドアを閉めておきましょう。

2.土足にするか、靴を脱いでもらうかを決めておく
私の家はフローリングであり、いちいち靴を脱いでもらうのも面倒だったので土足OKにしました。その代わり、リビングにあるテーブルなど普段床の上に置いているものは全てベッドルームに移動しました。

3.知らない人が突然来ても驚かないこと
友人の友人とか、単にパーティーがあるという知らせを聞きつけて来るという人もいます。私もそういうパーティーに行ったことあります。快く来てくださったことに感謝しましょう。

4.Open-mindedness
上記3.と絡みますが、誰が来ても同じ態度で歓迎しましょう。

今から思えばこういうことを「試す」というとちょっと変ですが、去年の9月とかにやっておけば…と少し思いました(それ以降はやりたくても寒くてできない)。そうすればその後話す機会がたくさんあったのに。パーティーの参加者同士だとなかなか顔を覚えていなかったりしますが、自分が主催すればホスト/ホステスの顔はさすがに参加した人は皆覚えます。それにパーティーを主催してわかることもいろいろあるので、留学中/これから留学する人は、こういうパーティーを一度は主催してみることを是非お勧めします。
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by coast_starlight | 2007-06-13 10:54 | 日々の出来事

<日々の出来事> 卒業式

ハーバード大学では卒業式のことを Commencement といいます。英語で commence とは「始まる」という意味でもあります。学校の卒業とともに、新しい門出を祝う、そんな意味がこもっているのだと思います。しかし式典は8~9時間の長丁場!正直言って感慨に浸る時間よりもこれらをこなすのに精一杯で疲れを感じた時間のほうが長かったかもしれません。だって昨日は朝5時起きだったんだもん。大まかなスケジュールはというと…

07:00 ケネディスクールへ集合・クラス写真撮影
08:00 ケネディスクールからヤード(学部の校舎)まで歩く
09:45 Morning Exercise 開始
11:15 ヤードからケネディスクールに戻る
12:00 学校に再び集まり、アルファベット順に整列
12:30 卒業証書授与式開始
14:00 家族と合流し授与式会場の隣のテントでランチ
14:30 ヤードでハーバード大学の学長およびビル・ゲイツのスピーチ
      (ヤードに行かずケネディスクール内のフォーラム会場で見ることも可能)
15:30 フォーラム会場などで写真を撮ったりし、三々五々と人々が帰宅し始める
~以下適当

そんなわけで、卒業式は大まかに三部構成となっています。


0.クラス写真撮影

a0079741_545689.jpga0079741_542261.jpg他のスクールの場合はわかりませんが、ケネディスクールの場合は早朝7時に学校に集まってクラス写真を撮ることになっています。待っている人のために朝食が用意されており、朝からシャンパンも置いてあってビックリしました(さすがに飲めなかったけど)。各プログラム別に分かれて並んで写真を撮るのですが、これが結構大変!朝一番に集まってクラスメートと会ったら「おぉー!おめでとー!」とかいう歓声が上がりそこら中で人々が抱き合って話し始めたり写真を撮り始めたりするので全然写真撮影場所に人が整列せず、自分のプログラムの写真撮影が始まっているのにそれに気づかず最後の一枚を写す…というときになって慌てて気づいて並び始める人がいたりして、なかなか終わりませんでした。日本と違って列に並んだり集団で動くということに対してトレーニングされていないからなんだろうけど、「あぁ、やっぱりな」妙に納得していました。この後のヤードまで歩いていくときもしかり。上記のタイムスケジュールでヤードまで歩いて行くところから Morning Exercises 開始まで2時間近くありますが、これは他のスクールの人たちも含めて全員が揃うまでそれだけ時間がかかるということです(その間実はかなりヒマだったりします)。ちなみに、ケネディスクールからヤードまでは歩いて10分もかかりません。卒業生が4500人くらいいるからだとはいえ、朝礼などで「前にならえ」「やすめ」とかいう「訓練」をやってきた日本人だったら半分以下の時間で済むだろうな…と思いました。


