<   2007年 03月 ( 10 )   > この月の画像一覧

<旅行> ニューメキシコ州/ギャラップ

a0079741_0512043.jpg現在ニューメキシコ州の西の端っぽにあるギャラップという町に来ています。ここは人口19000人の小さな町ですが、アメリカンインディアンの住む町としては割と大きいほうではないかと思います。昨日(水曜日)の夜ここに到着したのですが、宿の部屋の窓から見える景色は写真の通りで、本当に何もありません。






a0079741_0523110.jpg今日はここを出てサンタフェに向かいます。昨日はセドナ→ギャラップ間約200マイル(320キロ)、今日もギャラップ→サンタフェ間約200マイルを走ります。明日はサンタフェ→アルバカーキ約60マイル(100キロ)を走った後電車とバスでデンバーへ向かいます。明日は合計10時間ほどの移動となりますが、自分が運転する距離は短いので車窓の景色を眺めながら考え事がいろいろできそうです。





a0079741_0535145.jpg昨日はセドナで過ごした後、午後3時頃セドナを出発しました。ギャラップまでは3時間半くらいでした。詳しくはまた書きますが、ずっと行ってみたいと思っていたセドナに行けてまあ納得しました。でもまた行きたいと思うだろうなー。
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by coast_starlight | 2007-03-30 01:04 | 旅行

<旅行> アリゾナ州/セドナ (+アメリカ国内旅行手配術)

今週いっぱい春休みで学校が休みです。幸い休みを越した宿題などもないので、ずっと行きたかった旧ハイウェイ66号線を(一部)たどる旅行をすることにしました。まずボストンからフェニックスまで飛行機で移動し、フェニックスで車を借りニューメキシコのアルバカーキまで車で移動します。その後アムトラックとバスを乗り継ぎデンバーへ移動、ロッキー山脈を見てデンバーから飛行機でボストンに戻るという予定です。フェニックスからデンバーまで約1500キロの道のりを全て一人で運転するのはさすがにきついので、後半は電車とバスを利用することにしバランスをとりました。そのほうが大幅に安くつくというのも主な理由です。先週木曜日になってやっと計画を立てたり手配をしたりする時間ができたのですが、ギリギリだった割には飛行機やホテルが安くで手配でき、今のところ満足度は高いです。

ところで今まで何度かアメリカ国内旅行を計画してきましたが、毎回思わされるのは税金や手数料が高いということです。本体価格に加えて飛行機だと1割増、レンタカーやホテルは2割増は当たり前。旅行開始前に手配したものの費用を以下にざっと書いてみます。

・飛行機
ボストン→フェニックス および デンバー→ボストン 
本体価格   $268.00 ←これはかなり安い
9・11対策  $  5.00 (正式名称は 9.11 security fee といい、フライト毎に$2.50…乗り継ぎするとその分増える)
旅客施設料  $ 10.00 (空港による)
連邦政府   $  6.80 (正式名称は federal domestic flight segment fee といい、フライト毎に$3.40)
予約手数料  $  5.99 (航空会社のホームページ以外の予約サイトを使うとたいがい加算される)
合計      $294.79

・レンタカー  ←旅行費用が上がっている主な要因
フェニックス→アルバカーキ
本体価格  $227.97 ($75.99/24時間) 
空港利用  $ 25.33 (空港にある営業所を利用すると加算され、大きい空港ほど高い)
税金     $ 40.29 (なぜこんなに高いのかわからない)
手数料    $ 20.91 (乗り捨て料金だと思うが、だとしたら安いかも)
合計     $314.50

・ホテル (3泊分の合計)
本体価格  $220.00 ←これもホテルのランクの割にはかなり安い
税金     $ 50.91 (州によって税率は異なる) 
合計     $270.91

・電車+バス
アルバカーキ→デンバー
本体価格  $ 62.90 (学割(15%)後)


というわけで、税金や手数料で既に$164.23も払わされています。これは全体の約17.5%を占めます。アメリカではレストランで食事をしたら税金に加えてチップを15%くらい払わなければなりませんが、それとほとんど変わらないといった感じです。

旅行を全くせず公共交通を利用し食事も自炊をしていたら、公共交通や食料品(惣菜や加工食品を除くいわゆる「食材」)には課税しない州が多いですから、このような割増料金をあまり払わずに生活をすることが可能です。旅行はある意味贅沢な行為なので、贅沢な行為からは徹底して課税したり手数料をとったりするんだなーということを旅行するたびに思い知らされます。そういうところで格差社会を感じます。日本では多くの場合消費税5%だけの負担で済むので、本当に安く感じます。日本の空港使用料(羽田空港および北九州空港で大人100円・子供50円、中部空港で大人200円、子供100円)や石原都知事がつくったホテル税(1泊1万円以上の宿で100円/1泊、1泊1万5千円以上の宿で200円/1泊とられる)なんてかわいいものです。

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以下、各項目について説明します。ここからアメリカ国内旅行を安くあげる術を読み取ってください。アメリカに住んでいる人以外にはどこまで役に立つかは何ともいえませんが…

<飛行機>

飛行機のチケットを取る際、今回私はオービッツという予約サイトを利用しました。これは行き先と日にちを入れると、該当便(乗り継ぎも含む)を飛ばしている航空会社の料金の比較一覧表を出してくれるというとても便利なサイトです。行きと帰り、また乗り継ぐ便の航空会社が違うという組み合わせも出してくれます。似たようなサイトで、エクスペディアやトラベロシティーというサイトもあります。サイトによって契約している航空会社が微妙に違いますから(例えば格安航空会社ジェットブルーと契約しているのは確かトラベロシティーのみ、など)余裕があれば全部調べると良いと思います。

