ハーバードの学生は大学の保険に入る義務があり、留学生はそれに加えて別の民間保険(大学の診療所以外で使える)に入らなければなりません。この保険の額が結構高くて1年で30万円くらいします。扶養家族がいると保険金額は上がり、夫婦+子供2人だと年間100万円くらいするそうです。しかも歯科治療は別!なお、この保険には1年に一度健康診断を受ける権利が含まれています…そう、これは権利であって自分で予約を入れなければならず、誰も「健康診断を受けなさい」とは言ってくれません。こちらでは決まった日に一斉に健康診断が行われることはなく、自分で予約をとって健康診断を受けます。元をとらなければ…という訳ではないのですが、学校が本格的に始まって忙しくなる前に受けておこうと思い予約を入れました。
こちらの医療システムは日本のものとはかなり異なります。何か体に不調があったときまずプライマリーと呼ばれる医者(かかりつけ医)のところへ行き、専門的治療が必要な場合は紹介状を書いてもらうという流れになっています。各学生には入学時に「あなたの担当はドクター○○です」という旨の手紙が送られてきます。各ドクターの経歴はホームページでチェックでき、「何かこの人ちょっとなぁ…」と思ったら変更も可能です。健康診断時には、この担当医にまず予約をとります。 健康診断のために大学の診療所を訪れると、まず個室に通され看護師の女性が身長・体重・血圧などの基本的項目を測定します。その後しばらくして担当の先生がやってきます。入学時に提出した健康診断書を元に何か変わったことはないか、また3親等くらいの親族について病歴を聞かれます。この親族の病歴によってはその後行う検査の項目が追加されます。例えば母親や姉妹に乳がんにかかった人がいれば本人の年齢によらず乳がん検査(マンモグラフィー)を行う、両親のどちらかが尿酸値が高ければその項目が血液検査に加わる…といった感じです。女性については婦人科検診も希望により行ってもらえます。こちらでは婦人科検診はかなり早くから定期的に行われるようで、何と10代後半くらいから毎年やる人もいるそうです。文化の違いを感じました。 担当医による検査が終わった数日後血液検査を受けました。血液検査は、担当医に会った後一週間以内くらいの好きなときに再び診療所へ行き、採血してもらえば終わりです。後日郵便で検査結果が通知されます。今日検査結果を受け取ったのですが、特に問題はないようで一応安心しました。 昨年は渡米直後からどういうわけか背中が痛くて苦しみ、病院でMRIを受けたりあれこれ検査したにもかかわらず原因がわかりませんでした。結局数ヶ月経ってからフィジカルセラピー(日本語で言うと理学療法に近いかもしれません)でだいぶましになり次第に痛みはなくなっていったのですが、最後まで原因はわかりませんでした。今から思えばこの痛みのせいで昨年の秋学期は勉強への集中度が落ちていたのですが、今年は幸いそのような痛みもありません。歯の治療も済ませたし、心身ともに健康な状態で最終学年の秋学期を悔いのないようにしたいと思います。
by coast_starlight
| 2006-09-23 10:51
| 日々の出来事
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