1.Morning Exercise

a0079741_54813100.jpga0079741_54694.jpg卒業式第一部である Morning Exercise に入るには、卒業生本人であり卒業式の格好(ガウンとキャップのお決まりの格好…総称 regalia)をしているか、チケットを持っている必要があります。このチケットは前々回の記事でも書きましたが、各卒業生に2枚配布されるもののそれ以上必要とする人も多いため直前にはあらゆるところで「取引」が行われるようです。Morning Exerciseでは、ハーバード大学の学部・大学院全てのスクールの卒業生およびゲストが一同ヤードに集まり、卒業生代表のスピーチおよびハーバード大学学長から各スクールの Dean (校長)に対して学生に学位を授与する権限を与える宣言が行われます。この際、各スクールの名前が呼ばれたらそのスクールを代表するモノを歓声とともに卒業生が掲げるという習慣があります。例えばメディカルスクールだったら手術用の(?)ゴム手袋、教育大学院だったら教科書などで、ケネディスクールはビニール製の地球儀のボール(息を入れて膨らませるやつ)を例年使っているようです。

またこのときに行われる卒業生代表スピーチは3つあるのですが、そのうち1つが学部の成績優秀者によるラテン語スピーチです。でもネタはなぜかスターウォーズ。学校の施設やスタッフをスターウォーズのキャラクターに絡めて話すという結構笑えるスピーチで、R2D2やジェダイといった名前もちゃんとラテン語に訳していて、その箇所では皆大爆笑。そもそもそんな話を何でラテン語でしなければならないかと思いますがまあ伝統なんでしょう。このスピーチの難しいところはプログラムの中にスピーチ原稿(ラテン語およびその英語訳)が配られるので、話すべき内容を度忘れしてもその場で変えることはできないため一字一句正確に暗記していなければならないのです。しかもラテン語で。今回スピーチした彼は最初から最後まで堂々とした態度素晴らしいスピーチを行い、内容も完璧、一つも間違えていませんでした。お見事!他の二人の英語のスピーチをする人はどのようにして選ばれるかというと、この目的のために春にスピーチコンテストが行われます。学部・大学院でそれぞれ一人づつ優勝者がスピーチをするわけですが、今年はケネディスクールの学生がスピーチをすることになり少し盛り上がりました。学校ではこのコンテストの参加者のために専門の講座が開かれていたくらいです。先生もさぞうれしかったことでしょう。

最後に行われる名誉学位の授与式はかなり面白かったです。今年は(確か)7人に名誉学位が送られたのですが、そのうち2人が女性科学者でした。これは2年近く前、当時学長だったラリー・サマーズが「女性は生まれつき科学には向いていない」という旨の発言をしてそれが議論を呼び、(他にも理由はあるでしょうが)学長を辞任することになったことにも関係しているかもしれません。(何か政治的なニオイを感じるよね、と同級生と話していました。)一旦学長になると10年くらいは務めるのが普通な中でわずか5年で学長が辞めるという稀に見る出来事が起こりました。新しい学長になる7月1日(アメリカでは7月1日が日本でいう年度始まりみたいな感じ)までは以前学長をしていた人が暫定的に学長を務めることになったのですが、それ故に今年の卒業証書には学長のサインのところに学長(President)ではなく暫定学長(Interim President)という肩書きが入るという前代未聞の卒業証書となりました。ちなみにラリー・サマーズ前学長も名誉学位を授与されていました。このときは会場に一斉に歓声が沸きました。賛否両論がかなりあった人なので、ものすごく支持する人とものすごく支持しない人の両極端に分かれているみたいです。

ちなみに Morning Exercise はインターネットおよびローカル局で中継されます。中継の際は野球の実況中継みたいに司会と解説者がいて、その人たちも卒業生と同じようなガウンを着ています(実は結構笑える)。ご興味のある方はこちらの Multimedia というところで見られるので見てみてください。