今回は最初フェニックスに入りデンバーから戻るという旅程なので、行き帰りが別の航空会社(行きはUSエアウェイズ、帰りはユナイテッド航空)の組み合わせが一番安いと出ました。こういう組み合わせは航空会社のサイトでは安く買うことができません。従って予約手数料を払ってでもここから買う意味があります。行き帰りが同じ航空会社のチケットを買うのなら、航空会社のサイトにアクセスし直して買うことにより予約手数料分を節約できることもあります(いつでもそうとは限らない)。今回の場合、フェニックスおよびデンバーはそれぞれUSエアウェイズとユナイテッド航空のハブ空港なので安いのだと思います。自分の行き先をハブ空港としている航空会社の便は、本数も多いし値段も安いことが多いです。行きが乗り継ぎだと合計$260くらいという組み合わせもあったのですが、時間がもったいなかったのでやめました。乗り継ぎだと安くなることはよくありますが、フライト毎に払わなければならない料金があるので少し安いくらいだったらノンストップ便のほうがいいです。時間もかかるので割に合いません。

このような中立系サイトのもう一つの利点は、飛行機+ホテル+レンタカーの組み合わせでいくら、といった抱合せ販売による割引もしてくれることかもしれません。他にも、ツアーやショーの予約なども同じサイトでできるので便利かもしれません。以前ラスベガス行きの航空券を予約したとき結婚式の予約もできるようになっていてビックリしました。でももっとビックリしたのは個数が1~10まで選べたことです。単位はもちろん「カップル」。このサイトで合同結婚式を予約する人がいるのだろうか…。サイトをデザインした人は特に疑問を抱かなかったの??


<レンタカー>

a0079741_13111579.jpgレンタカー料金の項目にある「空港利用料」とは何でしょうか?例えば今日車を借りたフェニックス空港では、レンタカー会社の営業所が空港から遠く離れたところにあるので、そこまでシャトルバスに乗っていかなければなりません。バスに乗って10分くらいのところに全てのレンタカー会社の営業所が入った巨大な建物(写真)があり、車を借りる人は皆そこで手続きをします。このシャトルバスや巨大施設の運営費用をまかなうために空港利用料が上乗せされるのだと思います。それにしても高すぎ。だいたいそんな巨大施設を作ってなんて誰も頼んでないってば。アンタが勝手に作ったんでしょ…と言いたくなります。ゆえに、街中の営業所で車を借りる場合は払う必要はありません。市街地に用事のある場合はそこまでシャトルバスなどで行って、その後車を借りたほうが安くつく可能性があります。

レンタカーの料金計算は24時間単位で行われます。正午に借りると次の日の正午までが「1日」です。ただし営業所の営業時間内でないと車を借りたり返したりできないので(返却は場合によっては可能)注意が必要です。大きな空港だと24時間営業のところも多いと思います。もし返却が遅れた場合、1時間程度の猶予を認めているところもあれば5分くらいでも追加料金を取るところもあるのでこれも注意が必要です。この場合の追加料金はレンタル代は超過1時間分で済みますが、免責部分を補償する追加の保険などは1日単位なので気をつけないといけません。私は以前5分の遅れで$26も追加料金を取られて泣きを見ました。


<ホテル>

ホテルは今回プライスラインなるものを初めて使ってみました。これは場所とホテルのランク、自分が出してもいいという価格を提示すると、その価格で部屋を売ってもいいよというホテルとマッチングをしてくれるというサイトです。ポイントは部屋がとれるまでどこのホテルになるかわからないということです。その時点でクレジットカードから料金が引き落とされるので、ある意味賭けです。自分の好きなホテルチェーンがあるという場合はお勧めできませんが、どこでもいいという場合はお勧めです。今回デンバーのハイアットリージェンシーが70ドルでとれたのにはビックリしました。今いるセドナの宿も、本来なら179ドルらしいですが90ドルで泊まることができました。

ホテルは旅行代金のかなりの部分を占めるので、可能な限り宿泊日数は少ないに越したことはありません。つまり、自宅を朝早く出て夜遅くに帰ってくるような旅程を組んだほうが、費用節約のためには良いということです。今回私は朝8時半の便でフェニックスに向かいました。午前6時発などあまり早すぎるとタクシー代がかかるのでこれくらいが限度です。自宅から空港までは公共交通で$1.70なのに対してタクシーだと$35くらいかかります。たとえ飛行機のチケットが数十ドル安くてもタクシーに乗るのなら本末転倒です。帰りはデンバーを夜12時前に出る便(ボストンには早朝5時半頃到着…このような東に向かう夜行便をレッドアイと言います)にしました。自分の都合および体力と相談してうまくスケジュールを組むよう心がけています。

なお、今回の旅行ではホテルに4泊するのですが、お金を払って手配したのは3泊で、残り1泊はもともと持っていたヒルトンホテルのポイントを使ってタダで泊まることにしました。私が今回泊まる宿は20000ポイントの宿ですが、普通にお金を払って泊まる場合の宿泊料金は推定60ドルです。しかし税金も払わなくていい(支払った金額の○%という計算方法をとるから)ので、その分もポイントの価値と判断すると、20000ポイントで70ドル→10ポイントは約3.5ドル(約4円)となります。日本のヒルトンホテルだと30000ポイントで10000円分の金券がもらえる(この場合10ポイントが約3.3円)そうですが、それよりもポイントが生きていると言えます。大体の場合、飛行機のマイレージは飛行機のチケットに、ホテルのポイントはホテルの宿泊券に…というようにその会社が本業とするものと引き換えたほうがポイントが生きると思います。


