つい先ほどまで、統計学の授業の宿題(毎週出る演習問題)を解いていました。今回は面倒な内容の問題が多くて7時間くらいかかってしまいました。毎回大問が3問出題され、それぞれについてExcelやStata(統計ソフト)を用いて計算し答案をつくっていきます。解答そのものだけではなく解析につかったデータログもつけるため、提出する答案は結構な枚数になります。今回は15枚になりました。
今学期私は国際開発コース(MPA/ID)向けの統計学の授業をとっています。この授業で扱う内容は、まず確率論の話(場合の数・条件つき確率)に始まり仮説検定や回帰分析といった、「統計学」と名のつく授業ならおそらくどこでも扱うであろう内容だと思いますが、私がすごいと思ったのは演習問題で扱うデータです。一体どういうルートで仕入れてきたのだろうと毎回疑問に思うものばかり。例えば初回の演習問題では某国の大統領選挙で不正があったかどうかを確率論的に調べるという内容だったのですが、その国の約13万箇所の投票所の生データが与えられ、それをエクセルを使って分析するというものでした。その生データからランダムに100個のサンプルをとり(Excelで乱数を発生させる関数を使う)その平均を計算し、それを100回繰り返して…という作業をExcel上でやっていたのですが、工夫してやらないとパソコンが固まってしまいます。先々週はデータをセーブするのをうっかり忘れて泣きを見ました。 今回の演習問題のうちの1問は、ブルキナファソで行われたフィールドワークのデータ(農地面積・生産量など)を与えられ、データを基に信頼区間を計算し仮説検定を行うというものでした。データはフィールドワークをやった本人から仕入れたそうですが、こういうコネクションがあることがケネディスクールの先生の価値なのかな、と思いました。この授業に限らず、たぶんケネディスクールで学ぶ内容自体は他の学校とあまり変わらないかもしれませんが、どういう題材を使って学ぶかというところで他の学校とは違う価値を生み出しているのだと思いました。 こちらの時間では夜1時近いですが、明日は3つ授業があるのでその予習もしなければ…。
by coast_starlight
| 2006-10-03 13:54
| 授業のはなし
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