2.卒業証書授与式

a0079741_5562027.jpga0079741_5535897.jpgMorning Exerciseが終わると卒業生およびその家族はぞろぞろと各スクールの校舎に戻り、その後の卒業証書授与式で一人づつ証書が渡されます。ケネディスクールの場合は校舎の裏にある公園に大テントが張られ、そこで式が行われます。卒業生はまず校舎でプログラム別およびアルファベット順に並ぶのですが、写真撮影と同様集団行動に慣れていない人たちなのですっごく時間がかかりました。列に並んだ後授与式会場まで音楽とともに「行進」していくのですが、個人的にはこの瞬間が一番ぐっとくるというか、「あぁ、卒業するんだ」という気持ちになったと思います。途中の「花道」では卒業生の家族や友人達がたくさん出迎えのため待っていて、私も去年卒業された先輩の女性がわざわざニューヨークから来られたのを見つけたときにはものすごくうれしかったです。

全員が席に座った後学長のスピーチがあり、続いて卒業生一人一人に証書が渡されます。厳密に言うと白い封筒に証書が入っているのですが、学費などの費用(term bill)を全額払っていなかったりするとその中には証書がなく「金払え」という紙が入っているそうです。私の封筒には、ちゃんと証書が入っていましたよ!


3.学長およびゲストのスピーチ

a0079741_5572543.jpg昼食の後、再びヤードで学長およびゲストによるスピーチがあります。今年のゲストはビル・ゲイツでした。今回ビル・ゲイツには名誉博士号が授与され、Dr. Gates と紹介されていました。私の両親は昼食後ヤードまで行きスピーチを聞きに行ったのですが、私は同級生と写真を撮ったりしていたこととヤードまで歩いていくのが面倒になったのでケネディスクールの校舎内で放映されるスピーチを見ることにしました。今年はアップルのスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で講演することになっていてそれと比較してどうだろう、という話を前日に同級生としていたのですが、ビル・ゲイツのスピーチも悪くなかったです。マイクロソフトの経営自体からは一線を退き財団活動にほぼ専念しているからだと思いますが、地球全体における不平等にもっと関心を持つことの重要性を特に訴えていたような気がします。


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その後も学校近辺に残って同級生とおしゃべりしたり写真を撮ったりするためにしばらく残っていました。この機会を逃すと次いつ会えるかわからない、一期一会という言葉を思い出した瞬間でもありました。4時半くらいまでいたのですがすぐに家に帰る気力は出ず、しばらく学校の中庭のベンチでボケーッとしていたのですが、2年近くの留学生活を総括するにはまだしばらく時間がかかりそうです。結局日本には今月末に戻ることにしたので、これから3週間、少しづつ振り返っていきたいと思います。

でも、何はともあれ、無事卒業できて良かった!
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by coast_starlight | 2007-06-09 06:00 | 日々の出来事

<日々の出来事> 往復書簡

5月21日(月) 5:20

返事がかなり遅くなってごめん。旅行したり上海にいる僕を家族が訪ねてきたりとかでずっと忙しかったんだ。毎晩君にメールを書こうと思っていたんだけど、どういうわけか今日になってしまった。いずれにせよ最後の学期が無事終わったみたいでよかったね。学校生活が終わって前に進めると思うとうれしいんじゃないかと思う。

中国はまだ未開発の部分はあるけど独自のペースや基準(影響は少なかったりするんだけど)で物事が進んでいるところがある。最近はようやく変わりつつあるけど(恥ずかしながら)。現時点では、中国は経済開発や製品イメージの点で日本の80年代に近いところがあるんじゃないかと思う(※私はこれには必ずしも賛成ではないですけど)。5~10年後は確実に変わっていると思う。でも現時点では世界中の製造業や流通業に対する需要がかなり中国にあって、(車や電子機器などの需要という点で)日本を含めた周辺国にも影響を与えていると思う。中国は過去10年ほど8~10%の経済成長をし続けていて、近々それが終わる気配もないし(過熱を防ぐという意味では一時的に止める必要はあるかもしれないけど)。だから世界全体に与える影響は大きいわけで、それが僕がここにいる理由でもあるんだ。うまく波に乗れればいいと思っているんだけど。