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そんなことはどうでもよくて、セドナ最高!赤土がベースの独特の風景が何ともいえません。セドナには多くのアーティストが住居を構えており、大小さまざまなギャラリーがあります。確かにこの景色からインスピレーションを与えられるんだろうなぁ…感動だけじゃなくて。

明日はせっかくセドナに来たのだから…ということでスピリチュアルカウンセラーによるサイキックリーディングに行ってきます。これは占いというか何と言うか、説明が難しいです。自分の過去や未来についての気づきを得るための手助けをしてくれるというか…正直なところまだ行っていないのでわかりません。他にもハイキングやギャラリーめぐりなどもしてみようと思っています。
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by coast_starlight | 2007-03-28 13:22 | 旅行

<話のネタ> フォーラム会場の設営

さて、頻繁に登場するこのフォーラムという場所はどういうところなのでしょうか?写真で見てみましょう。何もなければ、このようにテーブルと椅子が置いてある状態です。食事やグループ学習のスペースとして使われています。アメリカ国旗は常に掲げられています。

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しかし何かイベントがあるとなると、例えばイベント開始が午後6時なら午後3時くらいから会場の設営作業が始まり、テーブルと椅子が取り払われ、椅子が並べなおされます。場合によっては普段使われている木製の椅子よりも良い椅子が登場します。どういうイベントでこの特別な椅子が登場するのか、その基準はよくわかりません。

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この設営作業は専門のスタッフがいて、毎回黙々と作業をしているのには感心させられます。他にも照明やビデオ係などもいます。
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by coast_starlight | 2007-03-24 11:25 | 話のネタ

<日々の出来事> デビッド・ブロザのコンサート

a0079741_10575147.jpg木曜日の夜、イスラエル人シンガーソングライターであるデビッド・ブロザのコンサートが行われました。今学期になって立ち上がったイスラエル人学生団体(イスラエルコーカス)が主催したイベントで、「イスラエルのブルース・スプリングスティーン」と言われる彼をケネディスクールに呼びコンサートを実現させたのです。この団体は私が先学期リーダーシップの授業で一緒だったクラスメートであるイスラエル人外交官の女性が先頭にたって活動しているのですが、早速リーダーシップを発揮しています。コンサート自体は事前登録(人数制限あり)が必要であるのみで入場は無料。やはりイスラエル人・ユダヤ人が多かったですが、それ以外の人も結構来ていました。私は案内メールを見た瞬間自分の予定を確認して速攻登録したのですが、ボケーッとしているうちに締め切られた…という人たちが多くいたようです。

a0079741_1058481.jpga0079741_10581657.jpgコンサートの前に彼女が挨拶していたのですが、冒頭で「この素晴らしいコンサートを実現させてくれた学校の全てのスタッフ---ソデッソ(食堂を経営している会社)・事務の皆様・会場の設営を準備してくださった皆様に感謝いたします。」と言っていたのが印象的でした。その場にいた副学長や在米イスラエル大使館の領事などの来賓を紹介するのはまあ当然として、こういう裏方の人たちへの感謝の念を最初に述べるというのは、ケネディスクールに来てから数多くのイベントに顔を出してきたもののあまり聞いたことがありません。彼女の謙虚な姿勢を見て、彼女のことはもともと好きでしたがなおさら好感が持てました。関係ないですが、彼女の顔は「銀河鉄道999」のメーテルにそっくりです。真冬は黒いコートに黒い帽子をかぶっていたことが多かったからなおさら。紺色だったらもうメーテルそのものでしたね。確かに今回はこのコンサートのために特別に2階・3階にも椅子が準備され、そのために学習スペースが早い時間から使えなくなるなど、かなり大掛かりな準備作業だったと思います。また図書館はコンサート会場となる場所の真下にあるため、コンサート中はおそらく勉強どころじゃなかったと思います。従ってこの夜は特別に別の建物の空き教室が学習スペースとして開放されたりとあれこれ事前のアレンジが大変だったということは想像できます。

それはそうと、8時40分頃、デビッド・ブロザがアコースティックギター一本で会場に現れいきなり演奏を始めると普段の学校とは全然違う雰囲気に…本当にこれが毎日ゴハンを食べたりグループで勉強したりしている場所なのかと思うほど。バックバンドは一切なく、全てギター演奏のみでここまで盛り上げられるなんてすごい。歌はヘブライ語が主ですが中には英語やスペイン語の歌もあり、時々英語でのおしゃべりもありました。ヘブライ語の歌詞は全く理解できませんが、曲が始まったとたん一緒にハモり出す人たちも結構いて、「あぁ、彼はイスラエルでは相当有名なんだなー」と思わされました。イメージとしては、年齢・スタイルなどからして吉田拓郎か玉置浩二といった感じ…?(音楽はかなり違うと思いますが)

この企画を纏めた彼女が冒頭の挨拶で「私がとったある授業で『人には皆それぞれ心の弦が弾かれることがある』と教授が言っていました。このコンサートで皆様の心の弦が弾かれ、何か感じるところがあればと思います」(かなり意訳入ってしまったかも)という旨のことを言っていましたが、「それってリーダーシップの授業じゃん」と思いました。日本語で言う「心の琴線に触れる」という表現が相当するかもしれませんが、微妙に違うかもしれません。ここで言う「心の弦が弾かれる」とは良い意味で気持ちが強く動かされる/インスパイアされるという意味だと私は理解しています。