今月末からアメリカに戻るかもしれなくって、ボストンにも立ち寄るかもしれない。もしそのときにいるのであれば会っていろいろ話をしたいね。もし会えなければ日本に戻ってからこっちに来るべきだよ。もし来るのなら街を案内する。いずれにせよ近いうちにいろいろ話をできるのが楽しみだよ。

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5月21日(月) 12:44

元気にやっているようでうれしいです。私のほうはこの前の木曜日に親知らずを4本抜いてちょっと痛い思いをしていたけどね。ここの天気は昨年の今頃と同じ感じでちょっと変。そういえば去年の今頃30日以上太陽を見ていないとか言っていたよね(※彼は雨男)。幸い今日は天気はいいです。上海の天気はどう?

私の予定はというと、来週は両親と旅行に行くことになっているけど、それ以外は基本的にいるよ。今年の卒業式は6月7日。今年は雨が降らないといいんだけど。もしボストンに来るのなら教えてね。そうでなければ私が中国に行ってみたいと思います。

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5月21日(月) 21:43

おぉー親知らず抜いたんだ。まあ良い点はもうないってことじゃない。お大事にね。そうそう、確かに去年の今頃雨ばっかりだって言ってたね。その時期はなぜか僕が行く場所に限って雨が降っていたんだ。でもその後太陽が見られたからまあ良かったんだけど。ここ上海の気候はいいよ――大気汚染を除いてはね。そんなにものすごく悪いって訳じゃないけど。ボストンは春が一番いい時期だよね。外も緑が見えてきたんじゃない?その時期はボストンにいると思うから会えるといいと思う。それじゃ旅行気をつけて。

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6月4日(月)

返事が遅くなってごめんなさい。昨日まで旅行をしていてその間ずっとネットにつないでいなかったの。ある意味いい気分転換になったけど。それはそうと、ボストンに行く日は決まった?私は6月中はケンブリッジにいるからその間に来るのであれば教えてね。中旬に旅行をする予定があるけど、それ以外なら大丈夫です。ここ数週間ある人とゴタゴタがあって実はちょっと落ち込んでいたのだけど今は大丈夫かな。だからもらったメールはつかの間の気晴らしになったよ。またいろいろと話したいね。

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6月5日(火)

ご両親と良いときを過ごすことができたようだね。確かにちょっとの間オフラインになるのも気分転換になるというのはわかる。僕のスケジュールはまだよくわからないんだけど、来週くらいボストンに行けそうかなと思う。ゴタゴタの件は気の毒に思うよ。でも大事なのはどうしようもないということじゃないかな。既に起こってしまったことは終わったことだし。それを受け入れて前に進むしかないよ。忘れるか現状より良くしようと努力するかのいずれかの方法でね。現実はもっと複雑なんだろうけど、実際にとれる選択肢はそれしかないと思うよ。でも最後にはいつも何とかなる――良いか悪いかは別として。生きていて学んで、僕達は皆間違いを犯すのだと思う。

僕のほうも予定が決まり次第必ず連絡するよ。気が楽になるように祈るよ。卒業式の一週間楽しく過ごしてね。ご両親はとてもうれしいんじゃないかな。それじゃまたね。

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6月6日(水)

メールありがとう。確かにあなたが言うように前に進むしか選択肢はないとは思うんだけど、私はたまに自分自身が反芻動物だと思うことがある――つまり起こったことを何回も考えて理解しようとし、そこから何かを得ようとする傾向があるんだと思う(牛が食べものを消化するのに何回も噛まなければならないようにね)。一応前に進めるよう自分を持っていくことはできるのだけどそのためには時間と精神的エネルギーが必要なんだよね。この2年間、学業面よりもどちらかというと精神的に辛い状況に置かれながらも人と共感する能力を下げないようにする努力をし、またそれを学んできたのだと思う。違う考え方を受け入れて(embrace)、必要であれば他人と共感することにあまりこだわなければもっと楽なんだろうけど、どうも私はこれらの価値観を捨てたくないような気がする。

それじゃ詳細の予定が分かり次第教えてね。ではまた。
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by coast_starlight | 2007-06-07 01:11 | 日々の出来事

<日々の出来事> Commencement Week

今週一週間は Commencement Week といい、木曜日の卒業式を中心にあれこれイベントが組まれています。といってもほとんどがレセプションやパーティーで、2年間の学校生活で出会った同級生達とできるだけたくさん話して写真をとってさよならを言う、そんな一週間です。一応天気予報によると卒業式当日は晴れ時々曇ということで昨年のような大雨は免れそうですが、証書授与式が行われる JFK Park (学校の裏にある公園)には既に大きなテントが張られていました。

ちなみに、木曜日の卒業式当日は朝7時には学校に行き写真撮影などがあります。何せ4500人の卒業生と32000人のゲストが来る、超一大ビッグイベントです。ゲストは主に卒業生の家族ですが、これにかこつけて両親や兄弟姉妹だけでなく親戚が20人くらい来るという同級生もいて、準備が大変だとか言っていました。だからこういう人数比になるのだと思います。私のところは日本から両親が来ています。他の日本人同級生も両親あるいはどちらか一方の親+兄弟姉妹一人が来たという人が多いです。卒業式会場に入るにはチケットが必要で、これは各学生に2枚づつしか配布されません。そのため「いらないチケットはないですか」という問い合わせが学年が始まる頃から全体メールに流されたりしていました。表向きは売買禁止なのですが、たぶんかなり高値で取引されているのだと思います。噂によると、1000ドル(約12万円)以上払う人もいるとか。

最後のイベントは金曜日の New Alumni Reception なのですが、何年か前にケネディスクールを卒業した Lisa (行きつけのマッサージ屋のお姉さん)と今日話をしたところ、このイベントが一番泣けるイベントだったと言っていました。なぜなら、この後には何もイベントがなく、人々が本当に去り始めるから。卒業式を前の日に終え、卒業生になったということを実感するときなのだそうです。一体、そのとき自分はどういう気持ちになっているのか…そのときになってみないとわかりません。

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今は火曜日の夜。昼間の各種表彰式(成績優秀者や学校生活で何か貢献をした人たちを表彰する式)の後レセプションがあり、本当はその後同級生の家でのパーティーに行こうと思っていたのですが、卒業式のガウンをクープ(大学生協)に取りに行ったり卒業証書のフレームを買ったりした後家に戻ったら疲れ果ててしまい、寝ていたら夜の11時になってしまいました。そんなわけで今一人で家にいたりします。この一週間は、喜びと悲しみが入り混じる、ある意味で精神的に辛い一週間でもあります。真面目に寂しいと考えると泣けてくるので、たまにこんなナンセンスなものをネットで見つけてきて何も考えないでゲラゲラ一人で笑っているのですが、一人パソコンの前でこんなものを開いて笑っている姿自体がネクラなのかも…。それに、この面白さは日本人じゃないとわからないと思います。「あぁ、やっぱり自分は日本人なんだな」と思ってしまう瞬間でもあります。

日本ブレイク工業社歌
外山恒一政見放送
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by coast_starlight | 2007-06-06 13:01 | 日々の出来事

<日々の出来事> ボストンで歯医者に行く(その6)

約二週間前に親知らずを抜いてから卒業旅行などでドタバタしていてちょっと記事が書けないでいました。

ところで今日親知らずを抜いてから2回目の診察に行ってきました。前回(5月25日)の診察の際、あまりに下あごが両側とも痛むので「何とかしてくれ」と頼んだところ「おそらくドライソケットが起こっているのでしょう」と言われ、その痛みを和らげるためにイソジンのようなものが入った茶色い詰め物を歯を抜いたところに入れられました。ドライソケットとは、歯を抜いた部分の骨がむき出しになってしまい、そこが炎症を起こしてしまうことにより起こる痛みです。また、その部分が穴になっているため食事のたびに食べかすが詰まり、それが当たるとさらに痛みを感じます。加えて痛み止めにイブプロフェンとアセトアミノフェンという薬を処方されましたが、処方された量について医者である日本人同級生に聞いたところ「多い」とのこと。イブプロフェン600ミリグラム錠を6時間に1錠、というのは確かに素人でも多いのでは?と思います。だって市販のイブプロフェンは1日に1200ミリグラム以上とるなって書いてあるんだもん。痛みをとるか、薬漬けになることをとるか…どうしようもなく痛いときは薬漬けになっていましたが。