演奏は非常に良かったです。イスラエル人・ユダヤ人以外の人も盛り上がれるよう、曲目・順番などにプロの配慮がなされていたと思います。残念ながらコンサート自体の写真は撮れなかったのですが、ケネディスクールのロゴを背景にアメリカとイスラエル国旗に囲まれたステージで熱演している姿や、コンサート終了後のスタンディングオベーションなど、イスラエルからみるとかなり強いメッセージを発信できる写真が撮れたのではないか…とも思いました。とにかく彼女の外交手腕には改めて舌を巻きました。コンサート終了後「すごいじゃん、早速リーダーシップ発揮してるし」と誉め言葉を言うと、恥ずかしそうに「そのリーダーシップということばはとりあえず置いておいて…」と言っていたのが印象的でした。

誰かケネディスクールでコンサートをやってもいいという日本人ミュージシャンはいないかなぁ…。我々ジャパンコーカスはいつでもご連絡お待ちしております。
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by coast_starlight | 2007-03-24 11:00 | 日々の出来事

<授業のはなし> ネゴシエーション難民

a0079741_459684.jpg毎週火・水曜日の午後、学校のあちらこちらでカラフルな色の紙を手に歩き回っている人たちがいたら、彼らは間違いなくネゴシエーション難民です。この時間帯ネゴシエーション(交渉術)の演習が行われるのですが、授業をとっている人が2人・4人・6人などのグループに分かれ交渉する(毎週演習の設定が違うためグループの人数も違う)ためです。交渉する場所はこれといって決まっていないため、決まった時間帯にチェックイン(指定場所(写真)に顔を出し出席のチェックをする)して一旦グループのメンバーが揃ったら交渉を行うのに適当な場所を学校中探し回らなければなりません。カラフルな色の紙というのはそれぞれの役割で指示された内容を書いた紙で、間違った紙を受け取らないように役割別に色が分けてあります。

なぜ「難民」と書いたかというと、授業をとっている人の数が多いからです。総勢約170人が3つの時間帯に分かれて演習を行うのですが、例えば60人が3人のグループに分かれたとすると20箇所のスペースが必要なわけで、この20組が同じ時間帯に適当な場所を探すとなると結構大変だからです。あまり近いと他の人たちが話しているのが聞こえてしまうため、ある程度離れていないといけないという条件も場所探しが難しくなる原因の一つです。加えてこれ以外の授業のためにグループで集まっている人もいるため、複数人で話ができる場所を探すのはときに困難を極めます。

では、どういうところで交渉を行うのでしょうか?廊下のそこら中に置かれている椅子やテーブル・空き教室・窓際のくぼんだ場所…などなどが即席交渉スペースとなります。ふかふかのソファーなど居心地の良い場所はすぐ取られてしまうため、遅刻者が出て全員が揃うのが遅くなると交渉しやすい場所を探すのがなおさら難しくなります。本当はもっとましな場所が欲しいと毎回思うのですが、人が多いから仕方ないなーと半ば諦めています。

私は火曜日の4:15~のグループにいるのですが、一昨日の演習は非常に疲れました。6人のメンバー全員が揃い交渉が始まったのが4時半頃で終わったのが6時前(しかし交渉自体は決裂)、終了後のディスカッションがその後延々と続き結局学校を出たのは7時半頃でした…。交渉が決裂する事態は珍しいので、その次の授業(木曜日)で決裂したグループは大抵当てられます。今日は150人近くがいる大教室で(授業に来ない人もいるのでこれくらい)なぜ交渉が決裂したかを延々と話す羽目になりました…。私の印象ではある一人が準備不足で指示書をあまり読んでおらず(しかも15分遅刻!)、他のメンバーと比べて言っていることが合理的でないため全体の議論がうまく運ばず次第に感情的になって腹を立てるメンバーも出てきて全体の雰囲気がかなり険悪になり交渉決裂…という流れだったような気がします。彼がちゃんと準備をしてさえいれば決裂しないで済んだのに…。準備不足と思われるメンバーは交渉後のディスカッションでも自分の非を認めようとしないし、私および他のメンバーは全体授業で各々の立場や決裂した理由を説明していたのですが彼は授業を欠席し私を含め他のメンバーはさらに不信感を募らせていました。あるメンバーはとにかく怒り心頭で「教授に対して彼が準備していなかったことを報告する」とまで言う始末。たかだか授業での演習での出来事でしょ、と思うかもしれませんが侮れません。結構神経使います。このように演習も回を重ねると各々の「評判」が出来上がってくるのです。最近は、毎回誰と交渉をすることになるかが知らされる紙が配られる際は結構ドキドキするようになりました。

ところで、この演習の詳しい内容って知りたいですか…?結構ネタになるので面白いですが同じ授業(ケネディに限らず他の学校でもおそらく共通した教材を使っているところは多いと想像します)をとる人に対しては種明かしになってしまうため、ちょっと書くのをためらっています。「知りたい、教えて!」というリクエストが何件があれば検討しますが…その場合は私に連絡ください。
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by coast_starlight | 2007-03-23 05:01 | 授業のはなし

<日々の出来事> ロシア式サウナに行く

a0079741_13255231.jpg先週ユーラシアコーカスのイベントで、ケンブリッジから南にいったオールストンにあるバーニャというロシア式サウナに行くというイベントがありました。7年前にシベリア鉄道旅行に行ったこともありロシアにはそれなりに親近感を感じているつもりなのですが、これは知らない…ということで参加することにしました。学校からバスに乗り10分くらいのところで降り、先にロシアンスーパーに行き食べ物などを買い込んでからサウナに行きました。私は実はロシアンスーパーはおろか、ロシア人コミュニティの存在すら知りませんでした。日本人が日本食スーパーがどこにあるかを知っているように、ロシア人はやっぱり知っていた…。中にはピロシキやペリメ二(ロシア風餃子)、チキンキエフといったお惣菜も売っていて、見ただけでおいしそう!自分の持ち帰り用に買えばよかった…。

a0079741_1325424.jpgロシア人コミュニティ内にあるこのお店は、一見健康ランドのような感じ。中には男女別ロッカーがあり、そこで水着に着替えます。ロッカーのさらに奥にはサウナやジャクジー、食事をするベンチなどがあります。サウナは3箇所あって、連れて来てくれたロシア人学生に言わせるとロシア式・トルコ式・フィンランド式という違いなのだそうですが、実際は単なるドライサウナとスチームサウナの違いじゃないの?と思いました。入場料は一人10ドルで、希望すれば別料金でマッサージなどのサービスもあるそうです。





a0079741_13282574.jpgサウナの設備自体はいたって普通なのですが、このサウナの中でユーカリの葉っぱを束にしたものを使って体をたたくのがロシア式なのだそうです。スーパーで葉っぱの束を買っていたので何に使うのかと思っていたのですが、やっとわかりました。サウナ内は水蒸気があふれるので写真は撮れませんでしたが、ドア越しに見えるでしょうか…。私もたたいたりたたかれたりしたのですが、ユーカリの香り効果とマッサージ効果があって割と気持ちよかったです。またこの後にサウナを出て水のシャワーを浴びるのですが、かなり冷たいものの意外と気持ちよく私は平気でした。

それはそうと驚いたのがここの受付のおばさんに対して英語がほとんど通じないことです。こういう人に限ってアメリカの市民権持っていたりするし…。他の国籍からアメリカ国籍を取得するには英語のテストがあるのですが、このおばさん本当にテストにパスしたのかな??ここで生まれた人じゃないだろうし、あるいは永住権だけかも…謎は深まるばかりです。

週の真ん中であったにもかかわらず、サウナ閉店後(閉店は夜10時と結構早い)同級生が私をすぐ帰してくれず飲みに連れられたりしていたので、次の日は課題の提出などがあってヘロヘロになっていました。おまけに次の日は食あたりも起こすしで散々でしたが、今は喉元過ぎれば何とやら…で元気になっています。また行きたいなー。
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by coast_starlight | 2007-03-20 13:30 | 日々の出来事

<日々の出来事> ドビルパン首相に釘付けにされる

金曜日、フランスのドビルパン首相の講演がケネディスクールでありました。このような各界の著名人を招いての講演会はフォーラムと呼ばれるのですが、このフォーラムとは普段我々がお昼ゴハンを食べている場所を指します。日中はテーブルとイスが置いてあって何のことはない普通の学生食堂のような感じの場所が、講演会の始まる数時間前からテーブルとイスの片付けが始まり講演1時間前くらいには講演会会場に様変わりしています。講演会の開催は不定期なのですが、一週間ほど何もないこともあれば毎日のように行われることもあり、頻繁に行われるときは毎回テーブルとイスを出し入れするスタッフは大変だなーといつもながら思わされます。政治家がハーバード大学で講演を行ったという報道を見たら、大抵はケネディスクールのこの食堂で行われているのだと思ってよいです。

a0079741_11224280.jpgそれはともかく今回はこれほどの大物が来るということで講演開始45分前にフォーラムに着いたのですが、これほど前でもかなり座席は埋まっており、辛うじて1階の後ろのほうの席を確保することができました。講演者によっては良い席は関係者で押さえられていることが多く、そもそも一般聴衆が座れる席があまり確保されていないことが多いです。今回もハーバード関係者のみが座れる席(学生証を見せれば座れる)が何席か空いていたのでそこに陣取りました。今回も良い席はVIPや大学/報道関係者・フランス人学生団体などが押さえていました。今回スタンリー・ホフマン教授(ジョセフ・ナイ教授の師匠にあたる、国際政治の分野ではとーっても偉いお方)の招聘でハーバード大学に来られたドビルパン首相が会場に現れると、我々聴衆は割れんばかりの拍手で迎えました。

今回の講演は "The U.S. and Europe: How Can We Face the Changing World Order?" というテーマで、世界秩序に欠けている現状に対する危機感やアメリカとヨーロッパがお互いに対して尊敬の念を払うことの重要性を説いた後、イラク戦争はアメリカのイメージを傷つけており、2008年の大統領選までに兵力を引き揚げるべきだ、これからの外交は良心・想像力・連帯(goodwill, imagination, and solidarity)で行っていかなければならない…などといった内容を話されていました。


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フォーラムの醍醐味の一つは質問タイムでもあります。たいていの場合講演会終了後20~30分ほど質問タイムが設けられており、会場4箇所に設置されたマイクの前に立てば誰でも質問することができます。ただし時間に限りがあるので早く行かないと自分の順番が回ってくる前に講演会が終わってしまいます。だいたい一つの質問と回答で5分くらいかかるので(回答が長いことが多い)、今回は30分で6人くらい、マイクが4箇所にあることを考えると一番前か二番目につけないと質問ができない可能性が高いです。ドビルパン首相くらいの大物になるとマイクの近くに席を陣取り、講演会が終わったらすかさずマイクの前に移動しないとダメだな…と読んでいたのですがその通りでした。私は二番目に立つことができ「これはいける」と確信しました。

私はフランスが死刑制度廃止に対し、実際に廃止している国の中でも特に国際社会に対してその重要性をアピールしているイメージを抱いているのですが、そのことについてずっと誰かに聞いてみたいと思っていました。自分がフランス語を勉強するなどしてフランスについて理解を試みる中で、フランスのメンタリティを知ろうとするとこの問題は避けて通れないだろうということを経験を通じて感じていたからです。質問内容を講演開始前の待ち時間に下書きし、何度か推敲した甲斐がありました。質問内容を紙に書いてそれを棒読みするのはアイコンタクトの面ではあまり好ましくありませんが、こういう場では緊張して何を言っているのかがわからなくなるほうがもっと良くないので、私は紙に書くようにしています。