a0079741_4101939.jpgちなみに、前回の診察の際にもらったのがこの秘密兵器。この注射器のような「水鉄砲」を歯を抜いた箇所に命中させ、水圧で食べかすを取り除きます。歯科衛生士のおばさんはこれのことをシリンジと呼んでいました。日本の歯医者ではこういうものを患者にくれるのでしょうか?これやり始めると結構やみつきになるのですが、口を開けて歯の奥にこれの先端を命中させるべく鏡を見ている姿は滑稽きわまりありません。これを手にした日から、外出先で食事をした際には身障者用トイレなどの個室トイレを探す日々が始まりました。

ところで納得いかないのが今日診察に行った際の歯科衛生士のおばさんの一言。「何で来たの?」って、そりゃ、用事があるからに決まってるじゃない…。歯を抜いた後のフォローアップは1回というのが相場だと言いたいのかもしれません。「下あごがまだ痛むときがあるんですけど」と言い訳しましたが、どうやらフォローアップは原則無料でお金をとれないからというのも理由かも、と思いました。抜歯した箇所自体は普通に回復しているようなので安心しましたが、秘密兵器をもう一つもらって帰る際「何かあったら電話するように」とは言われましたが、これは「何もなければ電話するな」という意味ともとれました。
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by coast_starlight | 2007-06-05 04:12 | 日々の出来事

<日々の出来事> ボストンには梅雨がある?

5月に入ってからのボストンの天気はかなり変です。先週の今頃は25度くらいあって外は夏の格好をしている人であふれていたのに、ここ数日は朝晩5~6度、昼間でも最高15度くらいまでしか上がらず、しかも雨続き。そのため冬用ジャケットがまだ手放せずにいたりします。昨年の5月はもっとひどくて、確か31日中25日くらい雨だったような気がします。その分晴れた日のありがたみは大きく、晴れた日はレストランやカフェが屋外に座席を設けそこには人があふれています。先週月曜日に自宅でパーティーを開いたときのさわやかな気候は幻だったのか、と思いたくなるほどです。そのせいかこちらの人はよく天気の話をすると思います。子供の頃カリフォルニアに住んでいたときは毎日大して天気が変わらないから天気を話題にすることはなかったのですが(ただしサンフランシスコは別)、今ここで暮らしていると日本にいた時以上に気候に敏感な気がします。

ところで季節の変わり目のせいかアトピー持ちの私は肌の調子が非常に悪く、胸から上に湿疹ができていて困っています。以前大学の診療所でアレルギー検査をしたところ、あらゆる雑草やコケ(の胞子)などに反応が出たのですが、どうやらそういうものが飛び交っているらしい。かといって外に出ない訳にもいかないし、こまめに体を洗いつつ保湿対策をしっかりするといった対症療法で臨むしかないようです。

天気に関する現時点での最大の心配事項は、卒業式の日に雨が降らないかどうかということです。ハーバード大学の卒業式には雨が降らないという言い伝えがあったにもかかわらず昨年の卒業式は大雨で、見送る卒業生の方々が気の毒でした。今年の卒業式は6月7日。月並みにてるてる坊主でもつくろうかな…。
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by coast_starlight | 2007-05-21 05:17 | 日々の出来事

<日々の出来事> ボストンで歯医者に行く(その5)

※その1~その4については昨年7月・8月の記事を参照ください。

a0079741_1551530.jpg帰国前にやっておきたかったことの一つとして、「親知らずを抜く」というのがありました。学校も終わりに近づき(まだテストが2つあるのですが)日本の会計年度も変わったので、ついに実行することにしました。私の入っている歯科医療保険は日本のものであるため、日本の会計年度(4月~3月)中で上限額が決まっています。昨年夏に歯茎の手術をしてそれでかなりの額を使ってしまっているため(過去の記事を参照ください)、親知らずを抜くのは保険でカバーされる上限額がリセットされる4月以降と決めていました。日本だったら3割負担ですがこちらだと上限額までは自己負担がありません。これだけでもかなりの額の節約になるというのと、アメリカの歯科医療に興味があったのとでアメリカでやることにしました。

しかし、ここまでくる道のりが長かった…。3月に普通の歯科に定期健診に行った際「親知らずを抜きたいんですが」と言ってその専門の歯医者を紹介してもらい、そこに初回カウンセリングに行く予約をとれたのが4月中旬。その後実際に歯を抜く予約がとれたのが5月17日。何で2ヶ月もかかるの?と言いたいのですが、急ぎじゃない予約はものすごく先になるのがどうやらこちらのやり方のようです。予約の中身で緊急度を見分け、急ぎの人のために枠を空けておくためかもしれません。従って「これこれの事情があるのでもっと早く予約をとりたいのですが可能ですか?」などと粘ったらもっと早くなったかもしれません。今回は学校のスケジュールなどで先でも良かったのでおとなしく5月17日で良いと答えました。日本で生活しているときは、私は自分の言いたいことを割とストレートに言ってしまうほうなのか「わがまま」とか「自己主張しすぎ」などいろいろな人から言われましたが、こちらにいると自己主張が足りないと思うことがよくあります。どちらが正しいというのはないと思いますが、そのギャップに今更ながら気疲れすることはあります。ある意味、日本に戻ってからがちょっと心配…。

ところでカウンセリングに行った際驚いたのが、麻酔の選択肢が5つもあり、それを自分で選べと言われたことです。

1.局所麻酔のみ
2.局所麻酔+笑気ガス
3.バリウム(valium…胃の検査をするbariumとは違って精神安定剤のこと)+局所麻酔
4.バリウム+局所麻酔+笑気ガス
5.静脈内鎮静法

の5種類があったのですが、私は多くの人が選択するというバリウム+局所麻酔+笑気ガスを選択しました。5.の静脈内鎮静法は何か大げさだな…と思ったこともあります。これは全身麻酔に近いようで、6~8時間前からは何も食べたり飲んだりしてはいけないようです。笑気ガス(125ドル)は保険によってはカバーされない場合もあるので、自己負担額を抑えたいならそれを事前に調べるように、とも言われました。こちらに来てから事前にいくらお金がかかるかを確認するクセがつきました。ところで麻酔については私自身痛みに対する耐性が低いアメリカ人に近づいてきたのかも?何せこちらでは出産はほぼ皆無痛分娩ですから…。「お腹を痛めたからこそ子供に愛情を感じるようになる」などといった考えは基本的にないようです。以前日本で助産婦の資格を持つ研究者の方とお話をした際、なぜアメリカは無痛分娩が主流なのかと尋ねたところ、麻酔医の数の問題などもありますが、アメリカ人は痛みに対する耐性が低いから麻酔を使わないとわめき叫んで大変だからだと思う、と言われて妙に納得したことがありました。確かに耐えるという考えがないからなぁ…。精神論が通用しないアメリカ人らしいかも。

というわけで5月17日の朝歯医者に向かう前にバリウムを飲み歯医者に向かいました。9時の予約時間きっかりに診察室に呼ばれ、いきなり笑気ガスを吸わされ麻酔をかけられました。笑気ガスは初めて経験しましたが、手足の先からじわーっと気持ちよくなってくるというか、妙な恍惚感を少しの間味わうことができました。その後歯の近くに麻酔注射をしているなーということを、チクチクっとした軽い痛みで感じました。その後10分くらい麻酔が効くのを待った後、先生がやってきて抜歯が始まりました。