「1981年に死刑制度を廃止して以来、フランスは死刑廃止を国際社会に対して強くアピールしてきており、また最近その傾向が強いような印象を受けます。フランスが国として死刑廃止を訴え続ける基本的思想は何なのですか?特に死刑制度が存在する国-----私はアメリカではなく日本の出身ですが-----から来たものとしてお答えに非常に興味があります。私自身は死刑そのものが問題を解決するとは思っていませんが、どちらかのスタンスをとるまでにはまだ至っていません。根底のメンタリティに関して私が理解できるよう説明していただけませんか?」

a0079741_11232240.jpgこの質問にはドビルパン首相も一瞬「うっ」ときたらしく、数秒の沈黙のあと「なかなか難しい質問だね」と前置きしながらも、先日のフランス憲法改正で死刑制度廃止を明記しフランスとして死刑制度を永遠に廃止することを決意した点や、どれだけの罪を犯した人間に対しても国家が人の命を奪うことはできない・国の命令によって人を殺さなければならない死刑執行人の人権の問題がある・民主主義の重要性を訴え続ける立場として野蛮で非人道的な死刑制度を廃止することはその根幹となるもので重要である…といった多くの死刑廃止論者が主張する内容を一通りカバーした回答をされました。特に民主主義の件になると話にも力が入り会場からは拍手が沸き起こりました。

これらの内容自体は私が予想していたものだったのですが、私が驚いたのはドビルパン首相が回答されている間ずっと私の目を見つづけていたことです。普通適度に他の聴衆にも視線を配りながら話す人が多いような気がするのですがドビルパン首相の場合は違いました。ただでさえドビルパン首相に直接質問をする機会を得て緊張しまくっていたのに、私をじっと同じ視線で見つめ続けながら話し続けるドビルパン首相にもう両脚はガクガク。ダメだ、体が動かない…ただ立っているだけで苦労しました。こんな経験は初めてです…一生の中で忘れられない瞬間の一つとなるでしょう。写真はマイクの近くにいた同級生に撮ってもらったものです。この視線で5分間ずっと話され続けた私の心境を少しでもご想像いただけるでしょうか?また、その姿勢からかなりの本気度が伝わってきました。もっとビックリしたのは質疑応答も終了して閉場となった後あるマスコミの人に声をかけられ、「ドビルパン首相の回答は納得のいくものだったか?」という質問を受けたことです。ここに書いたことと同じことを答えました。

ドビルパン首相は講演会終了後もしばらくその場に留まりサインや写真撮影に応じていました。視線で釘付けにされた直後ということもあるけど、間近でみると本当にかっこいい…。講演が終わるとすぐに退場する講演者が多い中で(大物となるとなおさら)、これはかなり珍しいことではないかと思いました。私もすかさずサインもらいましたよ。手元にあったノートに書いてもらったサインを見ながら「フランス語の勉強がんばろっと」と思いました。
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by coast_starlight | 2007-03-18 11:27 | 日々の出来事

<日々の出来事> ノロウイルスにやられる


ご無沙汰しております…ここ二週間ほど記事を全く書いていないことに気づきました。先週一週間は単に忙しかっただけなのですが、今週は(症状からしておそらく)ノロウイルスにやられてしまい下痢と嘔吐で散々な日々でした。学校へは辛うじて行っていたものの、夕方帰宅してからはもうヘロヘロ。気分の悪さに体力を消耗しすぐにベッドに伏せてしまっていました。そのせいでこの一週間だけで体重が2キロくらい減ってしまいました。ひえー。今日あたりから体調も普通に戻ってきたし食欲も回復してきたので消耗した体力を少しづつ取り戻したいと思います。

日本ではこの冬ノロウイルスがかなり流行したようですが、こちらでも先日ボストングローブの一面で取り上げられるなど、かなり流行し注目を浴びているようです。ノロウイルスは英語で Norwalk virus といいます。このウイルスは1968年にオハイオ州ノーウォークの小学校で集団食中毒が起こったときに最初に発見され、その地名にちなんで名前がつけられました。ノロウイルスというのは学術名だそうです。

調子が悪くなる前の日は酒を飲んでいたので初めは二日酔いかと思ったのですが、そんな大して飲んでいないのに吐いてしまうなんておかしい、次の日の夜になっても吐き気が止まらないのでこれはおかしい…と思っていました。そんな訳で皆さん気をつけましょう。それにしてもおなかが痛いってイヤですね。以前もともと胃腸が弱いという話を書きましたが、慣れていてもあまりの痛さに脂汗が出たりすることもあります。胃腸がどうやったら強くなるのか…悩みは尽きません。
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by coast_starlight | 2007-03-17 07:34 | 日々の出来事

<日々の出来事> Viennese Ball

ドイツ人・オーストリア人の学生グループが毎年主催するViennese Ballというイベントが例年この時期に行われます。これはボストンにあるハーバードクラブという大学が所有する施設で行われるフォーマルなダンスパーティーで、毎回好評なためチケットがすぐに売り切れます。実際イベントの数日前から「いらないチケットありませんか」という書き込みが学校のイントラネットに多く掲載されていました。中には「チケットの発売日を間違えて記憶して買い損ねてしまいました。新婚なのですがチケットを手に入れないと僕のラブリーな妻の機嫌が悪くなってしまいます…」といった一瞬殴りたくなるような書き込みもありました(当然無視)。昨年はかなり出不精で面倒臭がりだったため行く気すら起こらなかったのですが、今年は最後のチャンスということと自分が今まであまり興味を持たなかった分野のイベントに行くことにより開ける世界に興味があったのとで(かなり大げさ)、チケット発売開始直後に買いに行きました。45ドルでハーバードクラブでのビュッフェディナーとドリンクが込みというのはかなりお得、という貧乏根性が働いたのも事実かもしれません。

a0079741_17105227.jpgこのイベントで特筆すべき点は、前日にダンスのレッスンが行われることです。社交ダンスのできる学生男女各1名が講師となり、基本的なステップを何種類か練習した後参加者同士で適当に男女のペアを組み練習する…という流れで3時間ほど行われました。この「適当に男女のペアを組み練習する」というのがポイントで、レッスン参加者は男性のほうが女性より多かったせいか、毎回数名の男性が「あふれて」しまいます。彼らはその辺で他の人が練習するのを見ていましたがやっぱり男同士じゃ練習できないよな…と思ってしまいました。

私も何人かのクラスメートとペアを組ませていただき(なぜか謙譲語になる)練習したのですが、やっぱり結構恥ずかしいんですね、これが。レッスンがあった場所の人口密度が高かったせいもありますが、手に汗をかいてしまいました。相手も慣れている人とそうでない人がいて、相手との間隔のとり方が難しい。「講師」はある程度くっつかないとうまくステップを踏めないからもっとくっつけと言うけど、そうは言ってねぇ…。また、基本的に男性がリードすることになっていて女性はそのリードに従って動いていればよく、間違って相手の足を踏んでしまってもそれは男性のリードが悪いということで男性側の問題、と言われたことも印象的でした。パーソナルスペースを他の人種と比べて比較的多くとる日本人の感覚に慣れている自分としては単なるダンスとはいえかなりの試練。でもこういうことを経験できる機会もめったにないし、将来の仕事でこういう社交の場に出ることがあったとき(あるのか!?)役に立つかも…と思い練習していました。でも、いざやってみるとそんな真面目なことはあまり考えなくてもよく、楽しかったということを付け加えておきます。


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a0079741_17113528.jpgで、本番はというと…ダンスそのものよりも、相手を探すのが問題!よくよく周囲を観察しているとその場の流れにうまく乗って、というか自然な感じで相手を見つけている!基本的にただのダンスの相手(つまり夫婦や恋人同士でないということ)なら曲が変われば相手も変わるのですが、この曲の変わり目で相手が見つからないとダンスホールから「あふれて」しまいます。あとは、結構女の子同士で踊っている人たちもよく見かけました。私は何人か元々知っている男性にお相手していただいたり(またまた謙譲語になる)女の子と踊っていたりしたのですが、途切れることなく誰かから誘われている女の子達はやっぱりセクシーというか、同性から見ても「誘いたくなるよなー」と思いました。あとは割と強引に男性をダンスに引っ張り出している女の子もいましたが、これもかわいいから許されるんだろうな、と妙に一人で納得していました。

こういうパーティー系の場にいていつも思うのですが、少なくとも今いる環境では女はちょっと自信過剰なくらいのほうがモテると思います。日本人の感覚でいうと「媚を売る」ように見えるのかもしれませんが、控えめではにかむような感じではダメです。「何やねんこいつ」という感じで見られるだけで相手にしてもらえません。これは私がこちらに来てからカルチャーショックを受けたことの一つです。

ところで着席ビュッフェ形式のテーブルで座った席がたまたまフランス語を話す人たちの席だったので、フランス語で会話をする羽目になりました。フランス人、カナダ人、オランダ人にスペイン人(でもフランス語も堪能)がフランス語でしゃべっており、そこに入るには自分もフランス語でしゃべらないと、と思いがんばってしゃべっていました。いつもフランス語を練習する場を求めているので勉強になりました。この冬の特訓の成果が少しづつ出始めているのかもしれません。「おっ、結構わかっているじゃない」とちょっと自信が出ました。ケネディスクールにいると外国語の会話練習の相手探しに困ることはありません。


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つい先ほど帰宅したのですが、今回はとーっても疲れました。気疲れしたというかコンプレックスも正直言って感じたからかもしれません。多くの人がいるところから急に一人になったことのギャップと、周りの人の動きなどを観察していてちょっとブルーな気分になっています。来ている人の人種構成を見て「何だかんだ言ってやっぱり白人のパーティーなんだな」という気分になったのは事実。日本人は私のほかに同級生とその奥さんの計3人だけでした。他のアジア人も、いわゆるアジア系アメリカ人は何人か来ていましたが、そのほかはゼロ!!こういう場に慣れていないからかもしれないけど、私としてはただいるだけでもいいから行って存在をアピールすることが大事じゃないか、と思いました。そうは言ってもやっぱり背が高くて金髪か茶髪で顔の輪郭がはっきりしていて鼻が高くて二重まぶたで英語がうまくてスマイルがすぐにできてノリがいいほうがいいよなぁ…。でもないものはないんだからしょうがない!英語とスマイルとノリは努力次第で何とかなるだろうけど、他は持っているもので何とかしないといけないので、それはちょっと考えます…考えてどうにかなる問題ではないような気もしますが。

今晩はもうそろそろ寝ることにします。
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by coast_starlight | 2007-03-04 17:15 | 日々の出来事