a0079741_1594599.jpgまずは普通に生えている(でも10度くらい傾いている)上の歯2本から。これはあっさり抜けました。問題は下の歯2本。1本はかなり奥のほうまで歯茎にもぐっていたので、歯を真っ二つに切断して抜いていました。この間意識はあったのですが何か頭がボーッとしていて、歯を抜くときは強い力がかかっていたのがわかったのですが特に痛みはなく割とスムーズに進みました。この歯医者は顎顔面外科手術(maxillofacial surgery)専門の歯医者で、かなり慣れているという感じでした。抜歯自体は全部で30分もかからずして終わりました。その後ホストファミリーのおじさんに迎えに来てもらうまで(誰かに迎えに来てもらう手配をするよう歯医者から言われた)ベッドのある部屋で横になって待っていました。電気がなくて何か暗い気分になったのは否めませんでしたが。約20分後おじさんが迎えに来てくれ、下の薬局で痛み止めの薬をもらって11時には家に戻ることができました。


ちなみに会計の明細は以下の通り。

上の歯2本 $390 (erupted tooth)
下の歯1本 $725 (complete bony)
下の歯1本 $600 (partial bony)
笑気ガス  $125
合計     $1840

下の歯が高いのは、歯が歯茎にもぐっていたからです。その分手がかかるからなのでしょうが、それにしてもかなりの差!もし4本とももぐっていたらもっと高くなっていたのかと思うと恐ろしい。これに前回のカウンセリング費用$340が加わり、総額$2180(約26万円)。ひえー!日本で親知らずを抜くのにこんなにするのかなぁ…。たぶんしないと思います。

そんなわけで今日は家でおとなしくしているつもりです。テスト勉強はやる気もしないし、とりあえずDVDでも見るかな…。
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by coast_starlight | 2007-05-18 01:59 | 日々の出来事

<日々の出来事> ハッピーアワー

日曜日の朝、急に思い立って月曜日の夕方に自宅でパーティーを開くことにしました。今住んでいる家は17階にあり、広いバルコニーもあるので屋外パーティーができるのですが、今まで寒かったり風が強かったりと機会に恵まれずにいました。天気予報によると次の日は晴れで気温もまあまあ高い。ボストンは今でも朝晩10度以下まで冷え込むことがある一方で暑いときは30度近くまでいったりと、日によって気温はバラバラです。そのためチャンスを見計らっていたのですが、やっと「これはいける」と思える日が来ました。

さて準備はどうするか?やり方次第だと思うのですが、主なポイントは以下の通りです。

1.時間帯をどうするか
2.人数の見積もり
3.上に基づき食べ物・飲み物を準備する

1.については夕方から日の入りの時間帯が一番眺めがいい(と私は思う)ので、ハッピーアワーと勝手に名付け、同級生に案内メールを出すことにしました。大体6時くらいから人が集まってくれればいいだろうと考え「5時半開始」と案内を出しました。開始時間に来る人はまずいません。従って自分が想定する時間よりも早めに開始時間を設定しておくといいでしょう。案の定、6時半くらいに最大人数になりました。人数については、私の知っている人達(よく知っている人・あまり知らない人も含め)約80人に案内メールを出し、そのうち約4分の1が来ると仮定して20人前後と見積もりました。この4分の1という数値については特に根拠はないのですが、過去に他の人がやっていたパーティーの出欠割合や時期的なもの(期末ペーパーやテストで忙しいなど)を考慮した結果です。人数を読むのに出欠の連絡(RSVP)をもらうという方法もありますが、だいたい「来る」と返事して来なかったり、逆に何の音沙汰もなくいきなり来る人もいるのでこのようなインフォーマルなパーティーの場合全く当てになりません。従ってRSVPは求めず「来られたら来てね」くらいのノリの案内を出すことにしました。3.についてはワインやお菓子を持ってくる人が少しはいると見積もったため、あまりたくさん買いませんでした。とはいえスーパーには3回くらい行きましたけど。ブロッコリーをゆでたり、野菜を切ったり惣菜を盛り付けたりと少しは手間がかかりました。

見積もりは大当たりで、きっかり20人の方が来てくれました。お越し下さった皆様、どうもありがとうございました(って日本語で書いても日本人は一人しか来なかったからあまり意味ないけど…)。
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by coast_starlight | 2007-05-16 03:07 | 日々の出来事