<日々の出来事> La Alianza Hispana 訪問

a0079741_1272854.jpgこの前の金曜日、以前ソーシャルマーケティングの先生の家で行われたパーティーで出会ったジョシアンというプエルトリコ人が働く団体を訪問しました。彼女の働く La Alianza Hispana はボストン南部の Roxbury にあります。ボストンのガイドブックには「地下鉄オレンジラインでチャイナタウンから南の地区は治安が良くないからあまり行かないほうがいい」とよく書いてありますが、Roxbury は思いっきりその地区に入っています。私はハーバードスクエアから出ているバスで行ったのですが、終点から歩いて20分くらいのところに訪問先はあったものの、急いでいたのと歩いていて「何かなぁ~」という気分になったのとで結局タクシーを拾ってしまいました。これくらいだったら普段の自分だったら何食わぬ顔で歩いていくのですが、その日はたまたまそこまで気力を高める(といえば大げさだが他に表現が見つからない)ことができなかったようです。昼間歩く分にはそうそう身の危険を感じることはないと思いますが、夜はちょっと一人では歩きたくないかもしれません。

a0079741_1275566.jpgこの団体は、ボストンおよびその近郊に住むラティーノの生活支援および地位向上を目的として設立された団体で、無料インターネットサービスや語学教育(スペイン語の読み書き+英語のクラス)、メンタルヘルスやドメスティックバイオレンスの問題に悩む家庭へのカウンセリングサービスなどを提供しています。そこで広報担当として働くジョシアンは、授業で習ったソーシャルマーケティングをまさに現場で実践している人です。ボストングローブやボストンヘラルドといった地元の新聞、およびスペイン語の地元紙などで団体がとりあげられた記事や、彼女自身が寄稿した記事などのスクラップを見せてくれました。



a0079741_1281970.jpg数多くの活動の中で私の興味を引いたのは語学教育です。建物の3階に教室があり、そこで夜間や休日に大人のための無料英語教室が開かれています。写真はそこの先生方と一緒に撮ったものです。移民としてラテンアメリカ各国からやってきた人たちの中には英語ができないだけでなくスペイン語の読み書きができない人もかなりいるそうで、英語を教えるだけでなく母国語の読み書きも並行して教えているのだそうです。廊下にはここで学ぶ人たちが書いたものが掲示されていましたが、作文もあればそれ以前に名前や住所、電話番号といった基本的な事柄が書かれたものまで掲示されていたのには驚きました。ジョシアン曰く「このような生活ですぐに使うことから教えないといけない」とのこと。また、ここで生徒として学んだ後ボランティアとして働いている女性とも話をしましたが、普段よく聞くスペイン語なまりの英語という感じでそれなりに流暢に話していると思いました。私に対してとてもフレンドリーな感じで話してくれたものの、そのレベルにまでたどり着くには大変な苦労を要したと思います。ここに通っているのは女性が多く、普段仕事や家事・子育てでなかなか自分のために時間を使うことができない人たちが多いとのこと。そのため通学を続けることも大変だと思います。

a0079741_1294991.jpg見学後近くのレストランで食事をごちそうしてくれました。ここで食べたモフォンゴという料理はプエルトリコではよく食べられる料理なのだそうですが私にとっては味も食感も初体験。プランティンという甘くないバナナを揚げた後つぶしてマッシュポテトのようにし、豚肉や鶏肉を混ぜてこねたものです。プランティン自体はあまり味がないので豚肉や鶏肉で味付けをするのですが、肉の風味にこの食感が合わさって非常においしい。食事をしながらいろいろ話をしました。





a0079741_12101698.jpgジョシアンはプエルトリコで大学院修士課程(コミュニケーション専攻)を終えた後「ノーム・チョムスキー(MITの言語学教授で、歯に衣着せぬ論客として世界的に有名)への憧れ」という理由でボストンにやってきたものの最初は希望する職が見つからず、彼女のアメリカでのキャリアはダンキンドーナツから始まったのだそうです。その間に今の職場に応募し採用され、かれこれ5年くらい働いているそうです。5人姉妹の長女として生まれ、実家はレストランなどを経営する商売一家なのだそうですが、親族の中で大学院に進学した人は彼女が初めてだったそうです。現在彼女の妹のうちの一人がプエルトリコの大学の博士課程に出願中なのだそうですが、博士課程に行ってもあまりお金にならない、リスクが高いなどという理由でなかなか家族の精神的サポートが得られず苦労していると言っていたのが印象的でした。確かに私自身が日本で大学院へ行くことを決めたときの経験からも、「行ってみないとわからない」としか言いようがないし行ってよかったかどうかなんて今でもよくわかりません。そのリスクおよび対処法・将来の人生計画を検討し家族にいちいち説明するのに神経を使わなければならないのは面倒ではありますが、後になって振り返ると検討しすぎてもしすぎるということはないと思うので是非頑張ってほしいと思いました。

a0079741_1211062.jpg帰りはジョシアンが家まで送ってくれたのですが、その前に Roxbury 周辺を車で案内してくれました。彼女によるとこの辺はラティーノの他にカーボベルデ人(英語では Cape Verdian)が多いそうです。カーボベルデはアフリカ大陸の西に浮かぶ小さな島国で人口も40万人前後。何でこの国の人がここボストンに多く移民してくるのかはよくわかりません。何か理由があるのだとは思いますが…分かり次第また書きます。ボストン市やMBTAの広報物はいくつかの言語に翻訳されていますが、カーボベルデ語もその一つ。ほぼポルトガル語と同じだと思いますが、市の広報物などにはわざわざ「カーボベルデ語」と書いてあります。それだけカーボベルデ人の数が多いということだと思います。ここに限らずアメリカの都市では1ブロック隔てると街の雰囲気ががらっと変わるということはよくあります。街の雰囲気というのは主にどの人種が住んでいるかに大きく左右されます。今まで見たことのないボストンの側面を見たような気がしました。
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by coast_starlight | 2007-03-01 00:19 | 日々の出来事